表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/7

「怪異の出現」

見てくださりありがとうございますぅ

突如として鳴り響く警報音。

御崎以外の表情が険しくなる。御崎は何かしてしまったのかと怯えた様子。

「え!未成熟個体は確認されてないでしょ!?もしかして突然発生個体が出てきたのー!?」

桃華は驚きの表情を浮かべる。

それはリーダーもとい零璃も同じだった。

「よりにもよって客人がいるときにか。御崎くんはここで待機…って訳にもいかないか。着いてきて。2人もショートカット使って。」

零璃は桃華と現世に指示を出して御崎を誘導する。

御崎と零璃はさきほど通った道を遡り、相談室を通り抜けて地下へ向かう。地下は薄暗いが金属製で近未来感あふれる空間となっていた。その一番奥の部屋に入る。その部屋にはどデカいモニターとタッチパネルがあった。そして、桃華、現世、見知らぬ女性2人が待機していた。1人は中学生くらいの体型で黒髪長髪、もう1人は御崎と同じくらいの年代の紫色の髪のセミロング。

「やっと来た。ん?その子は…」

紫色の髪の女性が問いかける。

「この子は御崎。今さっき保護した子だ。それより今は怪異だ。『MOTHER』。ショートカットδ(でるた)。」

零璃は記号的なことを言う。その瞬間、モニターが『δ(でるた)起動』と喋り出し、地図が映し出された。そこには3つのマークがされている。また、そのマークを結ぶようにさまざまな情報がモニターには映っていた。

特に目に映ったのは映像だ。ある怪異は周辺の人々を氷で串刺しにしており、ある怪異は住宅街を燃え盛る炎で焼け野原にしており、ある怪異は人、住宅すべてを巻き込む暴風で街をまっさらにしている。そのとき、暴風の怪異と見覚えのある格好の人物が戦闘を始めた。

「えええ、3体も出てきたの…それも同時に。」

現世はめんどくさそうにそう言う。

「偶然にしては確かに出来すぎているが、対応に専念するのが優先だ。対象は3体。それぞれ、北、南、東に点在している。そのうちの東側の怪異に関しては理樹さんが対応している。だから、俺たちは残りの北と南の怪異を相手する。また、推定指数は高いため、殲滅対応とする。対象の異能力については…」

零璃が次の話題について話そうとするがそれを桃華が遮る。

「いつもいつも長い!!いちいち説明しなくても分かるから!リーダーはうちたちにどこへ向かえばいいのかを命令するだけでいいの!」

零璃は残念そうにするがすぐに切り替える。

「そ、そうか。では、桃華と紫音で南側の怪異を。現世と美琴で北側の怪異を対応してくれ。健闘を祈る。」

そう零璃が指示し4人は声を合わせて

『了解!』

と言い、零璃と御崎を残して現場に向かった。

その間の御崎はというと。

これは一体どういう状況なんですか???

常時困惑状態であった。静かになって少し経って少し正気を取り戻した。

そして気づいたことがあった。それは…

男と二人きりということだ。

気まずい空気がメインコントロールルームに流れる。

モニターには各チームの映像が流れる。

と思っていた矢先、モニターには新たな映像が流れた。そこには南側の怪異以上の大きさの草のようなものでできた化け物が動いていた。

え、ここってわたしがさっき寄ってたコンビニの通りじゃん!しかもこっちの方向に向かってきてる!?

零璃はその映像を一目見てつぶやき、メンバーに無線を繋ぐ。

「ち、生霊も出てきやがった。『みんな!新たに生霊が相談所の近くに出現した。俺はしばらくその怪異の対応をしているから指揮はとれない。撃破後は警戒を怠らずに戻ってきてほしい。以上だ。』」

そう言って、零璃は席を外す。

部屋を出る前に御崎に一言伝えた。

「この近辺ではここがおそらく一番安全だからここからは出ないほうがいい。」

「は、はい。わかり…ました!」

怖い。この状況は不安でしかない。

「大丈夫だ。御崎の安全は俺が保証する。もし、やばいことになったら『MOTHER』と叫んで零璃を呼んでと言えばいい。そしたら3秒で戻る。」

そう言って零璃は現れた怪異へ向かった。

メインコントロールルームには御崎だけが取り残された。御崎はモニターの真正面の椅子に座ってモニターを見つめる。

わたしは何もできない。みんなを見守ろう。


場面は変わって桃華、紫音グループ。

二人は喧嘩をしながら目的地へ向かう。

「だーかーらー!御崎ちゃんは危険な人じゃないって!!」

「何を根拠に言っての?あんな怪しい人初めてだよ。覚醒したてで私より霊気量が多いなんて…」

「それはただの嫉妬じゃん。でも、よかったじゃん。霊気量ワースト1位の座はキープできてるよ!」

「あんた、あとで殴る。」

「おやおや?紫音ちゃんのパンチなんてうちの異能力使えばなんなくかわせるよぉ?」

「美琴に協力してもらうから。」

「あ!それずるい!じゃあうちはみーんな味方にしちゃうもんねー!」

こんな調子である。しかし、仮想結界内に侵入してからは空気が変わる。仮想結界とは現実の世界を模した世界を結界内に構築する結界である。この結界内にで起きた出来事は現実世界にはなんの影響を与えることがない。それでいて結界内の物体物質もそのまま模倣してしまう代物。

「うげ、焦げ臭いね。」

そう言い桃華は鼻をつねる。

「もう少し南東の方向だ。」

ここから若干炎の光が見える。

「レッツゴー!だ!」

と言った瞬間。

ドゴーン!!!

爆発音だ。

衝撃で二人の体勢が崩れる。

「悠長にしている暇はないよ。急いで!」

紫音は桃華より速く走り現場へ向かう。

紫音が現場に到着して1分後ぐらいして桃華が追いつく。

「はあ、はあ。どう?少しわかったことあった?」

桃華は息を切らしながら聞く。そこには家と同じくらいの大きさの火の玉に大きい腕が生えたようなデカブツがいた。どうやらこれが倒す怪異のようだ。既にいくつもの家が全焼状態のようだ。

「まだなんともって感じ。でも、破壊力はすごい。桃華が着くまでに一つの家を燃やしつく火力はある。」

紫音は恐ろしげにそう言う。桃華が怪異のほうを見た瞬間、怪異の姿が消える。

「あ、あれ?怪異どこいっちゃんたんだろう?も、もしかして気づかれた?」

「いやたぶん違う。あいつは本能的に家を燃やしている可能性が高い。とりあえず急いでここを離れ…」

紫音が言い切る前に、

ドゴーーーーーン!!!!!

先程と同じような爆発が目の前で起きた。

2人は先程とは比にならない衝撃を受けて吹き飛ぶ。

「いったあ!あのやろう、目の前で爆発しやがった!

あ!紫音ちゃん!大丈夫!?」

「大丈夫。なんでそんな心配そうな顔してんの?」

紫音はパッと起き上がる。衝撃の寸前、桃華を庇っていたが、ダメージはないようだ。

「あああもう!どうする!?このまま戦っちゃっていい?」

「落ち着いて。アドレナリンが出るのは仕方ないけど今は抑えて。」

と言うが、怪異には2人の存在が気づかれてしまった。怪異が2人に向かって火炎玉を飛ばす。

「ごめん。さっきのは撤回。戦闘開始だ。」

「待ってましたー!」

紫音は両手を火炎玉に向ける。

桃華はポケットからボール状の何かを取り出す。

2人の片目の色が変化する。紫音は緑、桃華は黄。

【異能力:物体移動】

【異能力:五感発達】〈視覚〉

その瞬間、火炎玉の動きが止まる。

と同時に桃華は怪異に一直線で向かう。

「霊具形成!」

そう桃華が言うとボール状の何かが銃の形へと変化した。

桃華は銃の照準を怪異に合わせて四発放つ。

その銃弾は怪異によって弾かれるが、その隙を桃華は撃ち抜く。がしかし、ダメージが入ったようには見えない。

「まだまだー!」

桃華はリロードをして、さらに撃ちまくる。

怪異はすばしっこい桃華にイライラしていき、隙が見られるようになる。桃華が怪異の間合いに入り、怪異は桃華を踏み潰そうと大きく振りかぶる。その隙を紫音は逃さない。

【物体移動】〈出力最大破壊(フルブレイク)

紫音の最大出力100キログラムの物体が怪異を襲う。

その物体は怪異にクリーンヒット!

怪異は粉々に砕け散った。

「ナイス破壊!紫音ちゃん!」

桃華は安堵した表情で紫音に伝える。

「桃華もね。私の狙いに気づいて大きめの隙を作ってくれた。おかげで、倒せ…」

紫音の表情が曇る。先程の爆発がフラッシュバックする。怪異の細かい破片が宙を舞う。この状況は…。

「倒せてない!?もも…」

ドゴーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!

爆発が起きる。

怪異は何事もなかったかのように形を取り戻す。

2人の様子は煙の影響でよく見ることはできなかった。


北側に視点は移る。この辺りに出現した怪異は南側と異なり人型のようだ。体型は女性。白い服装を見に纏っていて顔色は真っ青。まるで、死体かのような怪異は突然人が消えたため、周辺を彷徨っていた。

『ひと、きえた。まだ、ころしたい。』

そこに現れたのは…

「こいつが例のやつだねー。」

現世だ。どうやら1人のようだ。

怪異は現世を見つけるなり、氷の槍を飛ばす。

【異能力:虚像回避】

現世の片目の色が青色に変化し、異能力を発動する。

現世に攻撃が当たったかのように見える。

怪異は当たったと勘違いを起こし隙を晒す。

「油断は禁物だよ!」

怪異の死角から現世は札を怪異に投げつける。

【除霊の札!】

予想外の攻撃により大きなダメージを受けたが、すかさず反撃にでる。

怪異は現世の真下から氷の槍を生成し攻撃する。

しかし、その攻撃も現世に当たったように見えて当たらない。怪異は現世の札を警戒して視界から逃さない。

が、怪異の足元には既に札が存在していた。

【除霊の札!】

2度目の攻撃ヒット。しかし、ダメージは先程より低い。怪異は現世に向かって回避の隙を与えない波状攻撃を繰り出す。それでも、現世に攻撃は当たらない。

気づいた時には現世は怪異の懐にいた。

【除霊の札!】【除霊の札!】【除霊の札!】

同時に3枚の札で怪異に攻撃をする。

『あああ!』

その攻撃には怪異も思わず声が漏れる。

『なんで、あたらないの』

現世は表情には出さなかったがこの怪異がコミュニケーションが可能なことに驚く。

「ごめんね。あたしの異能力なの。」

現世は正直に答える。

『なんで、きずつけるの』

怪異は悲しそうに言う。

「それは言えないね。強いて言うならきみはあたしたちにとって危険だから。本当に残念だけどね。」

現世は哀れみの声でそう伝える。

『なんで、こんなに

こんなにこんなにこんなにこんなにこんなにこんなに

 ころしたいの』

そう言い怪異は現世へ連続攻撃を仕掛ける。これには現世も反撃にでることができない。

と、思われていたが、怪異が一歩踏み出したその位置には札がある。

【除霊の札!】

怪異はダメージを受けるが、攻撃の手を緩めない。

ここからは体力勝負だ。どちらが先に力尽きるか。

その行方は…

なんか、不穏ですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ