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最悪な目覚めから始まる女神の異世界記  作者: 天川鈴音
魔との会合
47/50

魔との出会い(1)

 目の前に広がる荒れ地、先日までは青々しい草木が生い茂る草原だったこの場所、だが今では目も当てられないほど荒れ果てている。

 それも全部、突如として現れた【災害(ディザスター)級モンスター】によるもの、にしても半径200メートルほどの草原を一夜にして破壊したっていうのはやりすぎだと思う。

 そんなに軽く考えている人はたぶん私だけだろうけど。

 【災害級】またの名を【準魔王級】、文字通りの意味で今までは中規模の国が滅んだこともある。

 要するに、“バケモノ”。

 勇者でもいない限り勝てないと言われているほど強い。

 大抵は悪魔や竜が多いのだけど、今回はその中でも最悪。

 今は姿が見えないが、【魔王軍十魔将“水魔”悪魔公爵ヴィロント】らしき悪魔が現れたらしい。

 この悪魔は今までも何度か人族の国に攻め込んできていて、その度に大きな爪跡を残していっている。

 その戦いの残っている記録によると、この悪魔は魔王の国、魔国と悪魔の世界、魔界の両方でかなり上の立場にいるらしい。

 ああ、そろそろその悪魔に会って交渉しに行っている―あるいみ第一犠牲者になる予定の者ともいう―が帰ってくるはずだけど……、帰ってくるならね。

「諸君!」

 うひゃい!?

 冒険者ギルドの強制依頼でここにいる人を一応まとめている人がいきなりしゃべり始めた。

 いきなり大きな声でしゃべるのはやめてほしいのだけど……、寿命が縮むから。

「先程、やつの元へ交渉しに行ったものが帰ってきた!」

 あ、帰ってこれたんだ。

「その者によると、【水魔のヴィロント】で間違いないらしい!」

 やっぱり、はっきりと断言されると、事を軽く考えていた者も事の重大さを理解して、辺りは静まり返っていた。

「だが、やつは【王】または【巫女】の能力を持っているものを差し出せば、見逃すと言っているらしい!」

 え?

 まって……?

 【巫女】って……まさか……!?

「該当するものは、この街を守るためだと思い、出てきてほしい!以上だ」

 【白狐の巫女】て、そうだよね……?

 ど、どうしよう……

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