表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネコ好き女子、ネコ戦士になる  作者: リュウ
第14章 ネコ戦士、前世の真実を知る

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

118/118

14-3 ネコ戦士、四匹のネコを思う

「四人のネコ戦士たちの毛色なんてどうして知ってるにゃ?」

まだ驚きつつケラーさんに尋ねてみると、

「王宮には、かのネコ戦士たちの肖像画が遺されているのだ。そして古文書にもその姿は描かれている」

ケラーさんはそう答えた。

「古文書にそんなの描いてあったのにゃ?」

また私が聞くと

「ネコ戦士殿は大型モンスターに関する箇所しか見ていなかったので、ネコ戦士たちに関する情報は知らなかったか…」

ケラーさんはそう言った。

そう言えばそうだったわ…と考えながら、私は、私が生まれる前からうちにいた四匹のネコたちのことを思い返した。

シャム系の名前は、ピンク…仔ネコの頃、白い毛からピンク色の地肌が透けて見えたので、母がそう名付けたと聞いていた。

三毛は何となく、で母がジェニーと名づけたらしい。

グレーは灰色だからハイネ、茶トラ白は茶トラ部分がオレンジっぽかったからそうつけたらしい。

私は赤ちゃんの頃から、この四匹に囲まれて育った。

母や姉があやしても泣き止まなかった私を、ネコたちがしっぽで遊ばせては笑わせてくれた…と両親が言っていた。

そして普通のネコが死ぬ時には、どこかに姿を隠すらしいんだけど、四匹のネコたちはなぜかみんな、小学生だった私の部屋で、私のそばで死んでいった。

父が言うには

「ネネコのことを我が子のように思ってたから、死ぬまで見守りたかったんじゃないかな」

…ということだった。

そんな我が家のネコたちにそっくりな、クロとネネの仔ネコたち。

ネネの名前が私の名前に似ているのを知った時、私は運命かもしれないと思った。

だったらこれも…我が家のネコたちと、クロとネネの仔ネコたちがそっくりなのも運命…?

いや、四人のネコ戦士たちともそっくりって…

運命なんて超えてるんじゃないの…?!


「ネコ戦士殿、如何いたした?」

ケラーさんの声で私は我に返った。

偶然と言うにはあまりにも似すぎている四人のネコ戦士と、うちにいたネコたち…そしてネネの仔ネコたち。

でも、ネコって親と全然違う色の仔ネコたちを産むことは珍しくないっていうし…

うん、私の考えすぎだろう。

「なんでもないにゃ」

私はケラーさんにそう返しつつ、まだネコたちのことを考えてしまっていた。

うちのネコたちと四人のネコ戦士たちの毛色が同じなのは、単なる偶然かもしれない。

でも、ネネの仔ネコたちは、ネコ戦士の子孫であるクロの子供達だ。

だったら、これは偶然じゃないかもしれない。

クロがネコ戦士たちの子孫だからこそ、この毛色の仔ネコたちが生まれてきたのかもしれない。

と思ってたら、

「クロがネコ戦士たちの子孫であるがゆえに、この仔ネコたちにネコ戦士たちの特徴が受け継がれたのかもしれぬな」

ケラーさんがそう言った。

「それにゃ!私も今、同じこと考えてたのにゃ!」

私の言葉にケラーさんもうなずいて

「その可能性は高いかもしれん…これは興味深いことであるな」

と言った。

ケラーさんも私と同じ考えだとわかって、私はほっとした。

うちにいたネコたちは関係ないよね?

…ただの偶然…だよねぇ…?


「これは国王陛下にもご報告申し上げねばなるまい」

ケラーさんの言葉に、私はちょっと呆れた。

「王様にまで言わなくてもいいにゃろ…」

と言ったんだけど、ケラーさんは

「陛下に申し上げれば、きっとお喜びになられるぞ?」

と意外そうな顔で言ってきた。

なので私は

「仔ネコたちは王宮につれてったりしないにゃよ。見たいなら王様がベリー村に来ればいいのにゃ」

とクギを刺しておいた。

ケラーさんは

「…陛下ならばベリー村にお運びになられかねんな…」

王様を思い浮かべてるような表情で、ため息をついた。

「王様が来たいなら来ればいいのにゃ。あっちから来てくれるなら別に構わないにゃよ」

私がそう言うと、ケラーさんはまたため息をついた。

「…うむ…その折にはまた、我らが陛下をお連れいたそう」

王様に仕える人たちって大変だなぁ、ご苦労さん…

と私はギルド長とケラーさんに同情した。


ギルド長とケラーさんが王都に戻った後、伝書鳩が来るかなと思ってたけど、来なかった。

多分だけど、ベリー村に来たいっていう王様をギルド長たちが止めたんじゃないかな?

たかが仔ネコを見るために、一国の王様が軽々しく動くもんじゃないよねぇ…

そんなことを思いながら、クロ一家のことを見守っているうちに、仔ネコたちはすくすくと育っていった。

思った通り、白っぽい仔ネコは少しずつ耳や鼻の周りやしっぽに色がついてきて、シャムっぽくなってきた。

ホントに、うちにいたネコたちみたいだ。

「仔ネコたちの名前はもう決めたのかい?」

バーサさんが私にそう尋ねてきた。

実は私はもう、四匹の仔ネコたちの名前は決めていた。

うちにいたネコたちと同じ名前だ。

四匹もいっぺんに新しい名前を考えたら混乱しそうだし、何より、ホントにうちのネコたちに似ているからだ。

「そのうち、家から出るようになったら紹介するにゃ!」

私は笑って、バーサさんにそう返した。

仔ネコたちはまだまだ小さい。

キトゥンブルーの瞳はまだよく見えないはずだから、せめて目が見えるようになってから、みんなに紹介したい。


…と思ってたけど、アンナたち三人娘はみんなより先に、仔ネコたちを見に来た。

「かわいいー!!」

「小さいわねぇ!」

「みんな毛色が違うのねぇ」

三人は仔ネコたちを見てたけど、触ろうとはしなかった。

「触りたくないのにゃ?」

と聞いてみると、

「まだ小さいし、触っちゃダメな気がするわ」

「そうね、なんだか壊れちゃいそうで怖いし…」

「もう少し大きくなったら、遊んであげたいわね」

三人は口々にそう言った。

優しい子たちだ。

「みんないいお母さんになりそうにゃ~」

と私が言ったら、

「やっだぁ!」

「まだ気が早いわよ!」

「そうよ!まだお付き合い中よぉ!」

三人はきゃっきゃとはしゃいで言った。

みんなそれぞれのパートナーと順調そうで何より…と私はちょっと嬉しくなった。


挿絵(By みてみん)

 

四人のネコ戦士たちは絶対描いてみたかったので、描いてみました。装備は四大ドラゴンの原型の装備です~。色鉛筆にはやっぱり慣れませんが、ちょっとだけ楽しいですw

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ