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その壁を抜けたら───  作者: メイズ
謎環境に放り込まれた
14/30

14 考察する私

 沸かし終えてもじわじわ燃え続けてる炭火のお陰で熱くなってたお湯を水で薄め、良い感じの湯加減の湯船に浸かってしばしの考え事。


 リラックスタイムの今、アノールに言われた通り、現象を関連付けて考え直そう。



 満月の昨夜にシャベルにくっついて登場したアマガエル。皮を剝いで燃やしたら天川に戻った。その前の日には、卵を産む貴重なニワトリさんを大蛇から守った。お陰でタンパク源を手に入れたね。なら、天川はなあに? ただの厄介なお荷物追加じゃん。



 卵を産むニワトリとシャベルにくっついたカエルか。



 ん? これって・・・


 からくり時計?


 朝の6時と夜中の12時の。他のぴったりの時間のは見たことない。ってか、他には何も出て来てない。


 イベントの予告? 私へのクエストへのヒントも兼ねた?



 アノールとの会話で知ったこと───


 体を変えつつ今はメルヘン小屋の家守りしてるヤモリ。埋め込みチップで多言語こなす天才に。昔の記憶は薄い。マザーAIって? 


 もしかして情報が集積されているデータセンターのこと? ってことは、アノールはAI生体ロボット?!


 一体ここはなんなのよ?


 天川がここに来た経緯を聞けばだいぶヒントになるはず。あいつが落ち着いてきたら聞き出そう。


 カエルになるってどんな気分だろう? 危険よね。天敵はいっぱいだろうし。野鳥とか、うちのニッキーやダイアンにつつかれて食べられててもおかしくはなかったよ? 私に近づいたら踏み潰されてしまう可能性だってあった。


 ・・・天川、相当怖かったよね? 



「・・・私、ちょっと冷たい態度だったかな?」


 そうね、早くご飯を作って食べさせて、あいつを早いとこ寝かせなくっちゃ。


 ザバンッと湯船から出て、急いで体を拭いた。



 とは言え材料も限られてるし、私がここでまともに作れるのは、ヘビ肉入り野菜スープと玉子とじ野菜炒めくらいだけどね〜。この環境で天川が食いもんにわがまま言ったらぶっ飛ばす。


 ここでは、あるものに感謝していただくべし、だからね! 労働無くして何ひとつ手に入らないのよ。


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