1−1:刀っていいよなぁ
元々私自身が個人的に楽しむために、私の好きな展開や話(別の人物視点の話とか掲示板回とか)を盛り込んでAIに書かせた小説を、ところどころ手直しして投稿します。
AIっぽい文章とかはできるだけ修正しますが、そこまでの労力は割きたくないので、AIっぽいなと感じても目を瞑ってもらえると助かります。
誤字や設定の矛盾などはできるだけ修正していますが、もしお気づきの際は、教えてもらえれば、気が向いたら修正します。
好きなものは刀だ。
いや、正確には「刀を作ること」。
まぁ作ったことすらないけども。
作りたい。
めちゃくちゃ作りたい。
玉鋼を熱して。
槌で叩いて。
何回も折り返して。
焼き入れして。
研いで。
最後に刃文が浮かび上がる。
──あぁ、最高。
「……いい」
スマホから流れる鍛冶動画を見ながら、思わず頷く。
海外の鍛冶師が日本刀を打っている動画だ。
火花が散る。
真っ赤な鋼が槌を受けるたびに形を変えていく。
コメント欄は外国人だらけ。
『Beautiful!!』
『Amazing!!』
『Masterpiece!!』
「分かる」
いや本当に。
分かるよ。
いいよね。
刀って。
「……俺も打ちてぇなぁ」
もう何回言ったか分からない。
このセリフ。
たぶん今年だけで百回は言ってる。
でもしょうがない。
打ちたいものは打ちたい。
しかし現実は非情である。
炉がない。
土地がない。
金がない。
知り合いの鍛冶師もいない。
つまり詰み。
「大学生にはハードル高すぎんだろ……」
動画を止めてため息をつく。
こればっかりはどうしようもない。
趣味で始めるには、あまりにも規模がデカい。
「おい錬司」
「ん?」
いつの間にか、友人が俺の机を覗き込んでいた。
「また刀?」
「また刀」
「昨日も刀だったよな?」
「昨日も刀」
「先週も刀だった」
「先週も刀」
「お前それしかねぇの?」
「あるぞ」
「何?」
「槍」
「違うそうじゃない」
失礼なやつである。
ちゃんと他にも好きなものはある。
薙刀とか。
斧とか。
弓とか。
……武器しかねぇな?
「いや、お前絶対生まれる時代間違えてるって」
「江戸?」
「もっと前」
「縄文?」
「そこまで戻るな」
ケラケラ笑う友人。
まぁ気持ちは分かる。
今どき大学生が休日に何をしているかと言えば、ゲームだったり、カラオケだったり、映画だったり。
少なくとも、鍛造理論の論文を読んでるやつはそうそういない。
でも面白いんだから仕方ない。
鉄って奥深いんだぞ。
炭素量がちょっと違うだけで性質がガラッと変わるし。
焼き入れの温度が数十度違うだけで刃の強度も変わる。
昔の鍛冶師なんて温度計もないのに、それを経験だけでやってたんだから頭おかしい。
もちろん褒め言葉で。
「……はぁ」
やっぱり一回でいいから打ってみたい。
玉鋼でもいい。
砂鉄でもいい。
なんなら普通の鉄でもいい。
とにかく自分の手で一振り作ってみたい。
それだけが、子供の頃から変わらない夢だった。
「あれ?」
「どうした?」
「空」
友人が窓の外を見ていた。
つられて視線を向ける。
「……赤いな」
夕焼け。
と言うには、少し赤すぎる。
なんというか。
空全体が薄く燃えているような色だった。
「夕焼けってこんなんだったっけ?」
「さぁ?」
スマホを開く。
案の定、SNSでも同じ話題になっていた。
『今日の空すごくね?』
『なんか怖い』
『海外も赤いらしい』
『火山でも噴火した?』
『終末感ある』
「へぇ」
珍しいこともあるもんだ。
まぁ、そのうちニュースで何か言うだろ。
俺は特に気にも留めず、もう一度鍛冶動画を再生した。




