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ネコ好き女子、ネコ戦士になる  作者: リュウ
第3章 ネコ戦士、王都に招かれる

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3-5 ネコ戦士、新しい武器で試し斬りをする

ケンさんがファイアドラゴンの武器を作ってくれてる間に、半日ほど私は村の大工・エドさんのお手伝いをした。

いつもみんなで焼き肉パーティをしてる村の北側の広場はかなり広いので、その端の方に倉庫を作り、そこにファイアドラゴンの残りの素材を備蓄しようという話になったからだ。

ファイアドラゴンの骨や、焚き木用に切った肉、それに皮の残りは北門を出てすぐのところに置いてあったけど、それらを取りに行くのにいちいち北門を開けるのは面倒だろうって、村のみんなが話し合って決めたらしい。

ファイアドラゴンの大きな骨を倉庫の骨組みにして皮を張りたい…というので、私は力仕事を買って出た。

私はベリーの実を食べて骨を運んで、エドさんの言うとおりに地面に刺して倉庫の骨組みを建て、皮を丸めて骨組のてっぺんに登って、骨組みの上から皮をかぶせた。

私にできる範囲の仕事が終わると、エドさんが骨組みと皮を結び付けようとしたんだけど、皮が硬すぎてどうにもならなかったらしく、そこも私が手伝った。

ベリーの実を食べないと、私でもなかなか穴があけられないぐらい、ファイアドラゴンの皮は硬かった。

ベリーの実の効果は一時間ぐらいで切れるので、骨組みを建てたりして効果が切れた後にもう一つベリーの実を食べて、私は皮にいくつも穴をあけた。

雪のかまくらみたいなドーム状の倉庫が完成し、私はその中に焚き木用の肉や骨の残りを運び入れた。

「よっしゃ、これで完成だ。モモちゃん、ありがとな!」

大工のエドさんが笑ってそう言ってくれて、私は安心した。

ちょっと働きすぎて疲れたので、私は家に戻って毛づくろいをしてベッドで丸くなった。

この家にはお風呂もあるけど、まだ一度も使ったことはなかった。

毛づくろいで済むなら、お風呂いらないかも…と思いながら、私は眠りについた。


目が覚めたらもう夕方で、お腹が空いた私は家を出た。

焼き肉屋台のジンさんが、ツラーオの焼き鳥モドキを二本くれた。

「モモちゃん今日は大仕事だったから腹が減ったろ?足りなかったらもっとやるから遠慮なく言えよ」

ジンさんの言葉に私は笑って

「お腹空いてるにゃ!足りなかったらまたもらうから、よろしくにゃ!」

と返して、焼き鳥モドキを食べ始めた。

焼き鳥モドキを食べながら、私は気になってたことをジンさんに聞いてみた。

「ジンさんにも家族はいるにゃろ?」

ジンさんは小さく笑って

「嫁さんはちょっと前に風邪こじらせて死んじまったけど、娘がひとりいるよ」

と、そう答えた。

え?娘ってもしかして、三人娘の誰か?と思ったら、

「最近モモちゃんが仲良くしてくれてるだろ?アンナだよ」

とジンさんは言った。

なるほど、ジンさんもアンナと同じ茶色のくせっ毛に、茶色の瞳だ。

「そうなのにゃ、知らなかったにゃ」

と私が言うと、ジンさんは

「その調子じゃマリアやエマの親も知らねえな?マリアは大工のエドの娘だけど、母親はとうに死んでて、エマは王都の親が死んで、親の故郷であるこの村に…父方の伯父のエドの所に来たんだよ」

と、そう言った。

「…意外に亡くなってる人、多いのにゃ…」

私がそうつぶやくと

「ケガだの病気だの、人間にはどうしようもねぇことも多いだろ。運命ってやつかもなぁ…」

ジンさんは少し淋しそうな顔で言った。

うちのモモは18年生きたから、寿命だったとも言えるけど、父は心筋梗塞で…病気で急死だった。

「運命…にゃあ…」

私は天を見上げて、そう言うしかなかった。


翌朝早くにケンさんが

「ファイアドラゴンの武器ができたから、取りにきな!」

と私を呼びに来た。

私…ネコ戦士にとってはそう重くない武器でも、ヒトからすれば相当重いらしいので、持って来られないんだ。

私はケンさんの工房に行って、ファイアドラゴンの大剣を手に取った。

少し重いけど、赤い刀身がきれいで、ピンクの装備に似合いそうだ。

「いい感じにゃ!ありがとにゃ!」

私は工賃の三千ジロをケンさんに渡して、早速この大剣を試してみたいと考えた。

なので私は

「村長さん、ファイアドラゴンの武器の試し斬りしたいから、モール倒してきていいにゃ?」

と村長に頼んでみた。

モールは野生のモンスターだけど、狩りすぎたら一気に減ってしまうし、肉はそう長い間備蓄できないので、普段は村長の依頼を受けてモールを倒すことになっていた。

「そうじゃの…そろそろ一頭なら倒してきてもよさそうじゃのう」

村長が白いひげをなでながらそう言うので、私は早速モールを倒しに行くことにした。


いつも通り荷車を引くカールさんと一緒に東門を出ると、大きなモールが一頭いたので、私はファイアドラゴンの大剣を投げてみた。

頭を狙って投げた大剣は炎を吹き出しながら飛んで行って、モールの太い首を漫画みたいにチョンッとすっとばして、私の手元に戻ってきた。

えっ…マジで…?

近くで見ていたカールさんは

「モ、モモちゃん、その武器すげぇな…」

と、ちょっと引き気味に驚いてたけど、いつも通り手早く解体してくれた。

オオツラーオの武器を投げても、頭をかち割る程度だったのに、この威力は…

「…気をつけて使わないと危ないかもにゃ…」

呆然としながらつぶやいた私の言葉に、カールさんもうなずいた。

戻ったらケンさんにもこの威力を報告しなきゃ。

そう思いながら、私はカールさんと一緒に村に戻った。

 

昨夜は久々のブランデーを飲みすぎましたが、二日酔いもなく元気ですw←

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