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新たな学校生活で確定しているのは未定であることでした  作者: カメサンパサラン
第一章「【未定】という名の確定事項」
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第一章2-4 部室と掃除

翌日、氷上(ひかみ)先生に部室が用意できたと報告を受け、俺達三人はその部室へと向かっている。


「いやー、まさかこんなにトントン拍子に進むなんて思ってなかったよ。これも全部わたしのおかげかな」


この人よくよく考えてみたら何もしてなくないか?


「それで、部室ってこっちで合ってるの?来たこともない奥地に向かってるけど」


「氷上先生から聞いた話だとこっちで合ってるぞ。たしか使われてない部屋がそこしかなかったって、たしかこの部屋だ」


ドアを開けようとしたがなかなか開かない、少し立て付けが悪いのか?結構力を入れて開けた先には、


「おおー!なにもないですね!そして暗いし、ホコリまみれです」


「長いこと使われてないらしいから仕方ないな」


「とりあえずここが私達の部室です。なんか始まったって感じがしてワクワクしてきました」


(つむぎ)はコクコクと首を縦に振っている。


「それじゃあ早速、活動を始めます。記念すべき一日目の活動は掃除です!」


「まあこんなにホコリまみれだと流石に何もできないからな」


くるみは早速窓を開け始めた。すると、部屋中のホコリが一気に舞い上がる。


「ゴホッゴホッ、にしてもすごいホコリだな。紬、大丈夫か?」


「う、うん。大丈夫だよ照哉(てるや)くん」


紬は俺の体を盾にしていたのでホコリを浴びることはなかったようだ。


「それならよかった。じゃあ、始めるか」


そう言って俺も掃除を始めようとする。


「ちょっと!わたしの心配はしてくれないんですか!」


くるみは不服そうに言った。


いや、紬は小さいからホコリとかはなんか危ないだろ


「ああ、くるみは大丈夫か?」


「……全然大丈夫です。早く掃除を始めてください」


なんかわからないけど怒らせてしまったようだ。


それから小一時間掃除をして、人様に見せれるくらいにはきれいになった。


「結構きれいになりましたよ!これなら気持ちよく活動ができそうです」


すると突然部室の扉が開き、氷上先生がやってきた。


「……遅れてすみません。掃除してたんですか?」


「はい、すごく汚かったので俺達三人でしておきました」


「サミサミはバケツに水を汲むことくらいしかしてなくない?」


くるみ、いま三人で協力してました感を出してたのに。紬も首を縦に振らないで……


「それは、あれだよ現場監督ってやつ。色々危ないからな」


「三人で仲良くしてるみたいで良かったです」


あれ、なんか先生いつもと雰囲気が違うような、ちょっと笑ってる?


「あと、伝え忘れてたのですが、月末に部活報告会があるので部長は必ず参加してください」


「部長か、そういえば部長をまだ決めてなかったな」


「もちろん部長はわたしがします」


「まあ、そうだよね」


「と、言いたいところですが色々忙しいのでサミサミがしてください」


「俺がするの!?」


「もちろんです。サミサミが一番の適任者ですよ」


「というか色々することってなにをするのさ?」


「それ聞いちゃいます?しつこい男は嫌われますよ」


まじか、嫌われるのは嫌だな


「それでは、浅見(あさみ)くんが部長ということですね。報告会よろしくお願いします」


「ちょっと!氷上先生!」


氷上先生は何故か急ぎ足で出ていってしまった。


「それじゃあよろしくですよ部長!」


こうなってしまったからにはもう断ることは無理だろう。俺は諦めたようにため息を付いた。


すると、紬が心配そうな顔で俺を見てくる。


「大丈夫だ。まあ、なんとかなるだろ」


「ご、ごめんね。何もしてあげられなくて」


「気にするな、でもそのかわりサポートはしてもらうからな」


「うん!まかせて」


危ない、後少しで頭を撫でるところだった。俺は撫でようとした手を抑えながら、


「今日はもう解散だな、外も暗くなってきたし」


そうして俺は部屋を出ようとする。


「もしかしてサミサミ、暗い中女の子だけで帰らせる気ですか?」


「え?でもまだそこまで暗くないぞ」


「わかってないですね、それでなにか起こったらどうするんですか?身代わりくらいにはなってください」


「なんか扱いひどくない?けどわかったよ、送っていくから」


「もういいです。ツムちゃん一緒に帰りましょう!」


そう言って二人は出ていってしまった。


「女の子だけじゃ危ないんじゃなかったのかよ」


俺はため息を付きながら1人で帰った。

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