41. 彼らは奥へ
さらに場面は変わり、迷宮の奥地にて。
アルカルドの言った通りに例の冒険者達がやって来たのだろう、と考えてからしばらく経ったが、僕は変わらず指南を受けているし、アルマは気がついたらその様子を後ろから覗いていた。
「...書をはっきり見ないようにして下さいね」
「はーい...」
元気の無い返事は、一度ダメージを負ってしまったからだ。しかもクラスが違う分、拒否反応もより強い。
「しっかし、恐ろしいアイテムねぇ、あの棚のやつも皆そんな感じなのかしら」
「普通に読めるものから、より精神を侵す魔書まで、選り取り見取りですよ」
「えぇ...」
「(そんな基準で選んでたま...)」
バァァン!
「⁉︎」
そんなやり取りをしている中、突然ドアが蹴り破られるような音が響いた。しかし、いくら彼女と言えどそんな乱暴な開け方をするのかと振り向くと...
「驚いた、こんな所に女子供が寛いでいるとは...」
「(アルカルド...ではない...⁉︎)」
入って来たのは、四人の冒険者達の方であった。これがどういう意味であるかは明白である。彼女は敗れてしまったのだ。
「...」
「あわわ...」
二人の反応も普通では無い。一人はこの世の終わりといわんばかりの慌てた表情で、もう一人は物言わず険しい表情だが、冷や汗がはっきりとあらわれている。
「子供が二人に、あの時の“吸血鬼”のレディか」
「あいつより強そうには見えないようだが、あれが前座じゃあ無くてよかった」
「じゃあ...どうするの?」
一度間を置いて、小人の男が口を開いた。
「殺そうぜ。どんな奴だろうが、モンスターに身をやつしたクソッタレに変わりはねえ」
「...!」
背中から冷たいものがせり上がってきた。あんのじょう、敵意を持つ者もいたのだ。
「待ちなさい、私達の目的を忘れているのかしら?」
「アミュレットだよアミュレット」
「(ほっ...)」
全員がそうでなくてよかったが、奴らの目的のブツなぞ持ってはいない。果たして信じてくれるのか...と考えているうちに君主らしき男から「おい!」と声がかかった。
「お前達が王家の宝物を盗んだのだろう。出して貰おうか」
今まで行き当たりばったりで進めてきたこの読み物ですが、
「こうした方が良いのでは?」という場面が多くなってきましたので、以前のテキストを今一度見直して、もう少ししっかりしたお話にするべく、しばらくお休みさせて頂きます。
申し訳ございません。




