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最悪な目覚めから始まる女神の異世界記  作者: 天川鈴音
第三章:そして、今
46/50

番外編 バレンタイン

時系列がかなり荒ぶってます(笑)

バレンタインからかなり遅れてしまってすいません。

もう少し早くしようと思ってたんですけどね。

 これは、リンが過去に行く前の物語……


 ☆☆☆


 バレンタイン、それはどんな時代でも、どんな世界でも共通のイベント。

 私、リンの世界ではいつからあるかはわかっていないほど昔からある。

 この世界でも、バレンタインは女の子が好きな男の子や家族、友達に贈り物をする日。

 ひとつ違うことがあるなら、ホワイトデーはなく、もらってすぐにお返しと返事をしなくちゃいけないことくらい。

 贈り物は何をわたしてもいい。

 この頃の王都で人気の贈り物は《チャコレー》、日本でいうチョコレートが人気。

 これは私が《カティー》、カカオとほぼ同じものをたくさん手に入れたときに家で雇っている料理人と一緒に作ったのだけど。

 それがお母様の茶会で出したらすごく好評だったみたい。

 ていうことで、バレンタインの贈り物も『チャコレー』にすることにします。

 モデルは、この世界の二足歩行するウサギのモンスター【チャッピー】にしてみた。

 なぜか、料理人達からの反応はあまりなかった。

 少し、少しだけ引かれていた気がするけど、気のせい!

 うん!気のせいだ!

 よし、そろそろお父様達に渡しに行きましょう。


 お父様(レオン=クシナダ)


「お父様!お父様!」

 普段お父様が仕事をしている執務室の扉を勢いよく開けて跳び入る。

「ん?なんだい、リン?」

「今日はなんの日でしょうか!?」

 これが、必殺!

 質問を質問で返す!

「今日……、ああ、バレンタインか?」

 おお、さすがお父様。

「ふふっ、正解です!そんなお父様にプレゼントをどうぞ!」

 チャッピーの絵柄の青色の袋に入れたチャッピーチャコレーを渡す。

「これは?」

「私がいなくなってからのお楽しみです。それじゃあ、失礼しました!」

 そう言いながら扉を閉め、次のお母様の部屋に移動し始める。


 お母様(クリス=クシナダ)


「お母様?いますか?」

 お母様の部屋の扉をノックしながら聞いてみる。

「あら、リン?いるわよ」

「失礼します!突然ですが今日は何の日でしょう?」

 質問をしながらお母様の方を見ると、お茶をしているみたいだった。

「バレンタインでしょう?さっき使用人からも《チャコレー》をもらったのよ」

 なっ!先を越された!

「リンもくれるのかしら?」

「む、はい。そうですっ。どうぞ!」

 お母様にはピンク色の方の袋をお母様にわたす。

 わたすのは一番じゃないけどっ!

「あらあら、そんなにいじけなくてもいいじゃない。好きな気持ちがあれば順番なんて関係ないわよ」

「そう、ですね!それじゃあ他の人にもわたしてくるのでこれで失礼します!」

 部屋を出て、ルルアを探しに家の中をうろうろ徘徊し始める。


 ルルア=リント


 あっ!いたいた!

「ルルア!」

「お嬢様?どうかなされたのですか?」

「はい!これを使用人さんたちで分けてください」

 さすがに量が多いのでバスケットに入れてわたす。

「これは……、すべて《チャコレー》!?」

「そう、いつものお礼も含めてだけど」

「いえ!本当にありがとうございます。ありがたくいただきます!」

「うふふ、おいしくたべてね」

 そう言い、自分の部屋に戻り始める。


「だいせいこうね!」

 がんばったかいがあったわ!

 来年もできたらいいなぁ……


ちなみにこのときアレンはとある事情で家にいませんでした。

ちゃんと後からわたしています。

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