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チートを貰ったが、異世界では……。  作者: 月詠 秋水
第4章 アルステン王国編
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第25話 海に潜んでいた魔物!

雪咲達フリーダム・シーフを乗せた船は、アルステン王国を目掛けて大海原を突き進んでいた。


そこに突如現れた魔物、この先どの様な運命を辿るのか。


そして、雪咲の決断は如何に……?!

雪咲達一行を乗せた船は、アルステン王国を目指し大海原の真っ只中を漂っていた。目視ではどの方向に何があるのかなんて分からず、羅針盤で方位を確認するしか無かった。船の中を案内され、雪咲達盗賊団はそれぞれバラバラになる形で部屋へと通される。部屋の中は船の中とは思えぬほど、人一人や二人程度なら両手足伸ばしてもかなり余裕がある広さだった。


「……」


部屋の中を少しだけ散策していると、一枚の写真を見つける。それに写っていたのは出向する前に見た4人と、見たこと無い3人の女性。写真自体はかなり古ぼけていて、相当前に撮ったものだと思う。


……この女性達は見かけなかった……仲間じゃないのかな?


深く考えようとしたが、それ以上は野暮だと思い止めておいた。写真を元あった場所へ戻すと、静かな部屋にドアをノックする音が聞こえる。どの部屋がノックされたのかは一瞬で分かる、何故ならこの船は部屋と部屋の感覚が異様に長いからだ。隣の部屋を誰かがノックした所で、並大抵の音ならこの部屋までは届いてこない。つまり、この部屋がノックされたということになる。


「はーい」


少しだけ警戒しつつも返事をすると、誰かが部屋の中に入ってくる。視線を移してみると、そこに立っていたのはアーシュとユリナだった。


「どうしたの?」


何故自分の部屋が用意されているのに、この部屋に来たのかと聞いてみた。


「雪咲は一人にすると、何処に行くか分からないから来たの」


「……同意見」


どうやらじっと出来ない人だと思われ、監視役に回ったようだった。確かにハルカスでの騒動で大変な迷惑をかけてしまったことに関しては反省しているが、別にそこまでしなくても良いのではと内心苦笑気味に思ったりもしていた。そう思っている内にアーシュは右腕、ユリナは左腕に抱きついてくる。


これは……両手に花ってやつなのか?


向こうの世界で見ていた漫画の事をしみじみと思い出しつついると、突然船はものすごい勢いで揺れる。まるで地震のように船は揺れ、机や棚の上にあったものは衝撃で地面に落ちる。立っていた雪咲達3人は急な衝撃に対応できず、振り回され壁に叩きつけられる。


「っ……!」


「きゃっ……!」


「痛っ……!」


強い衝撃だったせいか、アーシュとユリナは気を失い地面に倒れる。雪咲も意識朦朧とはしていたものの、なんとか踏みとどまり気を確かに持っていた。急いでアーシュ達の所へ行き、調べるとただの気絶だということが分かりホッと安堵のため息をつく。2人をそっとベッドに寝かせた後、何かあると厄介な為部屋にフリーダム・シーフ以外の者が入れぬように結界を張り船首の方へと向かう。


甲板辺りに出ると、外はさっきまでカラッと晴れていたにも関わらず黒雲が立ち込めていた。滝のように降る雨や次々と落ちてくる雷、挙句の果てには船を引っくり返しそうなほどの大波と吹き飛ばされそうな強風。天候は最悪、そんな中船員達は海を眺めて何か騒いでるのに気付く。


「どうしたんですか!?」


その騒ぎ様があまりにも異常だったため、思わず駆け寄る。


「魔物が……魔物がぁ!!」


船員の一人が海を指差し、指の差された方に視線を移してみる。するとそこに居たのは巨大な魔物……と言うよりは、現実世界で言う蛇と龍の中間あたりと言ったほうが良いか。巨大な体に小さな翼、牙は大きく鋭い。だが目は無く、どうやら蛇と同じくピット器官というもので獲物の位置を特定しているものだろう。


悠長に観察していると、魔物はこちらの存在に気付いたのか顔を向けてくる。何をするのかと思ったら、紫色の毒々しい液体をこちらに向けて吐いてくる。


「!!」


団員達は船内に逃げ込み、雪咲は階段を駆け上がり少し高い所……船の旗が刺してある所まで駆け上がる。紫色の液体がかかった所に視線を向けてみると、まるで溶解液のごとくみるみると怪しい色の煙を上げながら溶けていっていることに気が付く。


「これは……」


その液体の正体が分かりもう一度魔物の方へ視線を向けると、既にさっきと同じところにはもう居なかった。まるで消えたかのように思えたが、異常気象が収まらない所を見るとどうやら近場にまだ潜伏しているようだ。


「一体何処に……!」


キョロキョロと辺りを見渡していると、足元に大きな影が出来ていることに気が付く。まさかと思い上を見上げてみると、小さな羽で空を飛んでいた。何故空を飛べるのかと考えてはいたが、次々と上空から溶解液を吐いてくる魔物。


「くそっ……!」


雪咲は咄嗟に防御壁、及び結界を即時展開する。だがそれは呆気なく溶かされ、溶解液の飛沫が雪咲目掛けて飛んでくる。


「なっ……!?」


気が付く頃には、溶解液はすくそこまで迫ってきていた。


「雪咲!!」


船内からアーシュとユリナが甲板へと飛び出すが、そこで目にしたのは雪咲が紫色の溶解液に包み込まれ姿を消す所だった。煙が止んだ後雪咲が居た所まで駆け寄ってはみたが、そこには雪咲の服の切れ端以外何も落ちては居なかった。船に大きな穴が空き、界面が見えるほどの深い穴だった。


「雪咲!」


「……何処に居るの!!」


アーシュとユリナは声の限り叫ぶが、何処からも返事は返っては来なかった。

次の投稿は、明日の夜致します(体調が良ければ)


最近不定期更新になりがちな所もございますが、目を瞑って頂けると幸いです!


何分虚弱体質らしいので(風邪とか引きやすいからそう思っているだけかも知れないけど


後は、仕事もありますので……

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