第76話 距離のある2人そして……。
どうも、秋水です。
最近日中が暑すぎて、溶けかけています(苦笑)
そして友人との卓球のせいで、下半身筋肉痛が酷い……。
今回はリィナと雪咲のお話です!
一頻り泣き終え気持ちがスッキリした雪咲、アメノウズメといろいろ話した後2人で家に戻る。玄関に行くと、リィナが不安そうな表情で出迎えてくれた。
「只今戻りました」
「戻りました……って、どうしたの?」
不安そうな表情のリィナに、首を傾げる雪咲。隣ではアメノウズメが小さくため息をつき、先に部屋で休んでると告げ離脱する。何が何だか分からない表情で突っ立っている雪咲を、リイナはやや強引に手を引っ張り共に外へ出る。
「え……帰ってきたばかり……」
「良いから、ちょっと来て」
こうして2人は、人気の少ない見晴らしの良い展望台へと来ていた。辺りは暗いが灯籠にも似た薄暗い光がそこら中に存在していた。
”……一体どんな原理で光ってるんだろう”
そんな事を思いながらも辺りを見渡しつつ引っ張られる雪咲、光源は目視はできない。そのため普通に見たら何もない所が薄っすらと光っているという向こうの世界では有り得ない事が起こっているため、雪咲の頭の中では?が大量に浮かんでいた。
そんな事を考えている内にリィナは急に止まり、危うくぶつかりかける。だが間一髪の所で止まるが、リィナはそんな事お構いなしと言わんばかりに雪咲の方に向く。その表情は何処か思いつめていて、今にも消えてしまいそうなほどに儚げな雰囲気を帯びていた。
「……何か俺に話したいことでも?」
「うん……話したいことと言うか、聞きたいことというか……」
「答えられる範囲内であれば答えるよ」
「……」
リィナを気遣って優しく接しようとする雪咲、だが優しく接しようとすればするほどに言葉を出し辛くしてしまっていた。
少しの間無言の時が流れるが、小さく、消え入りそうな声でリィナは声を出す。
「……雪咲は、向こうの世界に戻りたいの?」
「それは……分からない、けど俺はこっちの世界の方が少なからず良いとは思ってるよ」
「じゃあ、ずっとこっちの世界に居てくれる……?」
「……そうだね」
話している内に、雪咲の視線は何処か遠くを見つめていた。
「……じゃあ、私も一緒に旅に連れてって……欲しい」
「良い……ん?」
遠くを眺めていた雪咲だが、先の問に違和感を感じハッと意識を戻す。見てみると、リィナの表情は今にも泣きそうなほどに目を潤ませ、頬を赤く染めていた。
「……旅に連れて行くと言ったって、ガイルさんの許可は?」
「頑張って得るわ」
「いつ死んでもおかしくない、危険な旅だよ?」
「死なないように貴方が守ってくれるでしょ?それに、私だって戦えるのよ?」
「それに旅なら一人でも、それが駄目でも他の人と……何も俺じゃなくても……」
「嫌!私は雪咲が良いの!!」
気が付けばリィナの目に溜まっていた涙は零れ落ち、頬を伝い落ちていた。
「短い間だけど、私は貴方の事が……その……好きになっちゃったのよ……!」
「……!」
思ってもみなかった告白に、雪咲は言葉を失った。
次話は、この話の続きです!




