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05 ほんいきのハッタリ

 はあ~~~これでやっと20人位には金返したな。あと何人だ?

・・・・まだこんなにいるのかよ先、長過ぎだろ!!これじゃきりねーな。

しゃーねー、アイツらに頼むか・・・・という事だ。

「え”~~~~~何ですか急に何で俺たちが兄貴が徴収した金返さないといけないんですか~~~?」

「そうですよ!!それに、今の兄貴何だか以前の兄貴らしくないですよ!!」

「そうか?俺はなんも変わっちゃあいないけどな。」

仕方ねーーんだよ金返さねーと俺、殺されちまうんだからよー、でも、コイツラに何言っても全く信じてもらえねーからな、は~~~ぁ~~、

「それは、そうと兄貴、長恒さんカンカンですよ!!」

「あん?」

「ここ何週間アイツは何してるんだって怒鳴り散らしてましたよ!!」

「そうですよ、この机とか、この椅子とかもう蹴りまわして破損して、俺たちがこの机と椅子の代金払わなくならないといけないんですから!!」

「そうなのか?そりゃ悪かったな。」

「それで兄貴、早くこの仕事に戻ってきて下さいよ!!」

「そりゃ~~~できないな。」

「何でですか!?兄貴!!兄貴俺に言ってたじゃないですか!!これは、俺の一生の天職だって・・」

「はは、悪りー覚えてねー。」

「何ですかそれー!!俺マジあの時兄貴カッケーって思ったんですから!!俺のあの時の気持ちマジ返して下さいよ!!」

「それは、いいとしてお前たち手伝ってくれるよな・・」

「何言ってるんですか出来る訳ないじゃないですか!!俺たち今あっちこっち貸した金、回収しないといけないんですから!!」

「そうですよ!!俺たちそんなヒマないですよ!!それに長恒さん、どうにかして下さいよ!!兄貴早く連れてこい!!兄貴はどこにいんだよ!?って俺たちに八つ当たりするんですよ!!根室のヤツ足思いっきり蹴られて関節マジヤバくなって病院に行きくらったんですから。」

「だから根室の顔見えねーんだな。お見舞行かねーとな・・ハハ・・・」

「ハハって笑いごとじゃないですよ!!ここの若い連中みんな、長恒さんの理不尽なパワハラに驚いてるんですから、アレはパワハラとか言う前に傷害ですよ!!傷害!!事件は今、現場じゃないですよ!!事件は職場で起きてるんでるから!!」

「ねぇ兄貴ー早く戻って着て下さいよ~~兄貴戻ってこないと又俺たち兄貴連れて来いって言われて暴力振るわれるんですから・・・」

「悪りー悪りー。」

「オイ!!誰が暴力振るったって!?」

事務所のドアが勢いよく開き壁にぶつかり大きな音がした。

見てみるとドアの真ん中には靴の跡があり、その辺りがへこんでいた。

「長恒さん!?」

「オイ!!誰が暴力振るつった!?」

長恒は靴底を鳴らしながらゆっくりと歩き自分の部下一人のエリ首を左手で軽く持ち上げ威嚇した。

「俺じゃない・・ッス。」

「じゃあ誰だよ!?」

「誰もそんな事言ってないですよ・・・聞き間違いじゃないですか?」

「あぁ”!!聞き間違いだと!!俺の耳がふしあなって言いたいのか?」

「いえ!?そんな事は・・・・。」

「オイ!!何がパワハラだー、理不尽だー、傷害だー今まで全部外で聞いてたんだよ!!」

「・・いえ・・その。」

「オイ!!俺の悪口言ったヤツみんな前に出てこねーとマジコイツぼこって病院送りにするからな。」

事務所内が何も音が聞こえないくらい静かになった。

「オイ!!どうした。早く前に出ろよ!!今正直に話したら、今日だけは、見逃してやっからよ。だから早く前でろって。」

そう言われたからか、3人が長恒の前に出てきた。

「オイ!!あとのヤツはいねーのか?これだけか。」

「はい。」

「そうか、じゃあ全員ボコりな、オイ!!藤谷、以外みんな列に並べ今から病院送りにしてやっからよ。」

「・・・チョット待ってくださいよ、長恒さんそりゃないんじゃないですか。」

龍典は少し顔に笑いジワが出るほど表情を作り言った。

「お前はよ~~くコイツラの歪んでいく顔をちゃんと見るんだな。」

「あの、ですから元はと言えば俺が悪いじゃないですか。やるんだったら俺を殴って下さいよ。」

「はぁ~~テメーは、横でただじっと見とけばいいんだよ。」

そう言うと長恒の右手はスデに部下の方まで勢いよく拳が伸びていた・・・・音がした。エリ首をつかまれていた部下がゆっくりと目を開けて見ると右手の手の平で長恒の拳を受け止めている、龍典の姿があった。

「だから、もう止めて下さいよ。」

「貴様!!」

「殴るなら俺を殴って下さい。」

「チッ。」

「・・・・・・。」

「オイ!!テメーこの世界から足を洗いたいって言ってる見てーじゃねーか、まさか本気じゃねーだろーな。」

「いや~~それが本気何ですよ。」

「テメー。」

また拳を一握りする長恒

「ですから、気が済むまで俺を殴って下さい、それで、この仕事辞められるなら・・・・。」

「お前、正気か!?それだけじゃ済まねーぞ、指の一本つめて持って行かねーと上の連中が納得しねーよ。」

「・・・・・じゃあ、仕方ないですね。」

「オイお前らナタ持ってこい、今からコイツの指つめっからよ。」

静まりかえる室内。部下達は、誰も動こうとはしない。

「オイ!!オメーら何してんだよ早く持って来いよ!!」

「はい!!」

龍典の前に重量がある刃物が用意された。

その刃物を長恒が持ち勢いよく振りちょうど刃先だけが板に突きささり、後ろは浮き上がっている。

「ここに指置け。」・・・おいおいマジで、指持ってかれんのかよ!?結構こっちは、はったりで言ったんだけど。本気だったの!?

この仕事って裏に一体誰いんだよ?はぁ~~~指持ってかれたら、この後の就職活動の時、支障きたすだろうな~~ただでさえ、この顔にこの体だもんな~~こりゃ~響くわ・・・って言う前に痛いだろーな~~指落とされるの。

「あの~~~指つめたら、もうこの世界とは関係ないって事ですよね?そしたら、病院送りにされた根室の仇とっていいって事ですよね?」

「おい・・お前俺を脅してんのか?」

「いや~~~やっぱりカワイイ俺の後輩、あんな目にあわされて俺マジでイライラしてんスから、根室やったヤツ確実に半殺しだな~~~いや5分の4は、殺しますけどね。骨何本折ろっかな~~~4、5本は、折ろっかな~~~・・・アレ、何やってるんですか?早く指落として下さいよ、ちゃんと刃の下に指置いてるじゃないですか、一体何やってるんスか?」

「お前覚えてろよ、上の奴等に何されても知らねーからな。」

顔の色が少し白くなって乱雑に言葉を発して長恒は、部屋から出て行った・・・・何が上のヤツだよこんなランクの下のモノにこんな扱いされたって上のモノに知られたら、お前の立場が悪くなるだろーが!!

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