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【第一章】第三十三部分

駐車違反を取り締まるミニスカのポリス。

ミニスカから伸びる白く引き締まった脚がまぶしい。青いエナメル質のように光沢を放つ警察官の制服に青い帽子。茶色のショートカット。つり目に気の強そうな角張った頬と筋の通った鼻。警察服は体にぴったりフィットしており、ボン、キュッ、ボンである。

ミニスカポリスは、タバコをくわえた通行人を捕まえて、ギャンギャンと文句を言っている様子が見て取れる。警察官はかなりイラついているようである。

ちょっと停車して郵便物を出した男がいた。

「そこのお前。ここは駐車違反区域だ!」

「えっ?でもハガキを出しただけだぞ。一分も停めてないぞ。」

「貴様、法を犯しておいて、何様のつもりだ。公務執行妨害だ!パンパン!」

拳銃を上空に向かって二発撃った。

びっくりして、すっ飛んで逃げ去る市民車の後ろを見て、ちょっと残念そうな吊り目ミニスカポリス。

「もっと撃ちたい!でもガマン。」

ぐっと拳を握り締めて、こらえるミニスカポリス。

「すごく真面目な警察官だわ。どこに真の悪が、ちょっと長いから『まあくん』と呼ぶことにするけど、存在するのよ。」

「いえ、私にはまあくんがブルペンで投球練習をしているのが見えます。」

「ちょっとその表現は数億人のメジャー野球ファンを敵に回すハイリスクなワードよ。」

「自分で名付けて、何言ってるんです?」

「何はともあれ、一旦近づいてみるわ。」

制服姿のふたりは、ミニスカポリスのそばに向かって歩いていった。

「あの警察官がまあくんならば、こちらから軽くちょっかい出せば、尻尾を出すわよね。」

「そ、そう思います。はあはあ。」

なぜか急に呼吸が荒くなってきた憂果莉。

「危険負担は会長に背負ってもらうわよ。まずは警察官に軽く体当たりでもしたらどう?」

「い、いい作戦だと思います。」

「なんだか変な感じだけど、会長、大丈夫なの?」

「も、もんだい、悶題ありません。」

「そのモンダイはちょっと違うようだけど、まあいいわ。行きなさいよ。」

憂果莉は無造作にミニスカポリスのお尻にタッチ。

「うひゃあ!」

脳天から甲高い声を発砲させたミニスカポリス。

「何しやがる。公然猥褻罪だ!逮捕するぞ!」

「はあはあはあ。」

憂果莉もすでに上気している。

「もっと逮捕してほしいです。はあはあはあはあ。」


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