〇〇八 虎牢関の戦い
~~~虎牢関前 董卓追討軍~~~
「よくぞ集まってくれたな、いずれ劣らぬ勇ましき諸侯らよ!」
「あんな檄文をいただいては、立たないわけにはいかんからな!
いやはや、董卓の非を数え上げ、
献帝救出を呼びかける見事な名文であった!
あれをものしたのはやはり……?」
「そこまで褒められては面映い……。
私はただ、当然の理を唱えただけです」
「謙遜めさるな。
枯れ木に花を咲かすとうたわれた、この孔伷も感服いたしたぞ!」
(ふん。名士が集まってさっそく互いを褒めあっておるわ)
「ご歓談のところ失礼します。
どうやら目指す楽園・虎牢関には、
呂布が待ち構えているようです」
「黄巾賊をたった一人で蹴散らした、あの呂布か。厄介だな」
「なんの、誰であろうとこの名族率いる
董卓追討軍を阻めるはずもない!
呂布ごときは名族の威光の前にひれ伏させてくれよう!」
「待て待て。勇猛で知られる孫堅でさえやられたんだぞ。
ましてや相手は呂布だ。ここは慎重に行こう」
「そうだな。慎重に行くに越したことはない」
「何を弱気なことを。
臆病風に吹かれたのなら今すぐ帰りなさい。
孔子曰く『おおかなづちは無敵だ』と申す。
ここはわたくしに任せるのです」
「おお、孔融。よくぞ言った。
しからばお前に先鋒を任せよう!」
「ご安心召されよ。
呂布などわたくしの自慢の配下が討ち取ってみせましょう。
来なさい武安国!」
「がはははは!
オラのおおかなづちで、呂布さのドタマかち割ってやるだ!」
~~~虎牢関前 公孫瓚軍~~~
「ウスッ、公孫瓚先輩。
先輩の知り合いだという男が面会を求めてるッス。どうしますか」
「劉備……だと?
うーむ、そんな名前のヤツがいたような、いなかったような」
「おいおい、公ちゃんは薄情じゃなあ。
わしのことを忘れたんか?」
「ああ、ああ。お前が劉備か。名前は忘れていたが、
そのウサギのような耳と猿のような手は覚えてるぞ」
「はっはっはっ。馬に乗って槍を振り回してばっかりいるから、
頭が悪くなるんじゃ!」
「……………」
「で、何の用だ。知っての通り俺は忙しい。
これから虎牢関に攻撃するんだ」
「もちろんその手助けに来たんじゃ!」
「お前が? 俺を? 手助けに?
どうした劉備、頭でも打ったのか。
良い医者を紹介するぞ」
「心配せんでもわしは戦わん。
わしは足手まといにしかならんからのう。
戦うのはこの頼もしい義弟たちじゃ。
董卓でも呂布でも倒してやるぞ!」
「黙って聞いてりゃ、いけしゃあしゃあとよくもまあ、
他人任せに大口叩けるものね」
「劉備の大ボラは子供の頃からだが……
義弟さんとやら、たしかにあんたらは強そうだな。
どう思う、趙雲?」
「ウスッ。自分もそう思うッス。
彼らが手を貸してくれれば助かります」
「よし、歓迎しよう劉備。いや、劉備の義弟さんよ」
「弟じゃないけどよろしくね。
このロクデナシの面倒見るのは大変なのよ。
アンタの軍に加わればすこし楽ができるわ」
「……………………」
~~~虎牢関~~~
「http//sdjialjgffglflldsls;jods」
「みなさん、敵が来たようです。
夏の日のモスキートのように多くの敵です。
まずは私が敵の先鋒を倒します。
みなさんはその後に続いて下さい」
「呂布ぅぅぅ! オラと勝負しろぉぉぉ!
ドタマかち割ってやる!」
「www.ghjakf;fkk98vbv99999」
「これは立派なハンマーですね。家を建てる時に役立つでしょう。
しかし、それで私の頭を叩くのは無理です。
なぜなら私は家のようにじっとしていません。
大変素早く避け、そしてあなたをすぐに倒すでしょう」
「通訳されてる間に刺されたぁぁぁ……ッ!!!」
「ああっ武安国が!
孔子曰く『呂布には誰も勝てない』と申します。
わたくしは逃げるので後は任せました」
「ぬうう。孔融め、口ほどにもない。
誰か呂布を討てる者はおらぬか!?」
「わっはっはっ! ワタシに任せろ!
こっちだ呂布! ワタシの大斧がかわせるか!?」
「は、は、潘鳳さん。
め、め、めったなことを言ってはいけませんよ」
「ajka900099000090909ll」
「あなたはとても恰幅の良い方ですね。力はありそうです。
しかし速さはどうでしょうか? 私は体格では負けます。
でも速度ではあなたに勝つ自信がありますよ」
「二行目の途中でやられたーーッ!!」
「い、い、言わんこっちゃない。わ、わ、私も逃げます!」
「いかん、このままでは総崩れになる。
方悦! お前の出番だ!」
「俺様が呂布を討ち取ってやろう!」
「王匡殿、呂布を一人で討つのは無理です。
Ringのように彼を囲むのです。
さあ、行ってください穆順さん」
「おでがやってやる。やってやるぞーーッ!」
「jlfjfosdfkjl;l:;;jhukk」
「もうやめにしませんか? 私は無益な戦いを好みません。
無駄に命を捨てる必要はないのですよ。
今から5つ数える間に逃げてください。1つ。2つ。3つ――」
「通訳が間に合わずにーーーッ!!」
「殺されたどーーーッ!!」
「な……なんという強さだ……」
「だらしのない連中ばかりであるな!
他に誰かおらぬのか!?」
「関さん、張さん。お呼びじゃぞ。
呂布を倒したらたんまり褒美がもらえるじゃろう」
「他人事みたいに言うんじゃないわよ。
いくらアタイでも、相手があの呂布じゃあちょっと気が進まないわ」
「……………………ッ」
「はいはい、どうせそうだと思ったわよ。
あのヒゲ男、また一人で向かってくわ。
アタイも行けばいいんでしょ行けば!!」
「dsdssdfl;sajjk;:999!!」
「なんと素晴らしいヒゲでしょう! 私は感動しました。
きっと有名な方に違いありません。
どうか名前を教えてはいただけませんか」
「………ッッ」
「そいつは関羽! そしてアタイは張飛よ!」
「gdfsal;d:go::]]」
「この二人はとても強いです。私も勝てないかもしれません。
危険ですから離れて下さい、ミスター陳宮。
……はい、わかりました」
「おお! さすが関さんと張さんじゃ!
呂布と互角に戦っとるぞ!」
「感心してる! 暇があったら!
アンタも! 手を貸しなさい!」
「これは呂布を討つ好機だ! 行け趙雲!」
「ウスッ。任せて下さいッス!」
「くぁwせdrftgyふじこlp!!」
「通訳が逃げちゃったからなに言ってんのかわからないわ!」
「顔色を見るかぎり、あわててるんじゃないッスか」
「白塗りの顔でなにがわかるってのよ!」
「…………ッ!」
「!?」
「やった!関羽が呂布の武器を弾き飛ばしたわ!」
「gklasskldsdg;;777……」
「ヒヒィィィィィン!!」
「逃げるな! 待つッス! 首を置いていくッス!」
「……無理ね。アイツが乗ってる馬は赤兎馬と言って、
一日に千里を走る名馬よ。とても追いつけないわ」
「呂布が逃げたぞーッ!
倒したのは劉備とその義弟・関羽と張飛じゃ!
わしらの勝利じゃ!!」
「アンタは何もしてないでしょ!」
「袁紹殿、好機だ。一気に虎牢関を落とそう!」
「うむ! 劉備とやら大儀であった!
皆の者、名族の名のもとにかかれいッ!!」
「だから呂布に勝ったのはアタイと関羽よ!!」
「…………」
~~~虎牢関前 董卓追討軍~~~
「ほっほっほっ。さすがは呂布、守備もうまいですな。
我々の勢いをもってしても虎牢関は落ちそうにありませんな」
「敗北に懲りたのか、いくら挑発しても出て来ぬ。
これでは打つ手がない」
「それにしても無名の一兵卒に負けるなんて、
呂布もたいしたことないザンス。
もう勝ったも同然ザンス。
宴でも開きながら兵糧攻めするザンス」
「お喜びのところ済まんが、急報が入った。
曹操が挙兵し、洛陽の都に進軍しているらしい」
「おお、洛陽を脱出したとは聞いていたが曹操め、やるではないか。
我らも虎牢関には一部の兵を残し、曹操と合流して都を奪回しよう」
「待て待て。戦いが終わったばかりなのに何を言うのだ。
兵も名族も疲れておる。
曹操の小勢と組んで一か八かの戦いをせずとも、
虎牢関をじっくりと落とし、
それから都に攻め上がればよいではないか」
「……ならば、曹操は見殺しにしろと言うのか」
「曹操殿はわたくしたちと合流せず、勝手に進軍しているだけです。
孔子曰く『よそはよそ、うちはうち』と申します。
見殺しにしたなどと仰られては心外ですぞ」
「わ、わ、私も反対です。我が軍は激戦で疲れております!」
「そうですなあ、曹操殿には軍資金を贈りましょう。
兵より金のほうがもらったらうれしいに違いない」
「もういい、好機をみすみす逃すことはできぬ。
こうなれば我々の手勢だけでも曹操と合流いたす」
「鮑信殿、俺も力を貸すぞ」
「やれやれ、家柄の低い連中は手柄を立てようと必死ザンスねえ。
ミーたちは悠々と正攻法で董卓と戦うザンスよ」
「…………」
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かくして呂布は虎牢関にこもり、曹操は孤立した。
はたして洛陽の都を急襲する曹操に勝算はあるのか?
そして董卓はそれに対しどう動くのか?
次回 〇〇九 曹操の初陣