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チートを貰ったが、異世界では……。  作者: 月詠 秋水
第6章 エルティア編
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第77話 最悪な再開!

どうも、秋水です。


今回は、少し投稿スペースが空いてしまい申し訳ありませんでした!

今後の展開をどうしようかなと悩んでいる内に、とんでもないことに……(苦笑)

「す……好きになったって……言ったのよ……!」


 余りにも突拍子のない告白に、雪咲は少しの時間固まってしまう。だが直ぐに我に返り、思考を巡らせる。


”どうしてこうなった……皓ならまだ格好良いから分かるけど、何で俺に……それに如何に覚悟があったとしても、本当に何かあったらガイルさんに合わせる顔が……”


 出来る限り冷静に分析している、しかし時間が長引けば長引くほどに答えは出し辛い物へとなってしまっていた。それをどう形容して良いのか分からず、更に時間を喰ってしまう。途中から、リィナの表情には焦りが浮かんでいた。


「だ……駄目かな……?」


「っ……」


 潤目で若干上目遣いで縋るように視線を合わせてくるリィナ、雪咲は意識すればする程に気持ちが昂ぶり、胸が締め付けられるような苦しみがはっきりとしてくる。だがそれと同時に、その気持の正体も分かってしまった。


 それは……紛れもなく恋心だった。


「……駄目じゃ……ない」


 気づいた時には言葉にしてしまっていた、それを聞いたリィナはポロポロと涙を零しながら優しく微笑んでいた。


「ありがとう……そして、これからも宜しくお願いします」


 リィナが言葉を発し終えた瞬間、雪咲は勢い余って思い切り抱き締めてしまう。


「こちらこそ……俺を選んでくれて、ありがとう……!」


 喉が緊張のせいか限界までに乾き、ずっと握り締めていた掌は汗で湿り、心臓は今にも張り裂けるかと思うくらいに高鳴っていた。


 気が付けば夜もすっかり老け込んでしまい、辺りに付いていた灯りは全て消えてしまい完全な暗闇になってしまっていた。


「……帰ろうか」


 か細く言葉を口にする雪咲、だがリィナはゆっくりと首を横へ振る。


「まだ……ここに居たい……」


「……分かった」


 辺りを見渡し、手頃な石を見つけては2人で分け合うように腰を下ろした。空を見上げると、まるで2人を祝福してくれているかのような満天の星空。時偶流れ星を見つけては、心の中で小さく祈りを捧げる。そんな事をしていると、気が付けばリィナはそっと雪咲の手に手を重ね合わせていた。まるで絡むように、しっかりと繋ぎ止めるように……。


 すると、突如背後に人が立つ気配を感じ取る雪咲。思い切って振り返ってみると、そこには黒いローブ姿の人が立っていた。そう、それはあの時見かけた黒ローブと同一人物だと一瞬で悟った。


「なぁんだ……つまらないの」


 黒ローブは、退屈そうにそうつぶやきながらリィナに視線を向ける。それを見て、雪咲の脳裏には嫌な予感が即座に駆け巡る。黒ローブがリィナに手を差し伸ばそうとした瞬間、2人の間に雪咲はスッと小さな刃物を入れる。


「……お前、あの時の……デカイ魔物の時に居ただろ」


「あれぇ、気が付いてたんだ……流石だねぇ、”お兄ちゃん”?」


「……!!」


 ニヤッと口角を上げる黒ローブ、その言葉にリィナは首を傾げる。だが……。


「あれぇ、どうしたの?”お兄ちゃん”……顔色がすごく悪いけど?」


 さっきまで高鳴っていた鼓動は別の意味で加速し、額からは滝のように嫌な汗が滲み、保っていたはずの意識が朦朧としてくる。


「お前……誰だ……!」


 即座に立ち上がり、黒ローブに向き合い構える。だが黒ローブは構えるどころか、身動き一つすらしなかった。


「酷いなぁ……私の顔を忘れちゃったの?」


「お前は……こっちには居ないはずだろ……玲那!」


 雪咲が黒ローブに向かって思い出したくない名前を口にする、その瞬間黒ローブの被っていたフードが風に揺られて捲れる。そして……月明かりに照らされそこに居たのは、向こうの世界と何も変わらない姿の玲那だった。

次話は、玲那と雪咲とのお話です。


無事結ばれたリィナと雪咲だが、果たして一体どうなるのか……!?

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