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53.一輪車

申し訳ございません!!公認会計士の試験が迫ってきたもので、時間が足りなくなりました。できれば一年目で合格したいので、試験が終わるまでには、今のように不定期で更新させてもらいます。予定通りに勉強を進めることができれば、2、3話更新しますし、時間がない時は投稿できません。

申し訳ございません!!!!

趙里の屋敷を出た時には、趙括は少し安心してきた。


 最初は一番難しい仕事思っていた。なぜなら、百姓たちに善行をし過ぎると誰かに謀反するかもしれないと疑われるし、普段から偉そうにしている貴族たちに庶民たちのように庭で野菜を植えるなど、下手したら侮辱になるかもしれないからだ。


 しかし、まさかこんなにも事が上手く行くとは思わなかった。趙里が言った通りに、趙括が馬服郷に近づく時には、道の横で多くの馬車が列を並んでいた。


 馬車から貴族の家臣らしき人たちが降りてきて、百姓たちに栗米を配り、肉を配る人もいた。趙括は衝撃を受けて、慌てて戈に馬車を止めさせた。


 趙括は彼たちに近づき、

 「皆は何をしているのですか?」


 趙括を見た家臣たちは趙括の顔を見たことがないが、服装と雰囲気からただ者ではないのが分かった、ゆえに丁寧に説明した、

 「あなたはまだ知らないと思いますが、私たちの主はあの馬服子の友達である!馬服子は趙国で最も慈悲深い人あり、彼は全国にいる友人に百姓たちを救済してほしいと手紙を出したのです。主はそのことを聞いて、すぐにすべての食料を倉庫から持ち出して、百姓たちを救済するように私たちを遣わしたのです!」


 「あなたたちの主は誰のことですか?」


 「私たちの主は邯鄲県尉の馮去厄です!」


 「馮去厄か....賢人ですね!」

 趙括は思わずうなずいた。賢人は最高級の褒め言葉であるため、趙括の褒め言葉を聞いた家臣たちはとても嬉しかった。


 家臣たちは趙括が何者だがは分からないが、趙括に主を拝見しませんかと誘ってきた。


 趙括も微笑みながら、

 「今は大切な用事があるため。あなたたちの主に、時間ができたら必ず彼を訪れると伝えてください。」


 彼たちと別れを告げたら、趙括は馬車に乗った。


 戈はいまだに笑って、時々振り向いて、

 「子君、あの人は本当に荀子ですか?」


 「はあ、もう十数回ですよ。はい、荀子です。」


 戈はそれを聞いて、

 「荀子は趙国の賢人です。私は彼を罵るべきではなかった....しかし、彼は確かに子君に無礼な真似をした、臣下として許すべきではない。しかし、彼は誰よりも礼法を研究している。もしや私が間違ったのか....」


 馬服郷に近づけば近づくほど、趙括は嬉しくなってきた。彼は非常に家が恋しく、母が恋しかった。馬服郷の門前に来ると、番人の趙去死が見えた。


 弟を亡くした趙去死は趙括が見えて、一瞬だけ驚いて、すぐに喜んだ。彼が久々に笑顔を見せると、隣にいる番人もびっくりした。


 「馬服子!!」


 趙括は笑って、

 「久しぶりです。お元気ですか?」


 「元気です....」

 趙去死は色々と話したいことがあるようだが、どこから言っていいか分からず、しばらくして、

 「私はあなた様の命令に従って、しっかりと取り調べを行い、怪しい人がいれば、すぐに捕まえました。」


 「ありがとうございます!」

 趙括はまた、

 「あなたがいてくれるからこそ、私はどこにいても安心です。」


 趙去死はうなずいて、

 「どうぞ入ってください。」


 趙括たちはやっと馬服郷へ入った。


 趙去死の隣にいる番人は不満そうな顔をして、

 「どうして侮辱を受けたことを馬服子に伝えなかったのですか?あなたが取り調べを行うだけで侮辱され、殴られたのです!もし馬服子が知ったら、きっとあなたの仇を打ってくれます。」


 趙去死は首を横に振り、

 「馬服子は国のことで忙しい、こんなことで彼を邪魔すべきではない。」


 「はあ~」

...........

 門客たちは趙括が帰ってきたのを聞いて、皆で迎えに来た。


 門客たちは趙括を尊敬する目で見つめ、隣にいる人と、趙括がいかに食料を借りたか、秦人がいかに趙括を恐れたのを語った。しかしその中に趙母の姿はいなかった。


 一人の家臣が趙括に近づいてきて、

 「主母があなた様に先に門客たちと話し合った後に、主母に会うようにとおっしゃってました。」


 趙括もそれが分かって、門客たちと言葉を交わした。門客たちは趙括に言われた通りに、楽毅将軍を拝見しに行き、多くの人を助けた。趙括が驚いたことには、彼らが楽毅将軍を訪れたおかげで、少しだけ戦争の策略や見解を述べるようになったことである。


 門客たちが去った後に、趙括は急いで奥の部屋に入った。そこには趙母がいた。


 「厳君、括は戻ってきました。」


 趙母は涙をこらえて、手を伸ばして趙括の顔を撫でて、

 「あなたがしたことは、すでに聞きました。よくできました。」


 趙括は微笑んで、

 「もちろんです。」


 趙母は趙括の頭を軽くたたいて、

 「虚名で傲慢になってはいけません。あなたは上君の褒美をもらいながら、百姓たちの尊敬を受けている。このようなことは、あなたが本来すべきことです。分かりましたか?」


 趙括はうなずいて、反発しなかった。趙母もやっと笑って、

 「私はすでに桃を用意しました。すぐに彼らに桃を持たせてくるよ。」


 それを聞いて、趙括はゆっくりと頭を下げて、

 「私は元々、ナツメを持ってきましたが、道で父の帰りを待つ子供たちを見ていると、思わず彼らにナツメを分けてしまいました。」


 「あなたが無事に戻ってきただけで十分です。」

 趙母は何かを思い出したように、笑って、

 「あなたの父がまだ貧しい時。彼は外出のたびに、いつもナツメを持ってくれた。私は仕事の时にナツメを食べると、疲れを感じなくなった。裕福になってから、あなたが桃を食べることが好きだから、彼は馬服山にナツメの木を十一株植えて、桃の木を二十株植えた。今では半分しか生き残ってないが....」


 母が少し寂しそうにしていると、趙括は慌てて、

 「桃の木がナツメの木より多いのですから、父はやはり私の方をもっと愛してくれているようですね。」


 趙母はやっと笑って、

 「そんなことを言ってはいけません。」


...........


 次の日、趙括が目を覚ましたら、すぐに大勢の門客を集めて、

 「皆は馬車を作る職人を知っていますか?私には腕が立つ職人が必要あります。」


 すると、門客は話し合い始めた。


 「邯鄲の方に(しゃく)という職人はいなかったか?」


 「そいつなら去年、上党に送られて、生死不明じゃないのか....そういえば....」


 戈が忽然立ち上がり、

 「私には()と呼ぶ職人を知っています。馬服人であり、腕もなかなかのものです。彼に子君が言った車輪が一つの車を作らせない限り、他の者は何でも作れるでしょう。」


 趙括は気まずそうに笑って、

 「彼をここに連れてきてください。彼に助けてもらいたいことがあります。」


 戈はうなずいて、屋敷を出た。間もなく、戈は一人の男を連れてきた。


 男は趙括よりも少し高く、服が汚れていた。


 戈は男に近づいて、大声で、

 「馬服子があなたの前にいます!」


 男はやっと趙括の方に一拝して、言葉も変で、馬服人とは思えなかった。


 戈は趙括のもとに来て、声を低くして、

 「子君、杜は生まれつき目が悪く、何も見えないし、他人の言葉を聞くことも難しいのです。しかし、彼は障害者とは言え、馬服では皆彼を尊敬しています。」


 「なぜなら、彼は常に人を助け、報酬を求めないうえに、孤児を六人扶養しているのです。」


 この杜という職人は、生まれつきの障害で視力と聴力が弱いが、とてもいい人である。背は高いが、人は温厚で善良で、他人と喧嘩をしたことがなく、いじめられても怒ることがはないようだ。この大男は、趙括の前では窮屈そうに身を縮めて、何かに怯えているように見えた。


 趙括は笑って、

「心配しないでください。馬車のことについて、ちょっとお尋ねしたいことがあるだけです。」


 杜は動かず、ぼんやりと趙括を見ていた。趙括もそれに気づいて、彼のもとにやってきた。彼に向かって叫んだ、

 「心配しないでください! !馬車のことを教えてもらいたいことがあるんです! ! !」


 杜はやっと笑顔でうなずいて、

 「おっしゃってください。」


 趙括は周囲の人たちを見て、困ったようにまた杜に向かって叫んだ、

 「あなたは車輪が一つの車を作ることができますか!?推して簡単に山道を通れる車です!!」


 周囲の門客は目を見開き、茫然と趙括を見つめた。戈は恥ずかしくて自分の顔を隠した。

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