第16話 襲い来る者とは?!
体調が悪いので簡潔にあらすじ。
今後の目的を決めた雪咲達は、リオーネの門付近まで移動する。するとそこに偶然出てきた馬車が……。
止めて見ると、中には2人の少女が乗っていた。コーネリア・リヴ・アルステンとジュリア・ウル・アルステン、2人はアルステン王国の皇女だった。
2人を護衛するということを条件に、雪咲達は次の街〈ハルカス〉へと歩を進める。
さて、どんな出来事があるのか?!
「それでは改めて……俺は風間 雪咲、フリーダム・シーフの長だ」
「私はユリナ、奴隷商人に攫われそうになった私を雪咲が助けてくれたの」
「私はアーシュ、まぁ人間で良い……」
「俺はグラン、サブリーダーだ」
雪咲達6人は、馬車に揺られながら自己紹介をする。中は少し窮屈だが、コーネリアとジュリアの希望でアーシュとユリナは2人の膝の上に乗せてもらっている。
「私はアルステン王国第1皇女、コーネリア・リヴ・アルステンよ。コーネリアで良いわ」
「ジュリア・ウル・アルステン……第2皇女……ジュリアで良い……です」
どうやらジュリアは極度の人見知りらしく、小声でボソボソと自己紹介をしていた。だが暫くすると次第に慣れてきたのか、会話が次々と膨らんでいった。そんな中、コーネリアが雪咲に一つ疑問を持つ。
「護衛するって言っていたけれど、そんな実力あるの?」
「勿論」
その質問には、迷わず即答した。コーネリアは案の定驚いていた。
「嘘……そんな風には見えないけど……女の子みたいだし」
雪咲は小さくため息をつき、ギルドカードをコーネリア達に差し出す。受け取って見てみると、2人は押されている王印に目を剥く。
「こ、これって……!」
「王族のみが使える印じゃないの、どうしてあんたがこれを持ってるのよ!」
経緯を全て説明するのも面倒くさく感じた雪咲は、さっくりと簡潔に説明する。
「だって、英雄召喚で呼ばれた友人のオマケだしな」
あまりにもあっさりとしすぎていて、逆に驚く。
「で、でも……強さはそれとは関係ないんじゃ……」
ジュリアの言葉に、雪咲は少し考える。そして異次元袋から取り出したのは、コカトリスの肉とギルドの品質証明書だ。品質証明書とは言葉のままで、ギルドがきちんと鑑定したという証。これがなければ売りに出すことも出来ないし、正式な値段なんてつかなくなってしまう。何処かの街の闇市では、そんな素材がゴロゴロあると聞いたことがある。まぁ、そんな事は置いておいて……。
「はぁ?!Cクラスの魔物、コカトリス?!?!」
「普通Cクラスの大型は兵隊並みのパーティーでようやく仕留められるかどうかの魔物なのに……」
2人は驚愕の表情を浮かべながら雪咲達を見る、だが雪咲以外の全員は首を横に振る。
「いや、コカトリスを倒したのはこいつ1人だ」
グランの言葉に、更に驚く。もはやオーバーリアクション過ぎると言っても過言ではないほどに、雪咲は頭を掻きながら大したことじゃないと言う。
「大したことよ、そんな……ありえない……」
コーネリアは何故か自分の手を見つめ、ガタガタと震えている。ジュリアは興味津々な視線を雪咲に向け、ススっと近寄る。それに反応したのか、雪咲もススっと遠ざかる。
「是非……その時の話を聞かせて」
目を輝かせながら雪咲に更に寄る、当の本人は苦笑しつつも距離を詰めさせまいと努力していた。
「別に聞いても…………ー」
言いかけた瞬間、突然馬車に猛烈な衝撃が加えられる。コーネリアとジュリアはアーシュとユリナを思い切り抱きしめ、馬車の壁に叩きつけられる。幸いにも怪我を負わずに済み、気絶も何とかしなかったようだ。
「雪咲……」
「わかってる」
グランと雪咲は、勢いよく外に飛び出す。そこで目にしたのは、まるで戦場だった。団員達は何とか生きてはいるものの、負傷し逃げ延びながら応戦している。馬車の周りには、無数のゴブリンが囲っていて簡単には突破できそうに無い。
「なんっつー数……」
ざっと数えただけでも、数万の大軍勢だ。近くに居た商人の馬車も襲われ、まさにゴブリンの群れの蹂躙劇だ。
「な……何よこれ……」
雪咲の後ろから外の風景を見た瞬間、3人は青ざめる。ただ一人の例外を除いて……。
「ふん、ゴブリン程度の下等な生き物が……」
アーシュが馬車を降りようとした瞬間、雪咲は片手でそれを止める。止められたことに不満を抱いたのか、雪咲を睨んでくる。
「何故止める……?」
「アーシュとグランは2人を守ってて」
それだけを言い残し、雪咲は飛び出すように馬車を降りる。コーネリアは手を伸ばして止めようとするが、後少しで届かずに行ってしまう。
熱を出しました。
体調が良ければ明日、優れないなら明後日に投稿致します




