第49話 一蓮托生!
どうも、秋水です。
今日は雨のせいで気分が乗らないのですが、書きたい話があったので書いてみました!
こういう2人のタッグバトルって熱いですよね、かっこいいと思います!!
刀と槍は、結構相性が良いのでは……!?
「皆さん、慌てないで避難してください!!」
皓達や盗賊団の団員達は、街の人達を避難させていた。巨人の魔物が街より少し距離があったのが幸いし、順調に住人を避難させることが出来ていた。しかし、パニックに陥っている住人達の避難は最後らへんで滞り、冷静な判断が出来ずに軽い騒ぎになっていた。
「おい、押すなよ!俺が先だ!!」
「お前こそ押すんじゃねぇよ!!」
押すな押すなのテンヤワンヤで、まさに阿鼻叫喚状態だった。今にも殴り合いが始まりそうな一触即発の状態だったが、皓とグランはそんな事お構いなしに安全な場所へと放り込んだ。そして結界を張り、誰一人傷つかないようにグランが結界の中に残ることになった。
「後は任せろ、お前らは早く行ってやれ!」
「分かった!」
皓は魔力を込め、全速力で巨人の魔物の方へ走っていった。何故なら、そこに雪咲が居ると思っていたからだ。アーシュやユリナや眞弓や冬望は結界の中で呆然としていたが、何を思ったのかグランの目を盗んで結界の外へと出ていってしまった。
一方その頃、雪咲は巨人の魔物の元へと辿り着いていた。特に変わった様子はないが、魔物が街へ向かってゆっくりと歩いている。魔物の通った後には草一つ残らず、若干荒野と化していた。その理由はすぐに分かる、何故ならば石にも似た肌には魔力が通っている。その魔力は触れたものの全てを吸収し、魔物の原動力へと変える性質を持っていたからだ。このまま刀で斬り込んでも良いが、刀も雪咲も無事で済む保証は何処にもない。それに何よりアメノウズメが言った一言、勝算がない事だった。この魔力ごと断ち切るのは骨が折れるし、途中で刀がへし折れる未来が見えてしまった。刀は美しいし切れ味も良いが、若干折れやすいのが難点。だが達人が扱う刀はどれだけ使っても圧し折れず、美しいままを保つ。
「っ……!」
そうこう考えている内に魔物の手がこちらへ伸びていて、すぐ目の前までに迫っていた。ぎりぎりで避けることは出来たが、衣服の一部が魔物の動力源へと変わってしまった。そっちの腕に気を取られている内に、またもう一つの腕が雪咲へと伸びていく。流石にこの距離と速度では避けることは出来ず、なんとか流すことを考え刀を構える。だが横から魔法が飛んできて、腕の進行方向を強制的に変更する。魔法が飛んできた方に視線を向けてみると、そこには皓が居た。
「こ……皓!?何やってるんだ……逃げてっ……!」
「ふざけんなっ、お前だけに任せてられるかよ!!」
怒鳴り合いしているうちにも雪咲に向かい魔物の腕は伸びる、それを刀でするりと流していく。だがまた死角から腕が雪咲へ迫る、その腕を中距離から槍で弾き飛ばす。やりと言ってもただの槍ではなく、魔力を吸収しその属性に応じた攻撃方法で相手に攻撃することが出来る。
「取り敢えず、気を抜くな……!まずはこいつを倒すぞ!」
「う……うん!」
2人は背中合わせで、魔物を迎え撃つ。
次の話では、激戦が繰り広げられます。
皓と雪咲の息のぴったりな動き、強大な敵をどうやって迎え撃つのか……?




