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if バッドエンドver 6

 

「師匠」


 弟達と共に旅に出た後、私は闇の世界に居る師匠の元に向かった。師匠に会うのはなんだか久しぶりな気がする。同じ世界にいるのにね。


「佳月か……」


 師匠は1人、闇の中で佇んで居た。黄昏てるのか? イケメンだから凄い様になっている。


「はい。師匠に話が……」


 私の分身体は基本的に睡眠や食事など必要ではない。なので基本は何も摂らないし、ずっと起きて居られる。私がずっと起きて居られるので、基本見張りは私だ。

 眠るのは、意識を此方に切り替える時だけ……なので暫くココに戻らない事になる。師匠に暫く会えないと伝えに来たのだ。


「師匠、私は……」

「好きにすると良い」


 私の言葉が終わる前に師匠は言った。どうやら師匠には何でもお見通しの様らしい。


「お前が居なくても、此方は問題無い。好きにしろ」


 師匠達は私が闇の世界から抜け出して居るのを知っている。世界を見通す水(?)を見ていた時に私モドキを見つけたらしい。私が此方に帰った時に皆んなに詰め寄られたのは記憶に新しい。


「弟の為に戦うのだろう?」

「戦うというか……見守るというか……」


 まだ戦士として未熟な弟を見守るのが私の役目だと思って居る。これは、弟を置いて何処か遠い所に行ってしまった姉からのせめてもの償いの様なものだ。

 いずれ、一人前の立派な男になったら私は離れるつもりだ。


「そうか」

「はい」


 師匠は私の頭を撫でてくれる。相変わらず優しい人だ。いや、基本は冷たい人なのだけれど……。


「世界を見て来ます」

「あぁ、行ってこい」


 師匠は私の頭をポンポンと叩く。そして、師匠の手が私から離れる。それが合図だ。

 私は師匠から離れる。そして背を向けて歩き出す。


 ここから離れて行く私の背中を師匠は見つめて居た。


「 」


 師匠の声が聞こえたが、何を言ったか分からなかった。だけど聞きに行く事はしない。きっと師匠は私を巻き込んだ事を悔いて、私に謝っただけだろうから。

 私は、もうこれ以上師匠から謝罪を聞く気は無いのだ。だから私は、振り返って満面の笑みで師匠に向かって言ってやる


「行って来ます!」


 言い終わると、師匠の返事を待たずに私は駆け出す。






 私は旅に出る。


 何処に行くのか、何処に行きたいのか。


 目的地は分からないが私は進む。


 沢山の想い出を胸に寄せ、私は進む。


 想い出は綺麗な物ばかりでは無いけれど、全ての想い出を持って私は進む。



 私は何年、何十年、何百年、果てのない長い長い旅をする。決して終わる事の無い永遠を得て、愛しい者達の望まぬ死を見届けて……。1人、旅を続ける。


 幾つもの出会いと別れを繰り返し、私は物語を紡いで行く。




 END

バットエンドver終わりです。救われないな……

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