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10 全学歴義務教育者と闇金屋の知恵

 東京都世田谷区環八通を通り明神坂上近くの野毛2丁目方向の野毛公園近くのある敷地に倉持富夫の所有する、大きな物件があった。

その大きな屋敷に集まる富夫の息子や親族の姿があった。そして、真ん中のテーブルの端に龍典の姿もあり何やら言い合っている様だ。

「という事で、お前らのオッサン、イヤ、オヤジの遺産の相続の件で来た次第であります。」

「はぁ?何だよソレ!!」

まさか、オヤジがヤクザでも雇ったのか?」

まぁこの風貌を見りゃー誰だってそう思うよな。

「俺は決して裏の人間ではありません!!」

って言うか元闇金だけどなって言うか正式には、まだ、闇金だけどな、

「だったら一体あんたは、誰何だよ!?」

「まぁ通りすがりのお人好しです!!」

「えっ!?何が?何言ってんのあんた。」

「いや~~ねぇ~~あなた方のお父様の遺産の相続をお任せされたんですよ~~。」

「だから、誰の差し金何だよ・・・もしかしてあの女のか?」

「そうじゃありません、あの娘さんは非常に心優しい方であなた方のお父様の遺産は、要りませんっとおっしゃっていました。」

「それじゃあ、それで良いじゃねーか!!」

「それが、それがですね、あなた方のお父様は、その娘さんが女で一人子供を育てている事に心苦しくなり、どうにかその娘さんにも少しばかり、遺産を分けてあげたいと思い私にその事を託された所存です。」

「そりゃーオヤジの都合だろ俺達には関係ないだろう!!それにオヤジ、お袋が亡くなったと途端に別の女に手ー出したんだよ!!そう・・その娘の母親だよ!!そんな不順なヤツラの娘に誰が金渡せるかよ!!」

まぁ、この話題では、やっぱ掛かんねーわな。まぁ分かってた事だけどな、七恵のヤローがそう言った方が良いと言うから。

どうすりゃ-良いんだよー、一体。

あのオッサン俺に、イヤ。この息子ドモに何を伝えたかったんだよ?

クソー分かんねー

「第一な、オヤジは俺たちの事を全然相手にしてくれなかったんだよ。小さい頃から・・」

「そうだ、仕事・仕事で俺たちの事はお袋に任せたっきりで・・・それで、子供出来たらさすがにオヤジは、俺の子供可愛がるだろーなーと思ってたら・・全く相手にされなかったよ。孫だぞ!!自分の孫なんだぞありえねーだろ!!あんな親・・・そんな親なんかな、本当の親じゃねーよ!!」

「それは、違えーんじゃねーか?」

「何だよ!?何が違うんだよ!?」

「それは、違えーよ。」

「違うじゃねーよ!!一体、お前に何が分かるって言うんだよ!?」

「分かるさ・・・あのオッサンはなーあのオッサンは言ってたんだよ。オメーラと一緒に競馬やら、山登りたかったって・・・」

「競馬?」

「山登り?」

何だこの反応?

もしかして、コイツラはまったんじゃねーか?

「競馬?」

「山登り?」

やっぱそうだ、コイツラ~~!!

オッサンやっとオッサンが言いたかった事が分かったぜー!!

「そうだよ、オッサンはな~本当は俺とじゃなくてお前らと行きたかったって言ってたんだよ・・そうだよ孫の事をやる前にまず、お前らと向き合いたかったんだよ!!きっと・・」

「俺・・でも競馬7年前にやめたし。」

「俺も登山12年前にやめたし。今はもっぱら友達と麻雀してるよ。」

えっ!?

オッサンの情報更新されず、一体何の為に競馬に行ったり富〇山まで登ったと思ってるんだ、無念でならん。あのオッサンの最後の踏ん張りあれは、一体何だったんだ?

「・・・っという事だ分かってくれたね。あの娘さんに遺産チョット分けてくれるよね(^_-)-☆」

「分けねーよ。何でだよ?」

そりゃあ、そうだわ。でも俺は秘策を用意していた。

俺もただのバカじゃないからな・・

「あの~~君たちチョットこれ見なさい。」

「何だよ?えっ!?何コレ?もしかして俺たちの事ゆすってんのか!?」

「人聞きが悪いですね~~。これがオッサン・・いや、あなた達のお父様から託された遺言ですよ。」

「クソーオヤジのヤロー変な真似しやがって!!」

と言うかウソだけどね、みんな俺が仕組んだ事だけどね、

「どうです~~皆さん、僕コレ押しちゃいますよ~~・・押しても良いんですよね~~コレ?じゃあ押しますよ?クリックし~~よおっと・・」

「いやいやいやチョット待って!!待って下さいよー。」

って言うか何で敬語?コイツラはまったなコリャー俺の勝ちだわ、

さすが、俺の頭脳ダテにこれまで闇金やってませんよ、見たか義務教育の完全大学入学者即済み更に学習院までも即決の学習ヲタクらめが!!

「どうするアニキ?」

「こうなりゃ仕方ねーよ・・・だってユ〇〇フだぜ、これ、知られりゃー俺達、倉持財閥の存続に関わる。」

まぁ、それもそうだわな

《わたくし、倉持富夫は遺産として、10分の7をユ〇〇フの国際支援団体に寄付をいたします。

それは、私は、これまで一生懸命に仕事に精進して参りましたが、あの、経済、高度成長期において日本は、アリとアラユルモノを得ました。

それは、食べ物・着る物・住む所です、それに加えて、私達はアリとアラユル富や名声を名誉を得ました。それは、先進国としては、今や当たり前の行為です。

何故なら私たちは、もうすでに、ここ、日本に住んでいるだけで、富を得ているからです。

見て下さい、

蛇口をひねれば当たり前の様に水が出ます。

そして、床に座れば母や又は、家政婦が食事を長いテーブルの上に置いてくれる。そして、又道を歩けば必ず棒に当たります。

棒に当たると言うのは、喉が乾いたら近くに販売機がスデにあるから、その販売機でジュースを買えば良いし。お腹が空けば、近くのスーパーに行けば無償で試食コーナーの女性から肉やウィンナーなどを貰えるからです。

そうです、必ず私達には良い事が日々あるのです。ただ、私達は歩いてさえいれば、生き続けていけるのです。ですが、渇いている国の人達は違います。

彼らは飲み水にも近くに水道が通って無い為、遠くの井戸まで、歩き、水を確保しなければいけません。

それに、お腹を空かせれば近くのお店に行けば良いのですが、それを買うコインが無いのです。

だから・・・》と言う文章を知り合いの弁護士とライターに頼んで書かせた。

俺は、その時家に帰ってグッスリ寝てたけどな。しかし、昨日のビールは旨かったな~あれどこのメーカーだったっけ?成巻さんから貰ったんだったよな。

「と言う事です。娘さんに遺産を少し分けて貰っても良いですよね?・・・・この分・・・」

「結構持ってかれるなー」

退き際が早い、だって動画も撮ってあるモン、あのオッサンの。

良かった~~、あの時ちょくちょくビデオで動画撮ってオッサンには、こりゃー思い出の遺産だよって言って勝手に適当にビデオ回してたけど、編集したら結構うまく行ったな、

オッサンが、いかにも誰かに貢献したいかって見せる為にそしたら、ユ〇〇フに辿り着いたな。

後でこのビデオ観たらコレ使える!!って思ったからな。我ながら俺は頭がいいぜ!!

・・・まぁ無理やりな編集だけどな、コイツラには、これで十分だ、だって・・・ただの教養だけの人達の集まりみたいなヤツラだからな。

プロにやらせりゃー大抵うまく行くもんだ。

まぁ、直筆のオッサンのサイン、コピッたってのもあるけどな、

「おぉぉぉこりゃーホントにオヤジの字だー!!」ってバカじゃねーのアイツラ、

だから、これは、プロの仕業だって言ってるだろ!!俺の人脈をあまり甘く見るな!!

この全学歴義務教育者ドモが!!

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