私と、公爵家の権力について。
お父様にもお母様にも、使用人にも何も聞かされぬまま、休日が過ぎ去り、本来であれば登校日。
私は普通に制服に着替え、朝食の席に着いた。
制服の利点は、一人で着替えができることにある。
何も言われないなら行く気をアピールしようと思った。
メイドは着替えた私を見て、何か思うところあるみたいな顔をしたけれど、いつも登校する時のように髪をハーフアップにしてくれた。
義弟に、約束を守る気はちゃんとあると伝えたい。
私は碌な義姉じゃないが、約束くらいは守りたい。
そうして迎えたお父様は着座しながら、私に向かっていつものように微笑むと。
「おはよう、マリー。今日からスクールには行かなくて良いよ」
と、言った。
あぁやっぱり、先生と護衛その2が言っていたことは、本当だったんだな、と思った。
義弟を見ると、素知らぬ顔で朝食を口にしている。
マナーは完璧だが、無反応すぎてお姉ちゃん困っちゃう。
約束した時、あんなに嬉しそうにしてくれたのに、今はもうまるで関心がないのだろうか。
お母様は、とても綺麗に微笑んでいる。
どうやらここには、助け舟を出してくれる人はいないようだ。
と、思ってから、私は無意識に、先生や護衛その2が、私の言いたいことを先回りしてくれることに慣れてすっかり横着していたことに思い当たった。
先生には頼れない。先生は、今回のことに関しては中立だ。
私がスクールに留まることには賛成してくれるみたいだったけど、殿下のせいじゃない、というのは先生は納得しかねるらしい。
まぁそれはそうだ。私にとってどこまで行っても、殿下は私を何度も殺した張本人だし、……どうしても構えてしまう。
役割で考えると、婚約者に手首を掴まれたくらいで過呼吸起こす私がおかしい。
とはいえ、殿下と踊る前に先生におまじないをかけてもらってるんだから、先生がそう判断するのは仕方ないとも言える。
私が悪い。
護衛その2は、まだ頼れそうではあるのだけれども、昔からあの人には頼り過ぎている。義弟に困ると毎回助けてもらっていたし。
そもそもこれは、自分で蒔いた種だ。
矛盾するお願いをするんだ。わがままを通すために、誰かに言ってもらうなんてのはおかしい。
お父様もお母様も、私が倒れたせいで迷惑を被ってるはずだ。
多分、御前会議中断警報は間違いなく発令されたに違いないし。
いくらお父様とお母様が優しいからって、筋は通すべきだ。
ちゃんと自分の言葉で伝えないと。
結論から言うと。
やっぱりお父様もお母様も私に甘い。
私の自主退学は即刻取り消された。
——が。
席替えならぬクラス替えをされていた。
ペナルティだろうか?
登校と同時に先生に捕まり(というか馬車停で待ち伏せされていた)、一つ下のクラスへ私は入るように告げられた。
という事は、担任が先生じゃない。
マジか。
ちょっと軽く絶望しかけたことに自分で驚き、いやこれは相当無意識の頼り癖ついてるぞ、なんとかしなければ、と思ったところで、先生が担任するクラスも私のクラスに変わったと聞かされた。
——まって。ちょっと待ってほしい。
ヒロインとの仲を裂くような真似を私にさせないでほしい。
と言うか私と殿下と先生の変な三角関係の噂なかった? 護衛その2がでっち上げたあの噂。
ちょっと待ってほしい。
お父様のせい?
お父様のせいだよね?
筆頭公爵家の寄付金のせい?
いやもう、なんか私……このままだとガチで悪役令嬢になるのでは?
ものすごく遠巻きにされている。
いや、今までも遠巻きにされてはいた。
なにしろ私の隣の席には殿下がいた。
貴族は気安く話しかけてこない。
いくらスクールの中では平等とはいえ、生まれてこのかた叩き込まれた序列はそう簡単に拭えない。
私に率先して話しかけてくれたのなんて、陽キャ集団のあのご令嬢たちだけだった。
多分、爵位は結構上の方の人たち。義弟の呼び名について相談に乗ってくれたあの人たちだけ。
その人たちのいない今、物凄くツッコミどころ満載の急なクラス替えについても、担任の変更についても、誰一人聞いてこないというこの環境に、当事者の私の方が戸惑う。
頭の中でどう説明しようか、と思っていたのに、先生は私の自己紹介を省いた。
——事情があり、本日から私が担任となりました。よろしくお願いします。
先生のその挨拶で、クラス中というかその半数から、若干の押し殺せない歓声のような吐息が。
それで私は、ああそういえば先生って、この美男美女しかいない世界の中でも際立って綺麗な人なんだなぁと、思った。
こう言う時、美形は得だなと、なんだか変な納得をしてしまった。
なんの説明にもなっていないのに、妙な説得力があって、誰からも質問の声は上がらなかった。
そっと視線をクラス中に回してみたが、適切な言葉が浮かばないけれど、なんというか、誰も彼もある種の圧倒された感じで、見惚れていると言うか。
私は元々美形や美人にすごい顔整ってるな、と言う感想しか浮かばない人間なのだが、こう言う態度が普通なのだろうなと感心した。
よく漫画や小説で、美形の先生にきゃあきゃあ群がる女子、と言う描写があるけど、実際はこんな感じになるんだ。
いや、もしかしたら小さい頃から礼儀作法を叩き込まれた貴族学校だから?
それとも先生の雰囲気が少し硬いせい?
「勉強熱心だな」
休憩時間、いつものように四阿で本を読んでいると、声をかけられた。
誰かが近づいてくる足音には気づいていたが、声と、顔を上げて確認した姿で殿下だと気づく。咄嗟に声が出なかった。
私のお気に入りの人気のない場所は、最近ではなぜかめっきり人通りの多い場所になってしまった。
「……いいえ。……お恥ずかしいですが、参考文献を借りているのではありません。専ら気晴らしの、物語を好んで読んでいます」
「へぇ……。どんな物語を? 女性なら恋愛小説か」
「……私はあまり……どちらかといえば、冒険譚のようなものばかりです」
「それなら、子供の頃いくつか読んだ」
この世界での名作童話がいくつか挙げられる。
どの主人公が好きかと聞かれて、首を傾げた。
私は名作童話の類をあまり知らない子供だった。タイトルと、あらすじは知っている。日本の昔話の類は、祖父が教えてくれたから知っている。けれど、アンデルセンやグリムなどの海外の童話は、祖父も知らなかったから教えてもらえなかった。
母は名作童話の類を買おうとする私に、なぜかあまり良い顔をしなかった。それでもいくつかは、あまりに有名なものだけは、紙芝居を買ってもらった。
母が読んでくれるわけではない。私が弟に読み聞かせるからと、弟をダシに使って買ってもらったのだ。
あとは、教科書に載っているものくらいしか、知る術がなかった。図書館から借りてくる絵本も、多分、子供ながらに空気を読んで、童話ではなくロングセラー絵本にしていた。
物語自体は面白かった。だが優劣をつけるほど格別に思い入れのある主人公はいない。
やっぱり文化の違いなのか、女性主人公は私が読んだ範囲にはいなかった。
「それなら、君が今まで読んだ中で、一番好きな主人公は?」
一番。
それなら決まっている。
「……見聞を広めるために世界を旅している、とても才能のある小柄な美少女です」
殿下は何やら物言いたげな顔を、私ではなくその後ろ、多分メイド? に向け、その後お付きの人に同じ顔を向けた。
お付きの人は溜息をついた。
「……お嬢様」
メイドが可能な限り私に近づいて、耳元に手を添えた。
「殿下はおそらく、以前アベル様がお聞きになった、お嬢様の憧れた男主人公についてお聞きになりたいんだと思います」
……殿下と義弟って繋がりあったっけ……?
ともあれ、それなら仕切り直さねば。
「男性が主人公のお話で、一番好きなのは、……」
滔々とストーリーを語り始めた私は、メイドの妙に大きい咳払いではっと我に返った。
……やっちまったあああああああ!!
殿下はニコニコと聞いてくれていたので、一対一で怒鳴らない殿下というのは今世では生まれて初めてなのもあり、オタク特有の早口と、前世で指摘された「好きなこと話すと声が高くなる」を遺憾無く発揮して延々とストーリーを語り聞かせてしまった。
……恥ずい。あまりの恥ずさに顔どころか身体中熱くなって来た。
「続きは?」
「え……は、あの……申し訳……ありません」
小声でボソボソと斜め下を向いて謝ると、殿下が意外そうな声を出した。
「ないのか? 妙なところで終わるな。ああ、まだ続きが出版されていないのか」
え? あ、申し訳ありませんの「申し訳」が聞こえなかったの!?
謝り直そうと思って、顔を上げる。
「いえ、違います、あの……」
ふっと殿下が表情を陰らせた。え、なに。
「著者が身罷られたのか。残念だ」
「違います! 違います! ご存命でした。縁起でもない事を仰らないでください! そんなの絶対嫌ですっ!」
「あ、ああ、その、悪かった。僕が悪かった、から、少しその……離れてくれ」
「……え?」
言われて、瞬きする。
と、顔の前に両手を広げてというか、掌をこちらに向けて、制止するようにしつつ顔を逸らしている殿下の、その掌と、私の顔は、多分10センチも距離がなかった。
ざぁっと、血の気が引く音が、リアルに聞こえた。首の後ろ側でそういう音がした。
ばっと飛び退く。
「……申し訳ありません」
それだけ言うと、もう歯の根が合わない。
「……あの……どうか……この……礼儀のなってない振る舞いは私だけのせいなので、あの……罰は私だけに」
「そこまで怯えるな! 別にお前に近づかれて嫌だったわけじゃない! 逆、いや、……お前の体質を考えて、お前が困るだろうと思って、言っただけだ。いちいち罰とか不問に決まってるだろう!」
「……ほ、本当に?」
思わず両手を胸の前で組むとか言う乙女チックなポーズをしてしまったが、私の外見は美少女のはずだからそんなに違和感ないだろう、多分。
「くどい!」
いつもの調子で怒鳴った殿下は、肩で息をして、気持ちを落ち着けるような深呼吸を挟んで、それから表情を苦笑に変えた。
「いいから、少し飲んだ方が良い」
殿下が示したのは紅茶だ。湯気が立っている。
気持ちを落ち着けるために、紅茶の成分は確かに有効だ。あと、手が冷たい。血の気が引いたからだと思うけど。
「は……失礼します」
いつの間に淹れてくれたのかもわからないけれど。
「落ち着いた?」
カップが空になり、ソーサーに戻すと、殿下が苦笑交じりに聞いて来た。
「……お見苦しいところを……」
「別にそんなことは言ってない。続きを聞かせてくれ」
「え」
「さっきの物語の続きだよ。第3章まであると言ったろう」
「はい」
……応えるように笑う殿下は、とても優しそうに見える。
明るい笑顔で、完全な陽キャを思わせる。
乙女ゲームの攻略対象たちは、大体が心の傷を持っているはずだ。それを癒してくれるヒロインに惹かれるわけだけど、それを伺わせもしない殿下はすごいな。
「……申し訳ありませんが、二つ、お願いがございます」
「急に何?」
「……私も殿下にこうやってお話できるのは、とても楽しく、嬉しく思いました。ですから、可能であれば最後までお話したいのですが、叶わぬ事情がございます」
殿下は顔を赤くした。うん、気持ちはわかる。
え、ここで終わり!?
みたいなところで次巻に続くとか次回に続くだと、やきもきするよね。
「ひとつは、その事情を詮索しないこと」
「……もう一つは?」
「……この物語の詮索をしないこと、です」
「物語の詮索?」
「物語に関することの詮索、ですわ」
「……著者を調べるなってことか」
それもある。調べても存在しないのだ。この世界には。
「お約束いただけますか?」
「男に二言はないよ」
「ありがとうございます。では……私が知っている限りの続きは、お話しいたします」
あの世界では完結していたはずだ。
私があの世界にいる間に、既に完結していたはずだけど、私はそれを読まずにこうなった。
事情はいろいろある。
私の今のこの体質の元になった男性性への嫌悪もあるし、何気無い一コマを見ただけで泣いてしまった自分が耐えられなくて漫画自体から逃げたことも理由の一つだし、もっと単純にお金がなかったことも理由で、何かを読むこと自体から遠ざかっていた時期もあったし、……最終回を読みたくないと思ったことが途中で読むのをやめたきっかけだったのかもしれない。
だけど、読んでおけばよかったと後悔した。
だってこんなに好きだったのだ。あの物語が。屈託のない主人公の無邪気な笑顔も、鮮やかに思い出せる。あの漫画を始めて読んだ時、私の環境は決して良いものではなかったけれど、それでもあの笑顔に付随する感情は不快ではなかった。
どんなに読みたくても、もう二度と読めない。
あの時読まないと選択した物語の続きは、どんなに願っても知り得ない。
この世界には願いを叶える不思議な宝珠はないのだから。
休憩時間はあっという間に過ぎ去り、放課後、殿下は私を呼び止めた。
続きが聞きたいということだったけれど、あいにく今日は義弟が家にいる。
「殿下。私がこの物語を知った時、読めるのは2ヶ月に一度、1時間ほどでした」
制約があったのだ。色々と。
「私の拙い語りと原著を一緒にするのはあまりに烏滸がましいことですが、殿下ばかりそう一度にたくさん、というのは、ずるいです」
「……んんっ、……いや、に、2ヶ月に一度しか話さない、ということか?」
……殿下が見たことのない顔をしている。
まぁでも、流石にアレは私も長いとは思う。あの頃はそれを長いとか思う余地も私にはなかったけれど、何年か経って他の小説でそう思ったことがままある。読みきるために睡眠時間削ってたしなぁ……
「一週間に一度でいかがでしょう?」
本来の原作はそのペースだったはずだ。確か連載が週刊誌だったはずだし。
「あ、ああ……なら、また来週、あの場所で」
「ええ。また」
私はあんな家庭環境だったから、親戚には少し同情されていた部分があった。いや、近所の人にもそうだった。
私をよく知る家族以外の人は、幼い私によく漫画を与えてくれた。
貸してくれる人もいたし、文字通りくれる人も、買い与えてくれる人もいた。
もらった週刊誌に読んだことのある漫画が載っていて、それも随分先のストーリーになっていて、それを読んで驚いた記憶がある。
何冊かまとめてもらって、それを何度も何度も読んだ覚えがある。
先に読んだ漫画は単行本化されたコミックで、それはもらったものではなく、実を言うと殿下に話した部分は、繰り返し読んだ訳ではないから、記憶が曖昧な部分もあって、けっこう端折った。
「……確かに……」
何度思い返しても、家族に愛されていた記憶なんて見つからないけれど、人からの優しさはちゃんと受け取っていたんだよね……
忘れてた。
家族からはもらえなくても、蔑ろにされすぎて、自分の誕生日なんか書類を書く時しか意識しないけど、もしかしたらあれは、誕生日プレゼントだったのかもしれない。
いいや。
本だけだったのだ。
勉強が嫌いな弟は、本だけは欲しがらなかった。
本だけは、私の物だった。
私の物を何でもかんでも欲しがる弟に、私はたくさんの物を壊されて取られてきたけれど、本だけは、ちゃんと私の物として私の元に残った。
……あの人たちがそれを、知ってたかどうかなんてわからないけれど、もし知っていたから本をくれたのだとしたら、とても嬉しい。
本をもらえるのはすごく嬉しかったけれど、なおさら嬉しい。
「……と、今日はここまでにいたしましょう」
「もう?」
「ここがちょうど切りがい……ここまでで一区切りなのです」
釣られた。口調が釣られる。
「そうか。……うーん……一週間は長いな……」
「左様でございますか?」
「うん。この前夢にまで見たよ」
「まぁ! どんな夢でした? 世界観はどうでした? 自由に外を歩く場面ですか? それとも、空を飛ぶ場面? 仲間とお話ししている場面ですか? 外見はどうでした?」
「んんっ……こ、紅茶はどう?」
「え」
……またやっちまっったあああああああああああ!?
「だからいちいち怖がるな! 謝るな! 普通に座れ!」
「は、はひ……」
「……君が話をしてくれているところを夢に見たんだ」
なんだ、物語の世界観に入った夢じゃなかったのか。
「……だけど、雲に乗って飛ぶ夢も見た」
「……!」
殿下はひそひそ声でそう言って、くしゃりと破顔した。
「あれは気持ちよかったな。爽快感があって。夢の中なのに不思議だけど」
「それは良うございました! 私もいつか見て見たいですわ……」
「同じ夢が見れたら良いね」
「ええ」
ただ私みたいな心の汚い人間は、たとえ夢の中だろうとあの雲には乗れない。試そうとすらしない。私は私の心がきれいじゃないと、骨身に染みて分かっている。ただ誰かが、知っている人間がそれに乗っているのを見れたら、とても嬉しいと思う。
「そういえば……主人公はどんな人なんだ?」
ぱちくりと瞬きを一つ。
「いや、……どんな役所なのかはわかってる。だけど、いろんなキャラクターを君は演じ分けて語ってくれているけど、主人公の台詞だけは、言ってくれないなと思って」
「……気になります?」
「いや、今まで気にしたことはなかったんだけど、そういえばどんな風に喋るのかなと。物語だと台詞はその登場人物の個性を表す大きな要素だろう? なのに、なぜか主人公のだけ聞いたことがなかったな、と思ってね。……あ。これも詮索になる?」
「いえ……あの……恥ずかしくて」
「え? ……でも、かなり口調の違うキャラクターの台詞も今まで話してくれたじゃないか」
「いえ、その……独特な訛りが……」
「訛り? 訛りは別に恥ずかしいものではないだろう。その人を知るヒントにもなる」
……ああ、そっか、これ、偏見だ。私が持ってる偏見。
確かに、出身地が違うとか、いろいろ外交だと知っておいたほうがいいことはたくさんある。
とはいえ、少し……あのキャラクターだからこそかっこいいんであって、やっぱちょっと恥ずかしい。なんていうか、私が……
「ということは、この主人公は山の中生まれと言っていたけど、地方の出身なんだね」
「……はい」
本来の出身は地方どころじゃないけど、まぁいいや。ネタバレになるし。
「どんな訛り?」
「……わかりました。次からは主人公の台詞も再現します」
やってやろうじゃないの。
「また来週か。一言だけ、言ってみてくれない?」
「……来週からたくさん喋りますから」
「だめか。なら交換条件。主人公のどんなところが好きなんだ?」
「……一言では無理です。とてもたくさん」
「これもダメ?」
「いいえ、時間が許すのでしたら、お聞かせしますわ」
「日を改めてか。それなら、もう1日欲しいな」
「と、仰いますと?」
「一週間に一度じゃなくて、もう1日欲しい」
「他の曜日は……早く帰らなければ」
「休日は?」
「は?」
「休日もダメ?」
……それは、あれか。休みの日に、私の家に来るという話?




