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ネコ好き女子、ネコ戦士になる  作者: リュウ
第5章 ネコ戦士、世界の脅威に備える

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5-5 ネコ戦士、しばし休養する

防壁を作る間、私は結構ベリー村を離れることが多かった。

王都北東の防壁の骨組みを作ってる間…三日ぐらいは王都南東の宿舎に泊まって、南東の防壁の骨組みを作る前に一度村に戻って村の様子を確認して、南東の防壁の骨組みを作る間はその近くに簡易宿舎に泊まってた。

その後はまた、北東の防壁の塗りの確認のために王都南東の宿舎に…って感じであちこち行き来して、私は疲れ切ってしまった。

なので防壁が完成したら、ベリー村で完全休養することにした。

ギルド長に村まで送ってもらったら、もう日が暮れてたけど、

「ただいまにゃー」

と私が言ったら、村のみんなが

「お疲れ様!モモちゃん!」

「やっと休みもらえたんだな」

「ゆっくり休みなよ!」

と労ってくれた。

ギルド長はまた王都に戻ろうとしてたんだけど、馬が疲れてそうだったから引き留めて、村長んちに泊まってもらうことになった。

「最近モールもツラーオも倒してないから、お肉足りないにゃ?」

村長に尋ねると、村長は

「ジンが王都から仕入れた干し肉がまだあるので、二~三日は大丈夫じゃろう」

と言った。

私は

「わかったにゃ。じゃあ今夜ゆっくり休んで、明日どっちか倒してくるにゃ」

と言ったんだけど、

「いや、モモも疲れておるじゃろう。明日もゆっくり休むといいぞ」

村長は言った。

なので私はお言葉に甘えて、ゆっくりさせてもらうことにした。


ジンさんに串焼きの肉をもらって食べて、バーサさんにもらったリンゴを食べてお腹いっぱいになった私は、家に戻ってベッドで寝ることにした。

ちょっと久々の我が家のベッドだ。

もうこの家を”我が家”と思うようになるぐらいには、この世界に来てからそれなりの月日が経ってた。

母や姉たちのことを忘れたことはなかったけど、私は私でこの世界でやらなきゃいけないことがたくさんあるので、淋しいと思ってるヒマはない。

それでもやっぱり、ちょっと淋しいな…と思いながらベッドで丸くなった私は、いつの間にか自分のしっぽの先をちゅうちゅう吸ってた。

これって…うちのモモがやってたクセじゃん。

うちのモモは生後一ヶ月ぐらいでうちに来たから、母ネコのおっぱいを吸うように、自分のしっぽの先を吸って寝るクセがあった。

赤ちゃんがやるようなことをしてしまったので、ちょっと恥ずかしくなったけど、今の私はネコだ。

だったら…ネコがやるようなことをしても恥ずかしいとは思わなくてもいいのかな…

そんなことを考えながら、私はしっぽを吸ってる状態のまま眠りに落ちていった。


翌朝、日が昇り切ってから私は目覚めた。

いつものようにベッドの上で四つん這いになって、ぐーんと伸びをして、前脚で顔を洗ってから装備を身に着けた。

そして家を出て、いつものように食べ物をもらって回ることにした。

「よっ、おはようモモちゃん」

と焼き肉屋台のジンさんに声を掛けられたので、

「おはよーにゃ」

と私も返した。

焼き肉をもらって食べていると、屋台の奥でジンさんの娘のアンナが何かやってたので

「アンナ、おはよーにゃ」

と声をかけたら

「あっ、おはようモモちゃん!」

アンナが振り向いて笑った。

するとジンさんがうれしそうに笑って

「アンナがな、最近仕事手伝ってくれるようになったんだよ。モモちゃんも頑張ってるんだから、自分も頑張るって言ってなぁ」

と言った。

マリアとエマと三人でおしゃべりしてばっかりだったアンナが働き始めたと知って、私はびっくりしたけど嬉しかった。

私が頑張ってるのを見て、働こうって思ってくれたなんて、すっごくうれしい。

焼き肉の串をジンさんに返して、私が

「アンナ、頑張ってにゃ!」

と言ったら

「うん!ありがと!」

アンナは笑ってそう言った。


バーサさんのとこに行くと、バーサさんの後ろでエマが何かやっていた。

「おはよーにゃ。エマは何してるにゃ?」

バーサさんに聞くと、

「あたしの手伝いをしてくれてるんだよ。野菜の外側の汚いとこを取り除いたり、果物を洗ったりさ」

バーサさんはにっこり笑った。

バーサさんからリンゴとベリーを受け取りながら

「エマ、えらいにゃ!」

私はエマに声をかけた。

エマは振り返って笑って

「えへへ…私も頑張るよ!」

と言った。

そしてバーサさんが

「マリアもお父さんのエドさんの手伝いで、材木をきれいに削る練習とかしてるんだよ」

と言った。

三人娘、成長したなー…と考えて、私は気づいた。

せっかくのお休みだから、三人娘とおしゃべりしたかったのに…みんな働いてるから遊べないじゃん…


ヒマだ。

ヒマすぎる。

いっそベッドに戻って、また寝る…?

でももう充分寝たからなー…

悩んだあげく、私は

「モールかツラーオ、倒しに行かないにゃ?」

とカールさんに声をかけた。

「おお!じゃ今から行こうか?」

カールさんはにこっと笑って言ってくれた。

モンスターを倒すのがヒマつぶしになる日が来るとは思ってなかったよ…

 

ネコ好きがよくやるらしいネコ吸い、私はやりません。吸わなくてもいい匂い…←

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