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賢者の塔  作者: あんにゃのパパ
第一章:出会い
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塔の下

 ライトを先頭に左側をシルヴィアとブラーブが歩き、少し遅れてヤンスがついてくる。ヤンスの腹部のベルト部分がライトになっており、足元を照らした。タワーが燃えていることもあり、夜道を歩くには支障のない明るさが確保できていた。


「おーい、ちょっと、待ってくれ!」


「おまら歩くのが速くないか?」

 ヤンスの呼吸が速くなっている。付いていくのが結構厳しいみたいだ。

「すぐそこなんだから、小走りでいかなくても。」

 ヤンスの感覚だと彼らは競歩しているように感じた。


「あいつは何を言っているんだ?」

 いったん立ち止まり、ブラーフはライトに聞いた。


「歩くのが速いと文句言ってます。」


「ん?太り過ぎじゃないのか?あいつは貴族かなんかなのか?」

 ヤンスは重そうな大型のリュックを背負っていたが、付いてこれないのはヤンスが太っているせいだと思った。


「少しゆっくり歩きましょうか、」

 15分ほど歩いて半分ほどの距離になっていた。一団は速度を落として、進みだした。




 ほどなく、タワーの下についた。


「しかしなんだこの塔は、壁がツルツルで境目がないぞ。」

「どこだ入り口は?あそこに大きな扉があるぞ!」

 ブラーブはペタペタタワーの壁を触っていた。


 シルヴィアはタワーを見上げていた。時折タワーの上部で爆発が起こり、煤のような粉が落ちてきた。

「これは、少し危ないかも。少し離れた方が良さそう。」


「オレが使った入口を探します。少し離れておいてください。」


 ヤンスは、タワーから離れ、荷物をそばに置いてつぶやいた。

「こう見るとでかいな。船から見たときは、針金みたいだっだのにな。」

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