急に始まって急に参加させられて
私の名前は森口ひかり。
「こんにちは、ニュースのお時間です。」
ある日ニュースをぼんやりと聞き流していると。
「本日のニュースはこちらd」
「やっほ~! 神です☆ペア異能水鉄砲全世界大会を始めようと思いまーす☆」
「ん?????」
なんか変なおっさんが乱入してきた。
「あの!! 誰ですか!!??」
「だから神だって。あ、そうだ、信じさせる魔法と全員がこのテレビ見る魔法掛けるね。1,2の3」
あ、こいつ神なんだ…いや、神ってことはわかったけど神ってことしかわからん。でも神なんだな。
「ああ…あなたは神なんですね。まあ神だから許します。で何の用ですか」
「いや、最近インクで戦うゲームにはまってさ。それでやってみたくて…でもインクだとパクリだから、水にします! でも色は付けます!」
「いや完全にパクリですよね。そもそも何でペアなんですか普通四人チームでしょうが」
アナウンサーの人が詳しい!!
それはそれとして…異能って何????
「異能って何ですかそもそも」
このアナウンサー私の言いたいことを代弁してくれてるのか?ありがとう。
「異能はね、神権限で与えます! 大会やめたら元に戻すから許してちょんまげ」
こいつ本当に神か??
まあいいや。私には関係無…
「あ、参加する人はとりあえず小5~小6の子供で。一回子供で試そうと思って。成功したら大人もやるから。絶対参加ね。」
私は…小6。
ああ…終わったぁぁぁぁぁ…
「ペアはこちらで決めるし。学校も行かなくていいから、一か月半、楽でしょ」
そういう物じゃないんだけどなぁ…
「じゃあ、明日の十時に起こすから。そのままある公園に飛ばすからね。」
いや急…
それから私は眠りについた。
ふあぁ…
時計を見ると、九時半だった。
あと三十分で飛ばされるのか。準備をしておこう…
とりあえず、歯を磨いて…服を着替えて髪をとかして…
ヒュンッ…?
うわっ、ここどこ!?
って、10時かぁ…
「今からペア組んでいくからね」
名前が書かれたシートのような物を見ながら神っぽい人が名前を読んでいく。
「えー、じゃあ森口ひかりちゃん」
「はっ、はいっ!!」
「この、北見ユナちゃんと組んでね」
「よろしくお願いします」
「よ、宜しくお願いします」
「じゃあ行ってらっしゃーい」
こうして、私たちはとりあえず神さまから物が入っているバッグを二つもらい、近くの廃校へ行った。
新シリーズです宜しくお願いします。