201話 テプラとの戦い③
初めてこちらを見つけていただいた方へ。
ありがとうございます。
1話がとても短いものになっております。あっという間に負担なく読み終えてしまう短さです。ですので3日に一度、朝7時更新という短いスパンです。(土日の場合はお休みです)
たまに遅れまる場合が(^0^;)
ちょっとの暇な時間の穴埋めになれたら嬉しいです。
ちらほらと、あらすじが挟んでおります。もし興味がありましたら、そちらをちょこっと覗いていただければ、なんとな~くわかっていただけるかとw
よろしくお願いしますm(_ _)m
では、どうぞ!
バルターは遠くで爆発が起きた方へと視線を向ける。すると遠くの空に一点の黒い物体があるのに気付いた。
「ん?」
それがリュカだということに気付くのに時間はかからなかった。
――リュカか。じゃあさっきの爆発はリュカがしたのか?
だがそれは違うと否定する。
――違うな。あいつが攻撃をされたのか。だとすれば、あの下に何かがいるということか?
バルターは目を凝らし見るが、肉眼では確認することは出来ない。
その時だ。海面から無数の光がリュカへと発射された。
「! やはり何かいるのか!」
強さ的にテプラではないことは確かだ。その後も連射ビームのような魔法がリュカへと撃たれている。
――かなり強い魔獣だな。
そこで気付く。
――テプラは群れで行動する。ならばリーダーがいるのが普通。
「ちっ! 親玉がいやがったか。そいつがテプラ全体を指揮してやがるのか!」
それが今リュカが対戦しているなのだと理解したバルターは焦る。
――あの感じだと、こっちのテプラ達にシールドを張ったのは、あの親玉だ。そうなると、計画が変ってくる。これは厳しいか。
その時だ。
「ボス!」
1人の部員が走ってやって来た。そしてバルターへと報告する。
「!」
バルターは目を見開き両方の口角を上げると、
「ジン!」
離れた所にいるジンを呼んだ。
リュカは無数のビーム攻撃を撃たれたが、すべてシールドを展開し防御する。
――威力の強い無数の連射射撃。そしてテプラへの個々への防御結界。
手を翳し魔法陣を展開すると、同じようにビームで反撃する。だが結界を張り防御される。
――やはりこの早さのビーム攻撃を防御結界で防ぐか。強いな。
その後、拘束ビームの魔法でお互い攻防戦が続く。
――海の中だと見えないことに加え、屈折によって射程距離と正確な位置がわかりずらい。致命的な打撃を与えることが難しい。
打開策が浮かばず焦りだけが膨れ上がっていく。
――どうする。こいつを倒さないと海岸のテプラを止めることができない。
海岸へと視線を向けるとバルターの部下達がテプラへと紫色のカプセルが着いた針らしきものを刺すのが見えた。
「あれは、毒くらげ」
魔術師団がよく使う物だ。魔力では勝つことが難しい時に、注射器に毒くらげのエキスを取り出した液体をぶち込み、動きを鈍らせ倒す、もしくは時間稼ぎをする方法だ。最初バルターが計画していた作戦だ。だがそれは無理だとすぐに悟る。
――こいつの結界では、あの注射器の魔力では勝てない。
注射器の先の針には結界やシールドも貫通する特殊な魔法がかけられている。だがそれは相手の魔力よりも強い場合だ。ほとんどの一般魔獣には通用する代物ではあるが、親玉のテプラが作ったシールドでは力負けし貫通は無理だった。
案の定、貫通はせず結界で弾かれた。すると部下達はすぐに撤退するように距離を取った。
――正解だ。的確な判断だ。
さすが元魔術師団団長だと感心する。
その時だ。ジンの魔力を感知する。
――ジン先生?
するとジンの魔力が膨れ上がっていく。
「この力は……」
国守玉の力だと分かる。だが不安が押し寄せる。国守玉の力を使う時は他の者がいない時だ。だがここにはジンが国守玉だと知らない者ばかりだ。そこで使うということは、皆にジンが『国守玉の脚』だということを知らしめることになるのではないのか。
「先生……」
大丈夫なのかと心配になる。すると、ジンの国守玉の魔力が凝縮され一筋の筋のような魔力が空へと放たれた。
「?」
何をしたのか全くわからない。だが意味のあることなのだろうことは理解出来た。
刹那、
ズバーン!
リュカのシールドを破壊し、右の肩をビームが貫通した。
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