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ナノマシンはご飯がお好き。〜あと少しで世界を滅ぼせそうだったんですが、異世界で人間の世話をする事になりました〜  作者: チャールスJ
第3章

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3話 ただいま。我が家。ぱーとつー。

2話のマモリちゃん。ナノ君の反応の違いがあるのは、別な理由が有るので、間違いでは有りません。2人とも家族は大事だし好きだから安心してください!

 昼ごはんを食べ終わると、リエラとリリアは帰って行った。お義母さんに渡す大量の荷物を持って。

 そして食材や道具の制限がなくなった為、荷馬車には今まで使うのを警戒していたクッション等が置かれ、快適空間となった。


 食事を終えて村へと出発する際、荷馬車のメンバーを入れ替え、ユーイチは今度は前へと乗る事とした。そして子供達は、お昼寝の最中なので静かに過ごす事にする。

 皆、甘い物に飢えていたので、チョコレートを食べながら、ダラダラしている。そしてユーイチはマモリちゃんと話しを始める。


「ユーイチさん。この後はどうしますか?」


「ん?どうするって?」


「村に帰ってからです。人で神になってしまったので、定番として国でも興しますか?」


 そんな事を笑いながら言われ、ユーイチも笑いながら答える。


「そんな面倒な事しないよ。村に引きこもって、木材を取って、子供達を育てたいのが1番かな。マモリちゃんはやりたい事とか無いの?」


 すると、クスッと微笑みながらマモリちゃんは答える。


「今は正直、人間性がだいぶ強くなりましたし、ユーイチさんと会った頃に比べて、プログラムの上位権限が殆ど無くなってます。世界を滅亡させる程のプログラムだけ制限が掛かっているようです。

 ユーイチさんの無意識が、私達を人として見て解放したんだと思います。」


 衝撃の事実を聞いたわ。変な上位権限が無くなっていたと。ユーイチは頷きながらも話しを聞く。


「今では私も世界滅亡なんて考えていませんし、生活を楽しんでいますから。」


 そう言って微笑みながら、コーヒー牛乳を飲みながらチョコレートを食べているマモリちゃん。


「マモリちゃんがやりたい事が見つかったら、ちゃんと教えてね。応援するからさ。個人的には仲間意識が強いから、これからも一緒にいたいと思っているよ。」


 そんな会話をしていると、馬を操っていたバルは焦った表情で、ユーイチ達に伝える。


「マモリちゃんは、世界滅亡とか考えていたんですか?」


 ユーイチ達は、無言で聞いていた仲間達を安心させる為に、話しを続けるのであった。


 そしてそのまま走り続けていると、ゴロスから声がかかる。立ち上がり荷馬車から顔を出して前を見ると、サルナ村の壁と銀の鎧が2体見えてくる。やっと帰って来れた。

 門番をしている村人は、こちらに気がつくと手を振ってくれたので、みんなで手を振って挨拶をする。鐘が鳴らされると、門が開かれる。


「ただいま帰りました。あの。もしかして神様の声とか聞いちゃってますか?」


 隠すように尋ねるユーイチ。それに困った表情で答える村人。


「はい。あの。いつも通りで話して良いんでしょうか?」


 村人から困惑した表情で伝えられる。ユーイチは普段通りに答える。


「いつも通りでお願いします。嫌ですよ。神様扱いされるなんて。俺は俺ですから。」


 すると、ホッとした表情で答える村人。


「村長達も、ユーイチさんとは今まで通りで過ごそう。と言っていたのですが、神様になった人と会うのが初めてなんで、どうしたらいいか正直判らないのがみんなの意見でした。

 なので、ユーイチさんに素直に聞こう。って話し合いになったので、すみませんが広場に行ってもらって良いですか?あ、鐘を鳴らして、いつも通りで大丈夫と伝えておきますので。」


 そう言うと、高見台に登って、鐘を定期的に三度鳴らし始める。


「やっぱり神様になると大変ですね。」


 行者のゴロスが人ごとのように言ってくるので、ユーイチはわざとらしく笑いながら答える。


「それじゃ、ゴロスは神様の神託を聞く人でもやってみる?俺が伝言を頼んで、ゴロスが国の王様とか貴族に話しを伝える役。どう?王様とかに威張る事が出来るかもよ?」


 するとゴロスは、本気で嫌そうな顔をして答える。


「絶対に嫌ですね。偉い人と話すなんて面倒だから、メリッサに任せているのに。」


「それじゃ何かあったら、メリッサに頼もうか。」


 メリッサの居ない場所で、王族や貴族の窓口としてメリッサが決まった瞬間である。

 荷馬車に乗り込むと、広場の方へ馬を進ませる。後ろの荷馬車もマモリちゃん経由で話しが伝わっている。


(マモリちゃん。また広場のみんなに話しが伝わるようにマイク関係の準備をして貰っていい?)


(準備完了です。)


 広場に向かっていると、同じように広場へ向かう村人達とも会うので帰ってきた挨拶などをして普段通りだとアピールする。そして広場近くに着くと、村人達が殆ど集まっていた。ゴワイルやリッケルドさん達も、揃っている。

 荷馬車から子供達を降しながらリッケルドさん達の方へ歩いていくユーイチ達。


「今帰りました。皆さんもすみません。出かける度に困らせてしまって。」


 ユーイチは皆に声をかけてから、軽く頭を下げる。そして続けて伝える。


「前も伝えましたが、俺は俺なんで、普段通りの扱いでお願いします。

 ちなみに神様に任命されても、この地を治めろとか、世界を救えとか、神様っぽい指示とか受けてませんので。引き継ぎ、木材を取ったり子供達とノンビリと暮らしたいだけなんですが、変な来客とか来たらご迷惑をかけないように対処するんで、何卒よろしくお願いします。」


 すると、リッケルドさんが答える。


「まずは皆さんお帰りなさい。ユーイチさんが神になった事で、やはり慌てましたが私達も約束した通り、村人の一員として接する事にします。

 神々の事は判りませんが、何かあった際は協力は惜しまないので伝えて下さい。」


 そう伝えると、村人達からは『お帰りなさい!』と声をかけられる。うん。気楽が1番だ。

 それと伝えておかなきゃな。


「あと、皆さんに報告と言うか相談があるんですが、神様を殴って(色々とあって)、前に皆さんに出していた食事があるじゃないですか?

 村の宴などに出そうと思っていたんですが、食べると病気や怪我が治り易くなったり、少しですが若返ったり、得意な魔法が光魔法になり易くなる様になってしまったんです。

 もし嫌だなと思う方が居たら、出した食べ物は食べない様にお願いします。

 それと、干し肉や土産を大量に買って来たので、保管や分配は村長にお願いしようと思ってます。」


 そう伝えると、村長を探すが見当たらない。あれ?どこ行ったんだ?と見渡すと、リッケルドさんが困った表情で伝えてくる。


「村長なんですが、ユーイチさんが神様になったと知って『神様の居る村を治めるなんて無理だよ!!』と叫ぶと部屋に篭ってしまったんです。」


 あ、俺のせいか。と焦る俺。確かに14歳の頑張ってる子供に『村人の1人が神様になったよ!面倒見てよ!』と言われたら無理だと言うに決まってる。


「それじゃ、グイフ君の所に行って話しをしてくるんで、品物や売り上げの話しはメリッサからお願いします。

 町から脱出する際の買い物は俺がメリッサに頼んでるから、俺の取り分から引いた計算でお願いします。それじゃ皆さん。失礼します。」


 近場に居たメルシアちゃんの所に行くと、グイフ君の部屋までの案内を頼む。報酬としてチョコレートを渡して、2人で食べながら村長の家まで向かう。糖分が必要なり。

 広場から家まで近いので、グイフ君の部屋の前まで案内して貰うと、メルシアちゃんの頭を撫でて感謝を伝え帰って貰う。

 そして部屋をノックしてから声をかける。


「グイフ君?ユーイチだけど、ちょっといいかな?」


 すると部屋の中からドタバタと音がして、少しすると扉が開けられ、落ち込んだり、ビビっているような顔のグイフ君が顔を出す。


「ゆ、ユーイチ様。お帰りなさいませ。」


 ダメだこれ。荒療治をする事にしたユーイチ。扉を開けると、グイフ君の部屋へとズカズカ入って行く。そこは小さな部屋で、木製の机には色々と書かれている書類などが散らばり、後はベッドと椅子が1脚置いてあるだけだ。


「ほら!グイフ君!こっちに来てみな。」


 無理矢理お姫様抱っこして、ベッドに腰掛けるユーイチ。


「聞いたぞ?俺が神様になったから、ビビって部屋から出なかったんだって?」


 すると顔を伏せるグイフ君。まぁ本当の事だよな。でも気にせず伝える。


「俺がグイフ君の歳の頃は、グイフくんみたいに頑張れなかったぞ?だからグイフ君は誇っていいんだ。どうだ?神様より凄いんだって認められた気分は?」


 そのまま俯いているグイフ君。


「グイフ君は何が心配なんだ?ほら。超新米な神様で、創造神様に言った第一声が『神様とか取り消せませんか?』って言う位に地位や権力に興味のない俺だけど、相談してみな?」


 すると、驚いた表情でユーイチに尋ねる。


「ほ、本当にユーイチにいちゃん、それ言っちゃったの?」


「あぁ!本当さ。今度リリアが来たら聞いてみるか?リリアにも驚かれた事だから忘れてないはずだぞ?」


 そしてポツリポツリと語り始める。


「みんなさ、俺の事を頑張ってる村長だって言ってくれてるんだよ。俺も精いっぱいやってるんだけどさ。やっぱり判らない判断とかあってさ。父ちゃんに聞いたりする事が多くて。

 それが何回もあるとさ。俺、村長に向いてないんじゃないかって思うんだ。」


 ユーイチはグイフ君の頭をクシャクシャに撫でると、顔を見て笑顔で伝える。


「そうか?俺はグイフ君の父ちゃんやゴワイルが認めて、ちゃんと村長になれるって信じてるグイフ君が凄いと思うぞ?リッケルドさんなんて、俺に怒られた事あるんだぞ?それに引き換えグイフ君は怒られてないし、頑張ってるじゃないか!」


「え?父ちゃんは、ユーイチに怒られたのか?」


「そりゃそうさ。最初なんて俺が会った時に疑ってくるし、嘘はつくし、大変だったんだからな。後で父ちゃんに聞いてみな?義足の時にユーイチを疑ったりして怒られたか?って。」


 目をまん丸にして驚いているグイフ君。そんな子に笑いかけて伝える。


「大人だって、間違ったりするんだ。まだ14歳のグイフ君は、そんな大人の力を借りて成長すれば良いのさ。ほら。今なら新米神様の力も借りれるから。神様っぽい事なんてしないけどな。

 それに何かあったら俺だって村の一員なんだから力を貸すさ。それとも俺は村の一員じゃないのか?」


 すると笑顔で答えるグイフ君(村長)


「ユーイチにいちゃんも村の一員さ。力を貸すって言ったんだから、ユーイチにいちゃんには働いてもらうからな。貴族様とか、神様が来たらユーイチにいちゃんがちゃんと対応してくれよな。」


 ユーイチは立ち上がると、村長を抱えながら外へ出る事にする。家から出ると村長を肩車して村人達の元へ行って宣言する。


「今戻りました。村長とも話しをして、貴族やら神様が来た時は村長の迷惑をかけないように、対応すると約束してきました。

 何かありましたら、いつでも気軽に言ってくださいね。門番の対応も銀の鎧が頑張りますので。」


 そんな会話をしていると、リッケルドさんが困った表情で伝えてくる。


「ユーイチさん。早速相談なんですが。」


 村長を肩車したまま話しを聞くユーイチ。困った表情をしている。何かあったのだろうか?


「どうしたんですか?肉が足らなかったですか?それともお金が少なかったですか?詳しく金額を聞いていないんですが。」


「逆です。お金があり過ぎて困っています。」


 キョトンとしたまま、固まるユーイチとグイフ君であった。


村長としての成長回でした。グイフ君も村長を任命されたけど、頑張ってる少年なんです。大変なのはユーイチのせいなんです(笑)と思いつつ、グイフ君に頑張って貰いたいなと思っています。


面白かったなぁ。頑張ってるなぁ。と思ってくださった方はブックマーク、評価を貰えるとチャールスは続きを書く気力が湧くので、応援よろしくお願いします。

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