入場不可
ライトを先頭にヤンス、シルヴィア、ブラーブの順にタワーに入った。ここはタワー外部と操作盤がある小屋の間の空間である。小屋側に抜けようと逆側の扉の前にライトは立った。
「あれ、開かないな?」
ライトはここから外へ出るときは、自動で開いた扉だが、今回は開かなかった。あれこれ試してみて、この両端の扉は同時に開かないことがわかった。また、この空間にライト以外の人間がいると、小屋への扉が開かないことも分かった。
「ちょっとどいてろ。」
ブラーブは斧を振りかぶって扉を破壊しようとしたが、傷一つ付かない。
「むー。硬いな。素材は何だ?もう一回やらせろ。」
再度チャレンジしたが、斧の方が刃毀れした。
「うげ!こりゃ駄目だ。どうも入るのは諦めた方がいいな。」
結構、諦めが良いみたいだ。
「仕方がない。ここで寝ましょう。雨風はしのげます。」
「入れないとは思わなかった。すまないと思う。」
ライトはしょんぼりした。
「ん?おまえら諦めたんか?そんじゃ、とりあえず食べ物とってきてくれよ。食べてから考えようぜ。」
ヤンスはそばから成り行きを見てたが、どうも好転しそうにないのでライトに提案してみた。
この空間に隣接する小屋側からこの空間へ音声を流すことはできるので、ライトが帰ってきた時は、いったんこの空間から全員退出し、ライトを通すことになった。
「仲良くしておいてくださいよ。」
いったん、タワー外部に全員出て、ライトはタワー内部に食料を取りに行った。その後、残りは再度タワーの中に入ってライトを待つことになった。
ブラーブは、あいかわらず壁が気になるようだ。斧で軽くたたいたり触ったりしている。
ヤンスとシルヴィアはちょくちょく目が合った。ヤンスは、シルヴィアがかなりの美人でもあるので、コミュニケーションをとりたいのだが、なんせ言葉が通じないので、声をかける方法もなく単に気まずい雰囲気になっている。シルヴィアは、ヤンスの服装がとても珍しいこともあり、好奇心から素性を色々聞きたいのだが、同じ理由で声がかけられず、同じく気まずく感じてた。




