表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チートを貰ったが、異世界では……。  作者: 月詠 秋水
第6章 エルティア編
71/109

第62話 エルティアの門の前……!

どうも、秋水です。


昨日弟のせいで体調を崩してしまい、今頭が余り働かないです……(涙目)

 雪咲は倒れたシュリアを抱き抱え、アメノウズメと共に森の中を彷徨い歩いていた。何度も見覚えのある場所を通り抜け、遂に見覚えのない木製の門が目に留まる。


「ここは……まさか……」


「エルティア……ですかね」


 少し悩んだ結果、門の方へと歩を進めてみる。すると、何処からか銀色に光る”何か”が飛んでくる。雪咲はそれをひょいっと避けてみると、”何か”は地面に抉れ込む様に突き刺さる。よくよく見てみると、地面に刺さったそれはごく普通の矢だった。だが、ほんの少しだけ魔力が込められていた。


「一体どこから……」


 矢が飛んできた所に視線を向けてみると、直ぐに矢を射った人は見つかった。なんと、門の上で弓を構えていた。その人は、森の入り口で出会った少女だった。だが出会った時とは違い、完全に敵意を雪咲達に向けていた。


「貴方……何故その女と……!」


「森の中で偶然出会って……」


「嘘っ……!」


 雪咲は本当のことしか言っていないのだが、少女はどうしても信じようとはしなかった。雪咲の言葉を片っ端から否定し、完全に他の声なんて聞き入れない感じだった。


「一体どうしたっていうんだよ!」


 訳が分からなくなり、自然と声を荒げる。だがそれが逆効果となってしまい、逆に相手を威圧する形になってしまう。だがそこで事故が起こる、少女の構えていた弓の弦が絶えきれなかったのか、ヒュンっといい音を立てて切れてしまう。


「きゃっ……!」


 小さい悲鳴が聞こえたかと思えば、びっくりして構えていた時に手にしていた矢を雪咲に向けて射ってしまう。弦が切れた衝撃で弓を離してしまい、勢いの付いた弦で少女は頬を斬ってしまう。一方で矢の方はと言うと、雪咲の目と鼻の先にまで迫っていた。だが考える時間が無く、咄嗟にシュリアをアメノウズメに渡して呆気なく雪咲の頭部に突き刺さりその場に血を吹き出しながら倒れ込んでしまう。


「っ……」


 痛みを堪えながらも少女は雪咲の方に視線を向ける、その光景を見て顔からどんどん生気が無くなっていくのが分かる。アメノウズメは若干驚いてはいたが、雪咲の事を知っているので矢を抜いて、どんどん傷を癒やす。


「私……本気で当てるつもりじゃ……」


 少女は今にも泣き出しそうで、膝から崩れ落ちていた。弓を握っていたはずの手は細かく振るえ、完全に自責の念で押し潰されそうになっていた。


「……雪咲、そろそろ起きてあげてください。偶然とは言え、彼女がちょっと可哀想です」


「そっか……仕方ない」


 雪咲は小さくため息をつき、ゆっくりと起き上がる。アメノウズメが治してくれたおかげで傷や痛みはほぼ完治し、意外とあっさりとした顔だった。その光景を目の当たりにし、少女は悲鳴を上げる間もなく気絶し倒れてしまう。


「あ……」


 先程まで騒がしかった雰囲気が、一瞬にして静まっていくのを感じた。

次話では、エルティアの街の中へと入ります!


そこで待ち受けていたのは……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ