第7話:結局、彼は子供って扱いで合ってますよね?
短めだけど投稿〜。
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訓練場から部屋に戻ると食事が用意されていた。ベッドに座りながら娘さんのレベッカさんに食べさせてもらう、のだが味が薄くほとんど具がない。
物足りないと感じてることに気づいたヴァネッサ夫人が「あなたが思っている以上にあなたは危険な状況なのよ?お腹に負担が無い様に少しずつ食べていきましょう?」と言うので大人しく頷いて飲み込む。 うーん。でもやっぱり物足りない。
ある程度食事を飲み込んでから話の続きだ。結局ティアさんと閣下の家族の5人と夫人付きのメイドのアンナさんと執事長のホーキンスさんと俺を含めた9人が部屋に残って話すことに。
先程話した【精霊の愛し子】や【穢れた魂】の話が出た時が1番ざわめいたが結局閣下が保護すると宣言したらみんな思うところはあれど頷いた。ちなみにヴァネッサ夫人の光魔法については話していない。家族にも話さずにいるようだ。
それで問題は俺をどうやって養子として迎え入れるかだ。閣下が不貞を働いたことにしてという案が本人から出たが愛妻家で知られる閣下そんな事するわけないと思われるのと、ヴァネッサ夫人が大反対したのでこれは無しに。
次に遠縁で優秀だから養子にするという理由は実績を今の年齢でどう残すかだ。公爵家に入るレベルとなるとかなり難しい。そう。この家族は王家の血筋に連なる方の公爵家だった。ヴァネッサ夫人が第3皇女で閣下は元Aランク冒険者だったらしい。…道理で言葉が荒っぽく感じる時があるわけだ。ちなみにヴァネッサ夫人が閣下に惚れて猛アタックしたらしいよ?ごちそうさま。
結局。身寄りが無いので保護し、そのまま愛着が湧いたから養子にする流れにするみたい。割とこの国ではあることらしい。問題はスキルがバレた時に親を名乗る者が出てきた場合なのだが、この国には黒髪の家系はいないので、欲をかいた貴族達の支離滅裂な虚言を全部論破すれば良いし、強いて言えば黒髪が多い人種である交易相手の砂漠の民に気をつければいいらしい。基本的に会うことは無いだろうから大丈夫だろう。
そんな訳で話がまとまり始めた辺りでお腹が満たされたせいか眠くなってウトウトしていると一定のリズムで背中を優しく叩かれ、寝てしまった。
◇
レベッカ視点
「寝ちゃったわね」
「流石に寝起きで無理させてしまったな。そのまま寝かせてあげよう。…スキルのことを気にしすぎて本人の体調を考慮しなかったなこりゃ」
「それなら起きたら謝りましょう?で?ティア、新しいスタイルはどうだったの?」
「以前とは違って、信じられないくらい馴染む感触があったわ!ちょっと剣の長さとか重さを調整しないといけないけどね。あと、暫くは前衛として感覚を育てないといけないわ。ずっと弓と精霊魔法で後衛だったから」
「あの連撃をしながら精霊魔法で攻撃されたら大抵の者は負けるんじゃないか?」
「良いわねそれ!ともかく。あの子の言う通り精霊達の好き嫌いを知るところからね。まさか今になって仲良くしようとすることになるとは思わなかったわ。そういう理由で公爵、暫く厄介になるわね♪」
「あぁ。実際お前さんがあの子に付いてくれてるのは助かる。人員的な意味でも信頼的な意味でも」
「あの子のお世話係も決めないとね♪アンナ、誰が良いと思う?」
「そうですねぇ。ノーマとクレアはいかがでしょうか?」
「子爵家のクレアは分かるが…、ノーマか」
「あら?良い子よ?それにクレアだけだと考えが偏るかもしれないし。優しい子ではあるけれどね?」
「あの子はある程度自分で考えてるからその辺は大丈夫じゃないか?悪巧みも好きみたいだし」
「ふふっ♪そうね♪そういう意味でも護衛的な意味でもノーマは最適なんじゃないかしら?」
「結局、彼は子供って扱いで合ってますよね?絵本を呼んでそれが自分の記憶と言われて『そうなの?』と他人事の様な感想でしたし」
「基本的に子供で何か考えたりする時に知識を前世の部分から引っ張り出してくる。みたいな感じか?」
「いや、ティアとあの子と3人で少し話していたがある程度年齢を重ねた人間の考え方みたいなものを感じたぞ?」
「でもさっきレベッカに肩車させた時に子供みたいに興奮していたから子供の部分もあるみたいなのよね?」
「ともかく様子見しつつ話していこう。幸い、たどたどしいが話すのは嫌いじゃなさそうだし、正直に話してくれてるからそのうち分かってくるだろう。各々、コミュニケーションを取りつつ、何かあればすぐに報告してくれ」
こうして公爵家に新たな家族が増えたのだった。
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