【第二章】第十四部分
「まさか、エロ攻撃?そんなちんちくりんなミニサイズで?」
「ちんちくりんなのは、ナギナギの方じゃろ。見よ、このふくよかな大山脈を!ガバッ!」
「ま、まさか。そ、そんなあ!」
幼児服ワンピースを下から全力で捲りあげたると。幼児服の上からではわからなかった膨らみが確実に存在感を示していた。Bカップは確保されていた。
「ぐぐぐ、無念。」
凪河は青ざめて膝から崩壊した。
「ワシは今やったこと、同一の動作を彼の前で実行した。
『み、見て。あたしのおっぱいを見て。』
ワシはトドメに、おっぱいを左右に揺さぶった。
『超絶恥ずかしいけど、オンナをアピールするわ!』
『おおお!これはスゴい!』
ついに彼はワシの決死の所業にタジタジになった。
『この乳揺れは、見事に円を描いて、広がっては消えていく。これをドップラー効果と名付けよう。』
『あれ?グシャグシャ!』
ワシの覚悟はあっさりと土台から崩れ落ちてしもうた。彼の中に、ワシのかけらも見つけられなかった。彼は法則作りでできていたんじゃ。決定されていた現実を受入れることに抗っていたワシは愕然となり、ワシは、彼を人間界に突き落とした。ワシは、愛を得ることができなかった。愛は創始者の進むべき道を塞ぐものだと悟った。いや自分に言い聞かせたんじゃ。生殖のためだけに男子はあると悟った。それからのワシは男子を子孫作り専用にした。そこに愛は存在しなかった。ちなみに、彼の子孫こそ、鍵じゃ。ワシが鍵のことをどう思うか、わかるじゃろう。」
「うう。オトメ心を踏みにじった鍵のご先祖様を許さないわ。」
「そうじゃろ。それでよい。」
「だからと言って、鍵はご先祖様と同じじゃないわ。アタシのことをあ、あ、あ、アテにしてるんだからねっ、毎日遅刻しないように。」
「ほらみろ。その程度じゃろ。ご先祖の遺伝子は確実に継承されておるんじゃ。そんな男を救う必要があるのか?このまま闇落ちさせて置いた方が人類のためじゃないのか。」
「ううう。け、鍵はそんじょそこらのご先祖様とは違うわ。」
「『ご先祖様遺伝子ピラミッド筆頭』はひとりじゃぞ。」
「むむむ。わ、わからなくなってきたわ。」
「そうじゃ、それでいいんじや、長い物には巻かれるんじゃない、自分の意志で紡いでいることに気づいてないだけなんじゃ、ホレホレ。」
「う~ん。わからないわ!」
頭を抱え込んで、首を左右に振っている凪河。




