第45話 巡り合わせの縁
こんばんは、秋水です。
この度は投稿時間が遅れて申し訳ないです、理由は……聞かないで頂けると幸いです。
明日もこの時間帯に投稿するつもりですので、あしからず!(用事が立て込んでいるため)
英雄一行&盗賊団一行がフェルナに入り真っ先に目に入ったものは、街の賑わいと種類豊富な露店の数々。誰しもが目を輝かせ、心は童心に帰っていた。
「わぁ……!」
「凄い……賑わい……」
ユリナとアーシュが感激の声を漏らす、連れて冬望や眞弓や皓も感激の声を漏らす。
「こんな賑わい……向こうの世界じゃ、お祭りくらいなもんだろ」
「そうね……確かに凄い賑わいね」
「あれ食べたい……あ、あれも……」
色んな露店に目移りする中、皓はその中に異様なものを見つける。それは余りにも馴染めてなさすぎて、呆気なくすぐに見つかるほどに存在感を放っていた。だが皓以外の誰もが気付かず、ふと視線で追いかけていた。
「……悪い、ちょっと一人で見て回りたい」
存在感を放っていたものが人混みに消えた瞬間、それを追いかけるように一人別行動する。それは何故か、知っている人達に目撃されて余計なトラブルになるのを避けたいがための行動だった。
「えっ……?」
「ちょ……皓……!?」
困惑し声を上げる2人を置いて、皓は人混みの中へと消えていくのだった。
時を同じくして、雪咲はアメノウズメと2人でフェルナ観光を謳歌していた。自由に美味しいものを食べ歩き、見て回りたいものを見て回っていた。何不自由ない中、完全に他の人達の視線を忘れていた。ハッと我に返り周りを見渡してみると、皆の視線が物珍しいものを見るかのような視線だということに気付く。そしてその視線の原因が、アメノウズメだという事も。
「……ちょっとこっちに」
そう言って、雪咲はアメノウズメを人目の付かない場所へと連れて行く。別に如何わしい事をするわけではなく、ただ単にアメノウズメの服装が周りに馴染んでいないだけだと気付く。こっちの世界では見ない綺麗な和服、人の見た目だとは思えぬ程の美貌、しっかりと手入れのされた艶のある長い髪の毛、人の視線を引くには十分すぎる要素だった。
「……という訳で、服を買いに行きたいと思うんだけど」
「う~ん……気に入っているのよね、これ」
そう言って透き通るような綺麗な羽衣をひらひらとさせる、雪咲は予め買っておいた服をアメノウズメにそっと差し出す。
「これに……」
「……分かったわ」
雪咲から衣服を受け取ると、スッと姿を消してしまう。この場から消え去ったわけではなく、ただ単純に姿を不可視化して眩ましているだけだろうと思っていた。暫くすると、背後から何者かに抱きつかれる。ふっと視線を向けてみると、着替え終えたアメノウズメがそこに居た。上は気温が少し高めなので薄めの半袖、その上から半長袖の純白なYシャツを。下は少し黒めの色のジーンズ、綺麗な羽衣はマフラーみたいに首にそっと巻き付けていた、
「どう……かな?」
まるで期待するような瞳を濡らし、上目遣いで懇願するような瞳で見つめてくる、それに生唾を静かに飲み込み、ゆっくりと感想を口にする、
「凄く……綺麗です、似合っているし……良いと思います」
途切れ途切れな言葉のせいか、上手く聞き取れなかったようだがそれでもニュアンスだけは伝わったようだった。嬉しそうに微笑み、無邪気にはしゃぐ姿を見て何故か心の底がじんわりと暑くなる感覚を覚えた頃。
「雪咲……っ!」
とても聞き慣れた声を感じ取り、ゆっくりと振り向いてみる。そこには息を切らせ、必死に深呼吸している皓の姿があった。
「皓……?」
先程までじんわりと暖かかった心の奥底は、緊張と動揺で一瞬で何処かへと吹き飛んでしまう。場の静けさのせいもあってか、まるで水底のような静けさが辺りを包み込んでいた。
アメノウズメの服装は、完全に好みで決めました。
こうラフな感じの女性って凄く良いと思うんです、きっちりとした格好の女性も良いとは思いますが。
でもやはり一番好きなのは、和服姿の女性ですね~……




