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星を超えて世界を変えた日~星が導くのは、希望か、それとも終焉か。~  作者: 廻野 久彩
第6章 名もなき祈りと、選ばれぬ意志

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エピローグ:夜が明けるとき

夜が明けた。


霧のかかった森に、静かに光が差す。

風の音は、まだ冷たいけれど、どこか柔らかさを含んでいた。


その光の中、セシリアは立っていた。


胸の奥の星神印は、今も沈黙を保っている。

けれど、それでいいと、思えた。


あの光はもう、神の声ではない。


──わたしが、生きている証。

──誰かに、名を呼ばれた記憶。


それがあるかぎり、わたしはもう、“器”なんかじゃない。


「行きましょう」


そう告げると、ティナが頷いた。


少女はもう、祈りの檻にはいない。

星に選ばれることを望まなくても、歩き出せる足が、今ここにある。


北の空は、ほかよりも早く明るい。


夜が明けた。


それは、願いのための夜明けではない。

自分の意志で、生きるための、たったひとつの朝だった。

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