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ネコ好き女子、ネコ戦士になる  作者: リュウ
第3章 ネコ戦士、王都に招かれる

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3-4 ネコ戦士、平和な日常のありがたみを知る

「…ちょっとモモちゃん、こっち来て…」

アンナが私を手招きして、カールさんから少し離れた所に連れて行った。

「モモちゃんは、カールさんのことどう思ってるの?」

マリアが切れ長の目を細めて私にそう聞いてきた。

前にも言ったでしょーが…と、私は心でため息をつきながら

「カールさんは優しくて心が強い人だと思うにゃって言ったにゃろ?そのままにゃ」

と答えた。

「…恋愛感情じゃないってこと?」

エマがネコみたいな金の瞳で見つめてそう言った。

「そうにゃ。ヒトとネコで恋愛感情なんてないにゃ。カールさんもきっと同じにゃ」

私はそう答えた。

「でも…カールさんは、求婚ほどじゃないけど好意だって言ったわ」

アンナが少し不安そうな顔をして言った。

私は今度こそ大きなため息をついて、

「好意だけならヒトからネコでも抱けるにゃろ?それに求婚ほどじゃないってことは、求婚するならヒトって言ってるも同然じゃないかにゃ?」

と、みんなの顔を見回してから言った。

「あ、そっか…」

「そう受け取ればいいのかぁ…」

「そう…よね?」

三人はそれぞれそう言って、納得したようだったので、私はひと安心した。

「お腹すいたにゃ!朝ご飯もらってくるにゃ!」

私はそう言って、朝ご飯をもらうために村を回り始めた。


私はまず、焼き肉屋台のジンさんの所に行った。

「よお、装備披露はすんだかい?」

ジンさんはからかうように私にそう言って笑った。

「みんなかわいいって言ってくれて満足にゃ!」

私はそう答えながら、串に刺した焼き肉を受け取った。

今日はツラーオの焼き鳥モドキだ。

私が倒してくるモンスターによって、ジンさんの屋台の焼き肉の種類が変わるようになった。

私がモールやツラーオを倒してくると、まずは村の人みんなで焼き肉パーティするけど、残りはジンさんの屋台の商品になるんだ。

モールを倒せば牛っぽい焼き肉で、ツラーオを倒せば焼き鳥モドキだ。

焼き鳥モドキを食べていると、ジンさんが

「モモちゃんのおかげで王都に売れる焼き肉の種類が増えて、儲けが増えたよ。ありがとな」

と笑って言った。

以前からこの村には野菜とかの卸の王都の商人が来てたらしいけど、ギルド長がこの村に来るようになってからは、ギルド長も馬の両脇にくっつけた大きなカバンにこの村の特産品を入れて行って、王都の店におろしてくれるようになったそうだ。

私がツラーオを倒すようになってからは、その荷物にツラーオの焼き鳥モドキも加わったけど、それが王都ではちょっとした評判になっているらしい。

「ジンさんの儲けが増えて良かったにゃ」

私はジンさんにそう言って、焼き鳥の串をジンさんに返してから、バーサさんの八百屋さんに向かった。

バーサさんは私を見ると、

「モモちゃん、かわいい装備ができてよかったねぇ」

と笑って、リンゴとベリーをくれた。

「うれしいにゃ!この装備かわいいだけじゃなくて、すごく強いらしいのにゃ!」

私がくるっと回って花びらみたいな裾をつまんでそう言うと、

「だからって、無茶しちゃダメだよ」

バーサさんはちょっと心配そうな顔で言った。

なので私は

「わかってるにゃ!これからも気をつけながら、もっと強くなれるように頑張るにゃ!」

右前脚を上げて、選手宣誓みたいに言った。


鍛冶屋のケンさんの所に行くと、

「よお、ファイアドラゴン装備の具合はどうだい?動きにくいとかはないか?」

と、ケンさんが声をかけてきた。

さすが仕事一筋の職人さん、自分が作った物のその後のことまで気になるんだ。

「いい感じにゃ!思ったよりずっと軽くて動きやすいにゃ!」

私の返事にケンさんはうなずいた。

そして

「そんでな、ファイアドラゴンを使った武器なんだが、カタログによればこれもオオツラーオの武器みてぇに、投げれば手元に戻る仕様になるんだ。モモちゃんはそれでいいか?」

ケンさんは私にそう尋ねてきた。

「ファイアドラゴンを倒す時、投げたら戻る仕様のおかげで助かったから、オオツラーオの武器と同じ仕様ならうれしいにゃ」

私の答えにケンさんはうなずいて

「よっしゃ!まかせときな!」

と言った。

そこで私は、女子会で聞いて気になってたことを聞いてみることにした。

「ケンさんて、雑貨屋のリーナさんから好きだって言われてたにゃ?」

ケンさんは目を丸くして

「いんや。好きとかは…ただ俺の作った物とか俺の仕事っぷりをやたらほめてくれてたが…そういや最近あんまほめてくれなくなったな。俺の仕事っぷりは変わってねぇと思うんだが…」

と言った。

ああ…リーナさん、好きって言えなくて一生懸命ほめてただけだったんだ…

だからリーナさんの想いはケンさんには伝わらなかったんだ…

いや、でもフツー女の人からそんなにほめられたら、ちょっとぐらい気づくでしょ?

…みんなの言ってた通り、やっぱりケンさんは鈍いらしい…

 

今日はネコが膝に乗ってくれてません…淋しい…寒い…

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