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神に抗う者達の天地開闢物語  作者: ゼツボウ君
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平和な学校生活(午後)

〜5限の体育〜

あれから俺達は急いで体育着に着替え、第3運動場に集合した。

「よーし元々野球をやる予定だったが、雨が降ってきたので今日はドッジボールをやるぞ!」

元々はグラウンドで野球をする予定だったが急に雨が降ってきたので男子は第3運動場にてドッジボールをすることになった。

(マジか!力の加減がめっちゃ難しい競技じゃねぇか…でもまぁ適当なタイミングで当たればいいか。)

そう思っていたのだが、この世はそんなに甘くはなかった。

試合開始、男達は本性を剥き出しにして互いにボールをぶつけ合う。

しかしドッジボールって当たろうと思って仁王立ちしてると案外当たらないものだな。

試合開始から俺はずっと同じ位置で、一歩も動いていないというのに俺は未だにフィールド内に残っている。

フィールド内を逃げ回ってる他のメンバーは次々にアウトしていってるというのに。

「敵は後3人、こちらは10人か。圧倒的じゃないか、はっはっは!やはり凡人が俺様に勝てる訳がないのだ!」

なんだかドッジボールにかなりの自信を持っている男子が自慢げな態度を取っていた。

「なんだあいつ…」

(めっちゃ鬱陶しいヤツだな。別のクラスでよかった。)

俺が心の中でヤツを蔑んでいると、ボールがヤツの手に渡った。

「ふふふ、さぁ次に俺のボールの餌食になるのは君だ!」

なんでここまで自身満々なのか…

(けどマジでイラッとくる奴だな。こいつのにだけは当たらんとこ。)

「おらっ!」

ムカつくヤツだが、それなりにドッジボールが上手いようで宣言通り俺達のチームメイトの1人がアウトになった。

「残り2人か…シュウヤ!これを君に託す、なんとかしてくれ!」

負けず嫌いな熱血学級委員から何故かボールを託されてしまった。

「自分で投げろや!」

「僕は取るのは自身あるけど投げるのは苦手なんだ!」

「あ、そういうこと。」

(しかしマジか…目立ちたくはないけど、学級委員の期待を裏切るのもなぁ。)

俺は相手チームを叩きのめすかどうか悩んでいた。

ちなみに説明を入れておくと、今やっているドッジボールにガイア制度はない。

アウトした人間はフィールドの外に出て、味方が相手テームをアウトさせるか相手からのボールをキャッチしたらフィールドに戻れる。

「はっはっは!君のようなヒョロっ子に僕が当てられるかな?」

「ほぉ…」

(よーし、皆殺し決定。ファーストターゲットロックオン!)

俺はそーーっとボールを放った。

「ブハッ!」

クリーンヒット!

ボールは見事ヤツに命中した。

「なん…だと!」

「プププ…」

(スゲェ顔芸、お前将来お笑い芸人になれよ。)

ヤツはすげー面白い顔でフィールドから退場した。

「頼むぞ、君たち!僕にリベンジのチャンスをくれ!」

野郎は味方チームを応援しているが、もう遅い。なんせ俺のスイッチが入ってしまったからな。

その後相手から投げられたボールは全て俺がキャッチし、相手チームは全員俺がアウトにしてやった。


〜40分後〜

こうしてみるみるうちに時間は過ぎていき、5限終わりのチャイムがなった、

俺達(特に俺)は満足した表情で教室に帰ってきた。

結局あの後、ムキになったヤツから3回程リベンジを申し込まれたが、ことごとく粉砕してやった。

(ふふふ、ドッチボールも中々楽しい競技じゃないか。)

先程のドッジボールでストレスもかなり解消できたので、6時間目の物理もなんとかなりそうだ。

っと思ってはいたのだが…


〜15分後〜

(ヤベェ…めっちゃ眠い…)

実は俺は物理が嫌いだ。(数学は好きなのに…)

人間の見つけ出した物理法則など異次元やセカンドフォルムの前では通用しないので正直勉強にやる気が起きない。

もしかしたら、教科の中で一番嫌いかもしれない…現代文といい勝負だ。

ただでさえ嫌いな教科で眠たくなりがちなのにいつもより昼食をたくさん食べた上に先程の体育でも激しく運動したせいで無茶苦茶眠い。

今にも視界がブラックアウトしそうだ。

「このように重力落下速度は9.80665gm /s2と定義されている。」

俺は片手で顔を支えてながらボーっと話を聞いていた。

(そんなもんベテルに限った話だろ?次元間領域じゃ重力なんて場所によってホイホイ変わるぞ?…ダメだ眠い。)

「ふわ〜」

このようにあくびをかきながら昔の偉人が見つけ出した物理法則について文句を言い続けるのが俺の授業態度だ。

こんなんだから物理の評定も3止まりなのであろう。

(ヤベェ…超眠い、けど頑張れ眠るな…眠るな!)

俺は必死に睡眠欲を押し殺し授業に励んだ。

授業中に居眠りなんてしたらまたフユミの機嫌が悪くなってしまうからな。

今度のデート?の話でやっとご機嫌になってくれたのだからここで再び悪くさせるわけにはいかない。

(俺の上行性網様体賦活系よ頑張れ!)


そうして必死に目を見開き続けた結果、最後まで眠ることなく無事に授業を終了することができた。

「しゃー!終わったー。なんとか寝ずに済んだぞ。」

「よく頑張ったな。俺は途中から眠くて眠くて授業内容が全然頭に入ってこなかったよ。」

ここまで条件が揃ってしまうと多少眠たくなるのはやむを得ない。

流石のノゾムもかなり眠たそうだ。

「ははは、眠たくなるなんて授業始まる前からずっとだよ。」

「シュウヤの場合はいつもじゃん。」

俺達がそのような話をしていると、呆れ顔をしたフユミがツッコミを入れてきた。

「お昼あんなに食べるから眠たくなるのよ。」

正直ごもっともな意見だと思う。

「けどさ、食べ放題だったら食べまくるだろ普通、なぁ?」

「うん。それにあのおばさんの料理美味しいから。」

「それは否定しないけど、結局食べすぎが勉学に影響を及ぼしているのだから後先考えてないおバカさんね。」

「「ニェッ!」」

俺達は2人揃って言葉を失ってしまった。

たしかにフユミから見れば今の俺達はクラスのおバカ2人組に見えることだろう。

いかにも頭の悪そうな話で盛り上がっているわけだし。

しかし一応俺は毎回の定期テストにおいてトータルで200人中40位くらいのところにはいるのだ。ノゾムの方はたしか20位くらいだったかな。

俺達をバカなんていったらもっと勉強ができない奴らに失礼だと思う。

しかしこうして考えてみると学年11位は本当にすごい。

俺やノゾムとは違って苦手を作らず、全ての科目がまんべんなく高得点だなんて尊敬することしかできない。

「いや〜学年1位様は勉強に対する姿勢が違いますな!」

「よっクラスのマドンナ!略してクラマドだな。」

「変なあだ名をつけないでもらえる?」

フユミはノゾムのからかいを軽くあしらっていたが、内心イラッと来ていることが伝わってきた。

(なんか俺よりもノゾムの方がフユミを怒らせてる気がするな…)

2人のやりとりを横目に俺は影で微笑していた。

「それにしても、あだ名か…」

(そういえば今まで人にあだ名をつけたことなかったな。)

ふとそう思い、この機会に俺もフユミのあだ名を考えてみることにした。

「うーん…」

「おっシュウヤ、お前もフユミさんのあだ名を考えてるのか?」

「あぁ、今まで人をあだ名で読んだことないから1つくらい考えてみてもいいかなって。」

俺はフユミの外見や性格、能力などから彼女にふさわしい単語を荒出してあだ名を考えてみる。

そんな俺を少し緊張したような表情でフユミが見つめてくる。

「…」

(シュウヤ君が私をあだ名呼びかぁ…ちょっと嬉しいかも。)


〜あだ名を考えること数分〜

「んー、よしこれだな!」

よく考えたおかげでフユミにピッタリのあだ名を思いついてしまった。

「…ゴクリ」

「氷の女王!」

「…」

俺のセリフを聞いてフユミはポカーンとしてしまった。その一方で後ろにいたノゾムは口元を押さえ、親指を立てて笑っていた。

「ななな、なんですって!?これのどこがよく考えたおかげで思いついた私にピッタリなあだ名よ!」

「だって名前からも氷が連想できるし、冷たい視線を送ってくるし、女王様みたいな見た目じゃん?お前。」

「シュ、シュシュシュ、シュウヤ君のバカ〜!」

そう言ってフユミは走って教室から出て行ってしまった。きっと女子便に駆け込んだな。

「あぁ…まずったかな?」

「いや全然、むしろグッジョブ!」

フユミは見た目めっちゃ可愛いし(多分)、色んな意味で冷たいからいいあだ名だと思ったのだが、本人は気に食わなかったようだ。

「まぁ、本人が嫌がるなら明日からは今まで通り呼ぼう。」

「俺は氷の女王って呼んじゃお。」

(こいつ、明日殺されるな。)


〜放課後〜

帰りのホームルームも終了し、俺は帰宅の準備をしていた。

「忘れ物なし!さて、帰るとしますか。」

下校の準備を済ませた俺はバックを持ってノゾムの席へと向かった。

「よっす、今日は部活も掃除も無いんだろ?一緒に帰ろうぜ。」

俺は一緒に下校しないかとノゾムを誘ってみる。願わくばゲームセンターにでも寄り道したいものだ。

ノゾムは普段何かと忙しいので放課後は基本的に時間がない。

だから今日のように時間がある日には2人でよくゲームセンターに行ったりする。

「オッケー、でも少し待ってくれ。さっき部活の後輩に放課後お話したいことがありますって呼び出しされたんだ。」

(ほー、珍しいこともあるもんだ。)

「後輩っていつもノゾムに熱い視線を送ってるマネージャーの?」

「そう、ナツミちゃん。いつも熱い視線は送られてないと思うけどね。」

「へぇ…」

(たしかあのマネージャー入学初日にヤンキー達に絡まれてたところをノゾムに助けられたんだっけか。わざわざノゾムと同じ部活に入部しているわけだしこれは…)

俺はノゾムの肩にポンッと手をのせてエールを送った。

「分かった。お幸せにな!」

「??? あ、あーとりあえず行ってくるよ。」

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