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ダンジョンマスター・ベリル ~みなさんの攻略をお待ちしています!~  作者: GANON
本編9

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4層新管理者 バンシーのクローラ

「で! アタシにどうしろって!?」

「あなたに私のダンジョンの管理者をやって欲しいの」

「・・・・・・やってもいいけど、お給料を上げて!」


 11層の面接室。

 前に話題にあがっていたバンシーの彼女を面談中だ。

 もう一体のスコーピオンのほうは退職してしまっていた。


「―あなたの給料は私より貰っているじゃない・・・・・・"パパ"から」

「ぐっ! なんでそれを!?」

「あらあら? なんででしょうね? 顔が怖くなってるわよ?」


 女の戦い怖っ。

 僕は見守るだけにしよう。


「年下のパパなんて聞いたことないわね~。どこに報告しようかしら~?」

「うるさい!! アンタは降格よ!! 言いつけてやる!!」

「へぇ? 姿を見せていいわよ」


 はい。

 僕は透明化を解いて、パッと出てベリルの横の椅子に座っている。

 もちろん今のやり取りはカメラにばっちり映っている。


「どうも」

「誰よこいつ!! カメラで撮ってるなんて聞いてないわ!! 無効よ!!」

「そのパパより偉い魔人よ。どうしましょう?」

「・・・・・・外には言わないでください。なんでもします」

「さっきまでの威勢はどこにいったの? 急にしんなりして」

「冷静になったら、魔界を追い出されたら行くところないのよ。また檻の中は絶対イヤ!」

「ほうら。じゃあ4層の管理者をあなたに任せるわ。今の話はどこにも出さないわよ。あなたがおとなしく働いていれば」

「―わかった」


 悔し気な表情の彼女にベリルは書類をどんどん渡していく。

 これを読むことで、このダンジョンで働くことに同意したことになるのだ。


「一番大事なことを伝えておくわね。あなたの部下にタイゾウというタイタンがつくのだけれど、彼に命令とかしないこと。あなたのほうが見かけ上は上の立場で、実権は彼の方にあります」

「なにそれ!?」

「別になんでもないわよ。ただ、このダンジョン歴はあなたより上だから。あとは彼の戦えないような苦手な敵と戦ってほしいという話」

「苦手な敵ってなによ?」

「主に純粋な魔法特化の勇者よ。肉弾戦が中心の彼とは相性が悪いし、ちゃんと本気を出して戦うタイプだから逃げることができないの。それで怪我されても困るし」

「・・・・・・そういうことなら」


 ちなみにバンシーの彼女は嫉妬狂い状態で殺されない限りは物理ダメージには不死身だ。しかし、不老不死ではなく、寿命がある。

 それを利用して外では酷い実験を受けることが多い。

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