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チートを貰ったが、異世界では……。  作者: 月詠 秋水
第4章 アルステン王国編
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第28話 戦いの始まり!

アルステン王国編始まって間もなく戦の開始、次話は波乱な展開に!?


~あらすじ~


長い船旅を終えアルステンの港町へと上陸する雪咲達盗賊団一行、だが奥の方で黒い煙が空へ登っていくのを目撃。船長や船員達は慌てて走っていき、雪咲達も追いかけるように。


都市部へ入る為に門を開けようとするが、大きすぎて開けることは出来なかった。門の傍に飛び出た紐を引っ張る雪咲、すると上の部分から梯子が降りてくる。それを使い上に登ると、広がっていたのは残酷と言うにはあまりにも酷すぎる様な戦場だった。

唐突にコーネリアとジュリアが雪咲を抱きしめた為、指揮官らしき人達は驚きを隠せてなかった。抱きしめられた本人でさえ、ポカーンと呆けていた。


「……コーネリア様、ジュリア様……一体何を……?」


咄嗟に我に返った一人の指揮官らしき人。


「何って……挨拶みたいなものよ?」


「……駄目?」


「駄目です!!そんなどこの馬の骨かも分からない人と……!」


そうこうしている間に3人は言い合いみたいになり、挙句の果てにはコーネリアとジュリアを雪咲から引き剥がす。2人は名残惜しそうな顔をしていたが、指揮官らしき人の一括で抱き締めるのを諦める。だが、2人の渋々とした顔は当分忘れられそうになかった。


「……失礼、自己紹介がまだでしたね。私はアルステン王国騎士団長を努めているリーシアだ」


リーシアは先程までとは違い、きちっと身なりを正し軽く会釈する。サラサラの腰まで長いブロンドヘアに少しだけ長い耳、真っ白な肌を隠すように少し豪華な装備で身を覆っている。


「僕はフィーリエ、副団長だよ~」


フィーリエは身長は雪咲よりも小さく、まるで幼い少年みたいな子だ。鎧は豪華だが、着ているのは籠手と胴と胸くらいなものだった。割と美形で、少し長めのショートヘアーがよく似合う少年だ。


「……騎士団特別補佐官のヴァンだ」


バンは漫画とかでよく出てくる、厳つい感じの短髪のガタイの良い大男って感じの男性。腰に下げている剣も大きく、一撃の威力がとても強そうだと直感で感じる。


「改めて……新生盗賊団フリーダム・シーフ盗賊団長の雪咲です」


そう言ってペコリと頭を下げる、ちなみに名字を言わなかったのは皓からのアドバイスだ。どうやらこの世界では名字らしきものは王族か貴族ぐらいにしか無く、迂闊に使おうなら目をつけられ痛い目にあうらしい。雪咲は特に大丈夫だが、団員達に被害が及ぶのはどうしても避けたいことだった。


自己紹介は終わるが、どうしてもさっきから少し敵対的な視線を向けてくるリーシアが気になる。


「……どうしてそんなに警戒してるんですか?いや……警戒を解けっていう方が無理かもしれないですけど」


若干苦笑気味に言うが、それでも表情を一切崩すこと無くスッパリと答える。


「盗賊とは人を殺め盗みを働く者、皇女様達とは仲が宜しいようですが実際それすらも疑っています」


この人は思ったことを包み隠さず言う人なんだな……。


雪咲は内心しみじみと思う、すると背後のほうが少しだけ騒がしくなる。視線を向けてみると、アーシュやユリナやグランが魔動式紙飛行機から結界をすり抜けて出てきていた。兵士共はざわめき動揺、団員達は平然と雪咲の方へ歩いてくる。


「あら、皆様もご一緒なのですね」


「仲間ですから」


コーネリアの問に即答する雪咲、アーシュとユリナはそんな2人には目にも留めず雪咲に思い切り抱き締める。その勢いの良さに思わず倒れ込む雪咲、そんな事お構いなしに抱きしめ続ける2人。思わず周りに居た団員以外の人達はポカーンとなり、辺りは一瞬だけ静かな空気に包まれる。そんな中声を出したのは、コーネリアとジュリアだった。


「ず、ずるい!」


「わ……私も!」


2人が交わり、雪咲は揉みくちゃにされる。リーシア達騎士団の人々は呆然と立ち尽くしていたが、やがて我に返る。だがその瞬間、城門の方からとてつもない大きな音と衝撃が雪咲達を襲う。とっさに魔力を込め結界を張り、騎士団諸共衝撃から身を護る。


「な、何が……!?」


土煙が立ち込める城門の方を見てみると、そこに居たのは大量の反乱軍。まるで地平線の彼方まで続いていそうな人の群れは、到底数万という数じゃ割に合わないと思った。そして雪咲やコーネリア達の脳裏には、リオーネからハルカスへ向かう道中に襲われたゴブリンの群れの事を思い出していた。


「よいしょ……」


反乱軍の群れの方に気を取られている内にアーシュやユリナ、コーネリアとジュリアをそっと引き剥がし起き上がる雪咲。


「それで……どうするんですか?」


反乱軍から目を背けずにリーシアに言葉を送る雪咲、返事が返ってくるのは少しだけ時間がかかったが思ったとおりの返答だった。


「どうするも何も、我々がここで引いたら誰が国王をお護りする!どんな強敵だとしても、絶対に引くものか!」


「そうか……」


小さく呟き、雪咲は真っ先に女性達を城の中へと避難させる。アーシュやユリナは


「私も戦う!」


とゴネたが、皇女2人を頼むと言うと渋々と了解してくれた。そして女性4人を逃した後反乱軍の方に視線を再度向ける、反乱軍は今にもこちらに突撃してきそうな勢いだった。雪咲は魔力を込め空に放出、空に放たれた魔力は大きな音を鳴らしながら光放つ。


「フリーダム・シーフに告ぐ!騎士団と協力して反乱軍を蹂躙せよ!!誰一人逃すなよ!!」


大きな声で叫ぶ雪咲、少しの静寂の後団員達は士気を上げる為に雄叫びを上げる。それを合図に、戦いの火蓋は切って落とされたのだった。先程まで呆けていたリーシアやフィーリエやヴァンは気を取り直したかのように騎士団達に命令を伝達している。

正直、ヴァンにするかバンにするかずっと悩んでいました。そして説明不足もありますが、この時船員の人達はずっと紙飛行機に張られた結界の中でじっとしていました。

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