【第二章】第二十六部分
「あれれ。半透明な幼女がたくさん集まってるじゃない。ここって幼稚園だったっけ?」
「違うわ。これは法則魔法じゃ。どれもホンモノのワシじゃ。」
「全部ホンモノ?ロリコンにネット販売したら大儲けだわ。」
「私、買います!スーパーオトナ買いします!」
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!アタシ、絶体絶命なんだから。崖っぷちで自殺しようとしてる窓際サラリーマン状態よ!」
「例えのニュアンスが違うわ。そんなサラリーマンは淘汰された方が世のため、会社のためじゃ。」
圧倒的有利でずんずん引っ張るると。凪河のロープマークは、中之島の真ん中から50センチに引かれたデッドラインを越えた、るとに勝利の大漁旗が振られた!と思われた瞬間。
「ああ~ん。」
突如、凪河が悶え声をあげた。するとロープの動きが急停止して、ニュートラルポジションで拮抗した。
「あれは何じゃ?男の姿、それもナギナギに密着しておるではないか。」
「えっ、男?」
凪河は悶えながらも後ろを振り返えろうとした。しかし、密着度合いが著しく高密度なので、体が動かない。
「後ろを見ることができないけど、アタシにはわかるわ、この感触。」
凪河が感じた温もり。それは登校時にいつも手を通じて伝わってきたもの。
「鍵がアタシを助けてくれているわ。」
「真の悪が幇助しているだと!たしかに、あの男の姿が見えるぞ。そうか、ナギナギがワシの言葉に動揺して想像したワシの姿とは別に、普段から妄想していた男がいて、それも具現化したということか。それもナギナギを抱いている猥褻なポーズじゃ。」
るとと凪河の綱引きは相譲らず、拮抗していた。
「ほらほら、愛のパワーは無限大なのよ。」
凪河は半透明人数では劣っていたが、勢いでは負けていなかった。
「あは~ん。」
凪河の表情を見て、るとは目に力が入った。
「愛の力?邪念の間違いじゃろ。ならばそれを使わせてもらおうかの。神の存在証明!」
「ぐぐぐ。すごい牽引力だわ。ええっ!向こうは鍵でいっぱいだわ!」
半透明の鍵が押し合いへし合いしながら、中之島にいて、ロープを引っ張つている。
「まさか、アタシのプラス思考を盗んだってこと!?」




