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パスポートとクレジットカードがあればなんとかなるのは異世界でも同じなのか【連載版】  作者: 陽乃優一
第1章 パスポートとクレジットカードがあればなんとかなるのは異世界でも同じなのか
4/10

第4話 ガイドブックはどこまで信用するべきか

今日、ある会員証を更新したのですが、このシリーズ書いてたせいか、住所確認のためなのに最初クレジットカードを出してしまった…。あ、実際の買い物ではクレジットカード精算しました。

「で、なんでお兄ちゃんと同じ部屋なの?」

「さあ…。同室でいいと思われたのか、部屋に空きが少なかったのか」

「まあ、ベッドがふたつのツインルームだから別にいいけど」


 妹のカード確認がなかったから変だなー、とは思ったんだけど。

 ツインルームとダブルルームの違いってわかりにくいよね。異世界だけど。


「着替える時は出てってね」

「そりゃそうだが…何に着替えるんだ?」

「あ」


 妹は荷物をほとんど持っていない。出国審査は荷物預けの後だったということで。

 つまりは、衣類の類がほとんどない。俺はリュックに全部詰めてきたからあるけど。


「ずーるーいー」

「今日はもう遅いし、明日街を散策して服買おうぜ。買えるかわからんが」

「下着、売ってるかなあ…」


 あー、少なくとも日本でよく見るタイプのものはないだろうなあ。

 おい、リュックを漁るな。俺だってそんなにないぞっ。つーかお前、トランクスでいいのか。

 とりあえず、くしとかの共有に留めた。歯ブラシやタオルは妹も手提げに入れていたしな。


「しかし、ひげ剃りはどうするべきか…。せっかく電池式を持ってきたのに」

「1週間くらいならもつんじゃない?それまでに帰還できればだけど」

「おい、フラグ立てるな。とはいえ、毎日剃るのは避けるか…」


 電源コンセントと違い、乾電池は世界共通仕様なのだが、地球共通仕様でしかなかった。

 それは、USB充電でも同じである。したがって。


「あ、スマホのバッテリが切れた」

「携帯回線使えないのに、何いじってたんだ?」

「ラノベの電子書籍。異世界転生モノ。やっぱり参考にならなかった」


 うん、タグ設定は確かに重要だな。



 すっかり日が沈み、宿の部屋は真っ暗になる。

 電灯らしきものは手探りで(さわ)れるが、何をどうすればいいか全くわからない。


「相変わらず読めない文字が書かれていたから放置していたけど…うーん」

「魔道具っていうやつかなあ。そもそも、あたしたちに使えるの?」

「さあ…って、うおっ」


 小さな宝石のようなものに触ったら、水晶玉?が光を放った。すぐ手を離すと、数秒で消える。

 念を込めるようにしばらく触っていたら、今度は数分光り続けた。…ちょっとだるい気分?


「そう言えば、魔力があっても魔法が使えるとは限らないってラノベで」

「もう突っ込まないぞ。でも、そうかもなあ。どうすれば魔法使えるかわかるんだろ」

「冒険者ギルドで測定?教会でスキル授与?経験値がたまってアナウンス?」


 ラノベ万能説完全崩壊。もともとあまり役に立っていなかったが。

 しかし、カタコトでも言葉や文字がわからないとこんなに苦労するとは。先行きが不安である。


「あ、ねえねえ、あたしがちょっと触ったら、それだけでずっと点いてるよ?」

「なん…だと…」

タグ設定といえば、短編ラストのネタは(ハイファンタジーではなく)ローファンタジーになるんですよねえ。第2章はどうしようか…(つまりはまだ決めてもいない)。

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