表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者死んだままパーティー(契約中) ― 海の魔獣退治 ―  作者: ぽすしち
おかしいはなし ― 1 ―

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/17

悩み

勇者が死んだままなぜ《退治依頼》をうけるのか?それは勇者がリビングデッドだからです。というパーティーのはなしを、前回から書いております。 軽い話ですが字数が多く、小分けであげてゆので、よろしければのぞいてやってください。。。。。




  なんか、おかしいはなしだよな






1.



  《勇者》パロネスは悩んでいた。



 家業である《勇者》を継ぎ、この二十年ちかく、さまざまなパーティーを組み、おそろしい魔物や魔獣を退治してきた。


《勇者》ランキングで、『魔物、魔獣 退治数』、『獲得報酬金額』、『パーティー組んでよかったこの勇者』などの上位に名をつらねたこともある。



 だが、三十五を過ぎて四十歳を前にしたいま、ものすごく悩んでいるのだ。



「 ・・・ものすごく、・・・お菓子をつくるのが好きでね。ちいさいころから母におそわって、姉たちにいつもほめられたものさ」


 パロネスは隣にすわる少年にそんなことをはなしていた。

 そう。 彼はおさないころからずっと菓子職人になりたかったのだ。



「へえー、いいなあ。おれなんて食べるのは大好きだけど、じぶんでつくれるお菓子なんてないよ」


 少年は、『すごくうらやましい』という感情を、その顔で表現している。素直な反応に、こちらもつい、こんなことをいってしまった。


「 ―― それなら、簡単な飴のつくりかたを教えてあげよう。砂糖と水だけでできるよ」



「ほんと?やったー」


 無邪気によろこぶこの少年とは、さきほど街のパン屋でしりあったばかりだ。


 この国のパン屋は、おおきな港に他国から豊富に集まる材料によって、さまざまなパンをつくり、焼き菓子もいっしょに売っていたのだが、近年、生菓子とよばれる、クリームやゼリー、生の果物をのせたケーキを売り始め、それが爆売れして、生菓子専門の店をだして売り出しもはじめた。

 この少年とあったパン屋は、そういった生菓子はおかずに、パンと焼き菓子だけのむかしながらの店だった。

 その店で小銭をにぎり、ならんだ焼き菓子の中から『最高のひとつ』をえらぼうとして悩みまくっているらしく、顔なじみの店主に「あの子ども、もう一時間以上なやんどるが、まだ決まりそうもないな」と苦笑交じりにきき、おもわず商品の解説を(もとめられてもいないのに)はじめてしまい、気づけば少年に《オススメ》した商品をすべて買ってしまい、うらやましそうにこちらを見ていた少年に、店をでてから「よかったらいっしょに食べないか」と、声をかけてしまったのだ。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ