↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
179/316

〈プロローグ〉

祝170話!!

第四章の始まりです(〃⌒ー⌒〃)ゞ



 薄暗かった。



 どんよりと、幾層にも厚い雲が空を覆っている。

 いつから、太陽を見ていないだろう。もう……何ヵ月も見ていない気がする。



 正しいことをしたのだと、正義が行われたのだと、誰もが思っていた。



 ーーしかし、現実は違った。



 あの男を大陸から追い出した瞬間、聖獣ゲンブ様は御隠れになった。

 


 王妃が何度も呼び掛けても答えてくれない。

 それでも、何度も王妃と共に鬼王は森を訪れた。

 しかし、森に入ることが出来ないまま、手をこまねいているうちに、冬が来て太陽が消えた。

 太陽が消えたのは、誰もが冬のせいだと思っていた。

 たが、それは間違いだと彼らはすぐに気付くことになる。



 ようやく長い冬が終わり、待ち遠しかった春が来て、作物の苗を植えたが、その苗はもはや実を実(ミノ)らすことはない。全てが枯れてしまった……



 疲弊した大地に、姿を見せない太陽。



 この二つがもたらしたのは、大凶作だった。それはあっという間に、大陸全土に広がる。



 そして、大凶作とほぼ時を同じくして、魔物の被害の報告が増えた。

 始めは被害を抑えようと、鬼王は騎士や兵士を送った。だがその数があまりにも多過ぎて、次第に城にいる騎士や兵士では対処仕切れなくなった。現地にいるハンターの数にも限度がある。



 結果、多くの民が見捨てられた。



 見捨てられた民は、食べる物もなく、反対に自分たちが魔物の餌に怯える日々が続いた。



 自分たちの現状を、王都にいる鬼王に直訴する力も、もはや残っていない。

 正確に言えば、王都に行く術を持ってはいなかった。

 何故なら、荷馬車を引く家畜は一番に喰われたからだ。

 ならば、残された移動手段は徒歩か。

 それとも、転移魔法か。転移魔法を使える程の魔力があるのなら、そもそも田舎で暮らしてはいない。王都で宮廷魔術師として暮らしている。



 そんな状況下で、誰が、魔物に襲われる危険性を冒してまで、王都に向かうだろうかーー。

 ましてや、自分たちを見捨てた鬼王が救ってくれる可能性が、ほぼ皆無だと分かっていながらだ。



 普通の考えの者ならば、否だろう。



 それでも、生き残りたい者たちは危険を冒し、光りを求めて、他国に渡るために国境沿いへとやって来る。



 安全な生活を夢見てーー。



 そんな中で、王都に留まるのは、極一部の貴族と鬼王、そして王妃とその配下の者たちだ。

 守りを固め、ひっそりと太陽が昇るのを彼らは待っている。





 ある日、ふらりと現われた、黒いローブを着た賢者が進言した言葉を信じてーー。



「ゲンブ様に怒りを治めて欲しいのなら、彼らが大事にしている宝物を取り込めばいい」






 最後まで読んで頂き、ありがとうございますm(__)m

 心から、感謝の気持ちを込めてm(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。