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チートを貰ったが、異世界では……。  作者: 月詠 秋水
第4章 アルステン王国編
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第43話 改めての旅立ち

今回から、アメノウズメノミコトが仲間になりました。

仲間と言っても戦いとかに干渉するわけではなく、ただ単に雪咲と観光を楽しむだけな感じになります。


ですので、天宇受売命の本気の戦いはこの先出てこない可能性が高いと思います。ので、あしからず。



目を覚ますと、雪咲は女性の膝の上に頭を乗せて横たわっていた。何がどうなってるのか分からず、記憶を辿ってみる。すると、先の戦闘の記憶が断片的に思い起こされる。少なからず気が動転し、情けない声を上げながら飛び起きる。そして女性の方に視線を向けると、何か言いたげな不満そうな表情で睨まれていた。


「俺……死んだ筈じゃ……」


胸をペタペタと触るが、刺された傷が見当たらない。それどころか、先の戦闘が嘘かのように全身の傷すらも無くなっていた。


「当たり前でしょ、元々あの刀は殺傷用じゃ無いんだから」


「え……じゃあ何で……」


「当然よ、だって……私が此処に来たのは、貴方と居るためだもの」


「え……」


余りにも予想のしていない答えに、本当に戸惑いを隠しきれずに居た。隠すどころか、思い切り表情に出てしまった。よく見てみると、女性の顔が少し赤くなっているのに気付き本気なんだと悟る。


「だけど……なんで戦いに発展したの?」


女性の答えを聞き、真っ先に思ったことが口に出る。


「だって……ずっと見てたけど、貴方力を使いこなせて無くて弱かったんだもん。心配だから私の力と同じものを与えに来たのよ」


その言葉を聞いて、雪咲は思わず苦笑してしまう。力を使いこなせていなかったのは事実だし、実際に何度か死にかけている。


「だけど、決まりがあるんじゃ……」


「そんなの貴方に合うための口実に決まってるじゃない」


再び唖然とする雪咲、女性は少し気恥ずかしそうにもじもじとしていた。


「でも良いの……?」


「何が?」


「これがバレたら大変なことになりそう……」


ただでさえ世界の法則を無視しているのに、これ以上やってしまったらどうなってしまうかわからない。それどころか、一度やってしまえば後は行ける所まで言ってしまえと女性は言いたそうだった。それを口にしようとした瞬間、雪咲は不意に思うところがある。


「そう言えば、貴女の名前を聞いてない……」


「私ですか……?私は天宇受売命アメノウズメノミコトよ」


天宇受売命、日本神話では名の知れている神の一柱。余り史実は分からないが、名前だけは聞いたことがある程度だった。


「俺は雪咲……」


名を口にしようとした瞬間、アメノウズメの人差し指が口を塞ぐ。


「貴方の事は全て知ってる……だって、生まれ落ちてから今の今までずっと貴方を見てきたのだもの」


あまり聞き捨てのならない言葉を聞き驚く、アメノウズメの表情を見るや少しだけゾッとした。普通に見れば優しい微笑みなのだが、何か得体の知れない”何か”を秘めているような気がした。


「それで、貴方はこの後どうしたいの?」


「へ……?」


警戒していたせいか、予想外の問に呆けてしまう。だがすぐに気を取り直し、瞳を閉じて考え込む。


アーシュやユリナ達盗賊団員には何も言わずに来てしまったし、今更皓や冬望や眞弓には会い辛い。かと言ってこのまま何もしないのも何だし、どうせならと思い瞳をそっと開く。


「……ゆっくりとこの世界を観光してみたいな」


その言葉を聞くや、アメノウズメは嬉しそうに微笑みながらそっと何かを渡そうとする。受け取ってみると、それはブレスレットの様な物だった。蒼い宝石が埋め込まれていて、かなり豪華な装飾が施されている。慌てて返そうとするも、アメノウズメは横に首を振る。


「それは貴方が持っていて……それは、貴方と私の縁なのだから」


縁が何を指しているのか分からず、首を傾げる。


「ふふ……今はまだ分からなくてもいいの」


そう言って、バッと雪咲の腕を掴む。そしてブレスレットの様な者を雪咲の腕に嵌めたかと思えば、さり気なく腕を組む。


「……?」


いきなりの出来事に立ち尽くしていると、アメノウズメが首を傾げる。


「どうしたの、行かないの?」


その言葉にハッとする。


「もしかして、アメノウズメ……さんも行くの?」


「さんは要らないわ……そうね、今更高天原へ帰ったって何もないもの」


クスクスと無邪気に微笑むアメノウズメ、雪咲は不安を心の中に感じながらも2人で旅をすることを決意する。

遂に4連休きたー!!


寝に寝まくってやるぅ……ただ、小説はきちんと投稿する予定ですよ。


それでは、月曜に疲れを残さない程度に充実した連休をお楽しみください!

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