最終話 神からの遣い現る
たまには、歩くのもいいもんだな・・・・
んっ!?
何か後ろ、うるせーな!!どこのガキが車飛ばしてやがんだ!?
八ッ!?
危ねー、その車がそのままここに向かってくりゃー、あの園児ドモにぶつかっちまう!!
どうする!?
俺って言うか、俺このまま、この金持って第2の人生が待ってるから、まぁどうでも良いや、
それに飛ばされちまっても、ここ原っぱだからギリギリ助かるだろう。
俺は、神のヤローの呪縛から、解放されて、今日自由の身なんだから・・・
・・・アイツラどうなっちまったんだ?皆騒ぎ立ててやがる。
「キャー!!」
「誰か!!誰かー!!救急車呼んで下さい!!」
「子供達が!!子供達がひかれちゃったのよ!!」
「どうしよう!!どうしよう!!」
あのガキ共、死んだのか?大丈夫だろ、飛ばされた所原っぱだし・・・ホラな、一人起きてきやがっただろ、そして、もう1人も・・・だが、コイツだけは、全く動かねーな、気失ってるんか?
んっ!?
・・って何で暗くなっちまってるんだ?何だ、ここ真っ黒だぞ、何も見えなくなっちまった・・・
八ッ!?誰だアイツ?
バカじゃねーの!!バカか!!
空中から降りて来たんだけど、バカだろ!!ホントに
「お前には、失望したよ。」
「はぁ、誰だよテメーは?」
「神様の遣いの者だ。」
「はっ!?神の遣い?・・・もしかして、オメーラが今まで、俺に指図したり、空から手紙落としたりしてた奴か!?」
「そうだ。神様に頼まれ私が今まで、お前に手紙を降らせていたのだ。」
「それで、俺に何の用だ?」
「何故、あの子を助けなかったのだ?」
「はっ!?助けるたってあのガキ助けたら、俺が死ぬだろ!!」
「そうか、まあいいだろう。」
「いいだろうって、あのガキ生きてんだろ!?」
「いや、死んだよ。」
「死んだ!?死んだのか。」
「ああ。」
「何でお前が行って助ければ良かっただろう、お前空も飛べるんだろ。」
「ああ、それも出来たかもな、だが。神はお前を試したんだよ。」
「試した?何を。」
「お前本当に覚えていないのか?あの子供の事を・・・」
「あの子供?」
「お前が助けた子供だよ。」
「はぁ!?俺ガキなんて助けったけ・・・?」
「だから、神のおめがねにかかったんだよ。」
「あっ!?そうか、俺何か助けたな・・・」
そうだった。でも何で俺あのガキ助けたんだ?
はっ!?
そうか、そうだ。アイツ言ったんだよ。俺に・・・
「オイ!!神の遣いあのガキ生きてるんだろ!?」
「いや、死んだよ。」
「何でだよ!!神の遣いだったらあのガキ生き返らすのは、簡単な事だろ!?」
「いや、私には生き返らす事は出来ない、神様だけが人を生き返らせる事ができるのだ。」
「じゃあ!!じゃあ!!言ってくれよ神のヤローにアイツを、あのガキを生き返らせろって!!」
「それは、出来ない。あの娘は大人になれば大きな罪を犯す者だからな。」
「罪!?そんなの大きくならなければ分かんねーじゃねーか!?」
「いや、神様の言葉は、絶対だ。」
「何が絶対だよ。一体あのガキが大きくなったら、何するって言うんだよ!?」
「殺人を犯すのだよ。」
「殺人!?」
「だから、神様は彼女が罪を犯す前に天国に送ろうとしたのだ・・・だが・・計算が狂ったのだよ。それは、その子供をお前が助けたからだ。」
「オイオイお前!!さっきから話しおかしくねーか?俺があのガキを助ける事は、予測できなくて、あのガキが大人になったら罪を犯す事何て分かる訳ねーだろ!!」
「いや、神に不可能な事はない、だが・・予想とは反してお前が彼女を助けたのだ、だからお前の勇気に神は感動してお前を生き返らせたのだ。」
「オイ!!だったらあのガキ生き返らせろよ!!あのガキは・・あのガキは!落とした。俺が落とした七恵から貰ったハンカチを俺に笑顔で渡してくれたんだよ!!初めてだった・・・子供が俺の顔見て怖がらなかったのは、アイツが!!あのガキが初めてだった!!・・・その後だよ、その後にあの車が急にガキ共めがけてきて・・・」
「だから、お前は、あの時その子供を助けた、でも・・あの子がお前に何もしなければお前は彼女を決して助けなかっただろう。」
「そうだよ!!そんな事どうでもいいからアイツをあのガキを生き返らせろよ!!」
「それは、出来ないと言ったハズだ。」
「じゃあ俺の命はどうなってもいい・・だから、アイツを助けろ・・」
「・・・・・」
「初めてだったんだよ・・・あんなガキに・・笑顔で喋り・・かけられてきて・・・俺に手を振ってバイバイ・・・またねって・・言ってきたんだよ・・・分かるか?分かるか?初めて言われたそう言う気持ちって。お前らには分かるのか!!だから、助けてくれよ。アイツを俺の命と引き換えに!!」
「お前の気持ちは分かる、だが・・それは、出来ない。」
「何でだよ・・何で何だよ、俺の命はどうなってもいいんだよ!!」
「仕方ないんだよ。あの娘は大きくなれば大量殺人を犯す者となるのだ。」
「そんなの分からねーだろ!!そんなの・・・俺があのガキを助けたから、あのガキも人の命がいかに大事なのかって大人になったら考えるようになるだろ、俺に助けられたのを思いだいして。元に俺はあのガキを助けただろ!!」
「でも、今回は、お前は彼女を助けなかっただろう。」
「何だよソレ、やり方汚ねーぞ!!お前らの!!お願いだ、お願いだから俺の命と引き換えにあのガキ助けてくれ!!」
「・・・・・」
「何だよ!!神のヤローえげつねーぞ!!普通そんなやり方するのかー?何なんだよ!!一体・・・オメーラにホントに良心があるのか俺は疑うぜ!!」
「神がおっしゃる事に不可能な事はないのだよ。」
「何がだよ!!俺、前に助けただろ!!試したのか!?」
「ああそうだ。」
「何だよホント汚ねーよやり方が・・だったら初めっから結果は同じって言う事だろ・・・」
「そう言う事だ・・・」
結局あのガキはそのまま死んじまった・・・・
「なぁ七恵、その子供産まれたら俺、ホントに父親らしくちゃんと育てられっかな?」
「何よ龍ちゃんイキナリ。」
「イヤ、何となくさ。」
「大丈夫だよ、龍ちゃんなら。」
「そうか?」
「顔とは違って子供には甘々になりそうだな。」
「何だよソレ。」
「でも龍ちゃんなら大丈夫だよ、きっとこのお腹にいる子も、龍ちゃんの顔みても怖がらないと思う。」
「ホントかそれ!?」
「やっぱり、それは、チョット無理かな。」
「何だよソレ!!」
「はははははははは・・」
「七恵チョットあの八百屋寄ろうぜ。」
やっぱここだけは、変わんねーんだよな。この古い感じ・・
「おっさんリンゴもらってくぜ。」
「きゅう・・じゅう・・はち円ね・・。」
「おお・・」
やっぱり、俺の事覚えてねーよな。
「たつぼう・・お前も・・・ようやく・・親になるんだ・・ね。」
おっさん俺の事覚えてくれてたのか。
「なぁ、おっさん俺変わっただろ?」
「いや・・お前は・・お前じゃよ・・昔とな~~んにも・・変わらんよ・・変わったとしたら・・お前の心が・・少し綺麗になったって・・事ぐらいだろう・・な。」
「ハハそうか、じゃあ又な。」
やっぱりこの町もこの町の人々も何も変わらないんだな。な~~んにも、
「龍ちゃん何で泣いてるの?」
「ハハ・・泣いて何かねーよただ、目にゴミが入っただけだよ。」




