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【第一章】第三十四部分

「ワケのわからないこと、言いやがって、気持ち悪い女だな。」

「気持ち悪い⁉もっと罵ってください。女の子に罵倒されるって気持ちいい!ハイタッチして、生モミモミ~。」

憂果莉はミニスカポリスのスカートに手をいれて、生パンツの上から触っている。

「ひゃあ、ひゃあ、ひゃあ!なんだ、貴様!このヘンタイ女~!」

『パンパンパン!』

ミニスカポリスは憂果莉に向けて三発撃った。凶弾は胸の当たりを直撃した。

「カイカ~ン。撃っとり~。」

ミニスカポリスは拳銃を握り締めて恍惚としている。

『ドクドクドク。』

憂果莉は胸を押さえているが、夥しい量の出血に膝をついた。

「はっ。や、やっちまった。」

理性を取り戻したミニスカポリスは頭を抱えた。

落ち込んでいるミニスカポリスに迫る凪河。そのうしろに胸を押さえているが、出血後はない憂果莉。

「あれ?メガネ女。どうして生きてるんだ?胸に三発喰らって出血多量で人生アウトだろう。」

「そうカンタンにはくたばりません。そんなおいしいボディーを捨て置けません。タラリ。」したたる涎を拭おうとしない憂果莉。

「ちょっと、どこ見てるんだよ?」

ミニスカポリスは、両腕で体を隠した。

「あんた、警察官のなりはしてるけど、まともじゃないわね?さっきの発砲からして、実戦で撃ちたいという気持ちが抑えられないように見えたけど。」

「それがどうしたって言うんだよ。こっちとら、ポリスなんだよ。拳銃ぶっ放すのが仕事なんだからなっ。」

「コイツはどう見てもクロだわ。でも外はだいぶ暗くなってきたけど、こんな往来の激しいところでは変身できないわ。どうしたらいいのかしら。」

「猫柳さん。あそこに見える交番に魔法を使ってみてください。」

「はあ?そんなことして何になるのよ。魔法が何をしでかすか、わからないのよ。」

「何でもいいです。害意があれば多分大丈夫かと思います。私だと思って、魔法をぶつけるのです。」

「何をしようとしてるのか、全然わからないけど、やってみるわよ。どうなっても知らないからね。スケパンデカ変身、そして不確定性の原理!」

突然けたたましい警戒音が流れて、辺りは大きな赤い光に包まれた。赤い光はぐるぐると回っている。パトカーの散光式警光灯の巨大バージョン

「なんだ、あれは!」

通行人は、警光灯に気を取られている。

「私も変身です、スケパンデカ!」

赤い光の、ほんの傍らで、変身に伴う輝きは目立たなかった。

「アタシの魔法で、パトカーとサイレンがデカくなったってこと?」

「そういうことです。でもこういう結果を予想したワケではありません。魔法が発現して、騒ぎが起こればよかったというだけのことです。」

「まったく行き当たりばったりのやり方だわ。」

「そういう魔法なのですから、仕方ありません。さあ、今のうちに、パンツを見せてください。」

「こんな大観衆が見ている中で?ぜったいムリ!」

大観衆は少しも見てないです。

「もう、仕方ないわねえ。ほらっ、ご開帳!」

ミニスカポリスに向かって、スカートをめくった凪河。相手がこちらを見ている場合は、スケスケスカートからパンツが見えるが、見ていない場合はスカートをめくって、生パンを披露する必要がある。凪河のパンツは、鮮やかな半分黄色に変色した。

「この警察官もまあくんなのね。見た通りだわ。レベル3ってとこかしら。」


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