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恋をしたくて 9
結果発表のときには何も聞かないよう、耳を塞いでいたかった。発表されるまでは一位と言う可能性もあるけれど、伝えられてしまったら他の可能性が消え去ってしまう。一位と言われれば敗北の不安がなくなるけれど、そうでなければ優勝の希望もなくなってしまう。
「心、喜びなさい。わたしたち、四位だって」
手で塞いではいなかったけれど、勝手に耳は外の声を遮断してしまっていたらしかった。隣で紅葉がそう言ってくれて、アタシはやっと自分たちの順位を知った。緊張をしていないように見えた紅葉だけど、やはりそんなことはなかったようだ。今はふざけるときじゃないからか、アタシのことも心と呼んだ。
ここまで進んで来ているのは、四つに分けて行われる予選でベストフォーに入った十六組。その選び抜かれし十六組の中でも上位になることが出来た、天才とも呼べる八組が第二回戦に進むことが出来る。アタシたちhoney splashは、その天才に選ばれたと言うのだ。




