〈第四十二話 久し振りに確認してみました!!〉
明るいうちから始まった宴会は、陽が暮れると更にヒートアップしていく。
私は早々に宴会場を抜けだし、部屋に戻った。
ベットに腰掛ける。
モモスの炭酸水を飲みながら、太鼓の音や人々の騒ぐ声をBGMにしてまったりしていると、いつの間にか、従魔トリオとヒスイが側にいた。
「主役がいなくていいの?」
「お前が言うか」
相変わらず口の悪いヒスイに苦笑するが、懐かしい感じに、私はどこかホッとする。
「ムツキ。ビャッコの封印も解けたことだし、一度確認しておいた方がいいぞ」
「何を?」
「ステータスだ。全然、確認していないではないか」
シュリナに言われて、ふと……いつしたっけ、と思い返す。
ゴールドクラスになった時に見た以来かな……?
まぁ、かなり前なのには変わりない。
「じゃあ、久し振りに見てみますか。【ステータス】」
そして、【はい】という文字をタップする。
皆が画面を覗き込む。
(……ん? あれ? これって、何かの間違い)
レベル 38
(結構、ランクが高い魔物を倒したからね)
で、問題はこの下だ。
HP 53200
体力 6450
魔力 ーーーー(測定不可能)
魔耐 ーーーー(測定不可能)
敏捷性 13500
知力 15400
運 980
職業 冒険者(魔王)
【種族】 亜神(元人族)
【称号】 神獣森羅の化身。魔法使いの弟子。
五聖獣の護りて(魔王)
世界に愛されし者。魔獣の討伐者
【スキル】 治癒魔法(中級 48/50)
物理防御(中級 12/50)
魔法防御(中級 8/50)
蘇生魔法(中級 10/50)
炎魔法 (中級 20/50)
赤魔法 (中級 0/50)
水魔法 (中級 10/50)
風魔法 (上級 0/100)
緑魔法 (初級 0/10)
土魔法 (中級 40/50)
雷魔法 (中級 0/50)
転移魔法(中級 25/50)
魅了 (初級 0/10)
銀行 (残金 135/金貨)
【パーティー】
五聖獣スザク/五聖獣ビャッコ/霊獣狛犬/妖精猫
HPと敏捷性、知力が一万越え!!!!
……体力も五千を越えてる。
何よりも、魔力と魔耐が測定不可能ってどういうこと!?
エンドレスに使えるって意味?
う~ん、分からん。
「「…………これは……」」
シュリナとヒスイは唖然とし、サス君とココに至っては言葉も出ない。私もだ。
(うん、決めた。見なかったことにしよう)
私はステータス画面を閉じた。
お待たせしました("⌒∇⌒")
亜神なので、当然ムツキはチートです。でも本人は、認めたくないようですが(^o^;)
それでは、次回をお楽しみに!!




