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恋をしたくて 5
「結構良さ気だったネ。優勝は誰にも渡さなイ」
ステージを降りた途端、低い声で麗華が言う。言葉の最後がなぜか片言になると言う、変わった話し方をするから麗華感はある。しかしその声に麗華感は微塵もなく、どうしたらそんなにも低い声が出るのかと不思議になったほどだ。
「そうですね。予選を一位で突破した期待の新人、名前はかなり売れたことでしょう。実力を精一杯見せ付けたので、優勝を掻っ攫うことも案外叶うのではないでしょうか」
微笑むと、紅葉はそんなことを言った。麗華にも多少の腹グロ感があったのだが、紅葉はそれとは比べ物にならないレベルであった。清純お嬢様の裏を見たような気分だ。強ちそれも間違いではないけどな。




