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【第二章】第五部分

「視姦とか、言わないでよ。ち、ち、ちっちゃい時に、み、み、見たことあるわよ。きゃ~、恥ずかしいわ!」

顔を真っ赤にして、しゃがみこんでしまった凪河。

「わかりましたでちゅ。貴重な体験談ありがとでちゅ。みみは見たことないので、勉強になりましたでちゅ。ちなみにソレとは、口髭のことでちゅ。ちっちゃい頃に生えていたとは、そのまあくんは成長が早いでちゅ。」

「なんなのよ、今のムダ会話!」

「さて、この百人の中にお探しのまあくんがいるでちゅ。」

メイド服軍団を瞳孔が割れんばかりに見開いていた憂果莉。餅を詰まらせた老人のように、喉を詰まらせて、ようやく声を絞り出した。

「メ、メイド、メイド服の桃源郷・・・。萌え、萌え、萌え・・・。みんなで、ゆりキュア嵐、900ヘクトパスカルのスーパー台風。・・・。バタン。」

憂果莉は口から泡を吹いて、概ね絶命した。

「会長がひとりで萌え冥土に旅立ったので、これからはアタシだけでやるわ。この中に、鍵がいるって、おかしいわよ。みんなメイドさんに見えるわよ。」

「メイドが必ずしも女の子とは限らないでちゅ。」

「まさか、鍵に女装させたりしてるんじゃないでしょうね?」

「そんなことはしてないでちゅ。でもまあくんは、ジャッジメントされたら、すべて女子になるでちゅ。元女子はそのまま女子でちゅ。」

「なにそれ!まさか、鍵は女子になっちゃったっていうの?」

「それがジャッジメントを受けた者の定めでちゅ。」

「なんて卑劣なことをするのよ!」

「猫柳たんもソレをやってるハズでちゅけど。」

「そ、そうなの?でもそんな認識なかったし。アタシはいいのよ。まあくんをやっつけてるだけなんだから。」

「誠に身勝手な言い分でちゅ。とにかくこの中から黒霧鍵たんを探せばいいでちゅ。それができるならば。」

「コイツら、サングラスで表情が見えないから鍵を見つけるのは難しいわね。」

「ひとりずつ、サングラスをはずすしかないでちゅ。それは絶命したら外れるでちゅ。ムリに外そうとしても命がなくなるでちゅ。」

「それじゃあ、いったいどうすればいいのよ?」

「それはご自分で考えるでちゅ。みみは教師じゃないから、他人に教えるのは苦手でちゅ。それに、鍵たんを見つける前に、猫柳たんがバラされる方が早いかもでちゅ。」

「何言ってるのよ。コイツら全員まとめて法則魔法の餌食にしてあげたいところだけど、鍵がこの中にいるとなると、そうもいかないわね。どうしたらいいのかしら。」

「この状況で迷うなんて、命知らずでちゅ!」

メイドたちは凪河を取り囲んだかと思うと、我先に腕を伸ばして襲ってくる。


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