主要人物紹介
人間
乾秀介:十六歳
ごく普通の内気な高校生。ひょんなことからルノワール王国に勇者として召喚され、この世界を守ろうと決心する。エリザベスのことを年上だと思っており、タメ口に若干の抵抗を覚えている。ヴィエゴで魔王であるマリアンへレスと出会い、港町ポルトスで再開した際に恋に落ちる。現在、ルノワール王国にあった聖剣と、エルフの里にあった双翼の盾を所有している(第三章十二話現在)
エリザベス・マギア・ルノワール:十六歳
ルノワール王国の第一王女。他人には無い《聖魔力》というものを体に宿している。パーティでは回復専門だが、戦闘技術が無いわけではない。誰とでも分け隔てなく接する性格で、聖女の名に相応しい心優しい心の持ち主である。秀介のことをどう思っているかは不明。
レオナール・カルリエ:十九歳
ルノワール王国の宮廷魔術師。人並み外れた魔力量と才能の持ち主。パーティでは後衛で、リーダー的存在。幼いころにガスパールによって拾われ、魔法と魔術を教わった過去がある。魔法の杖は持たず、両腕から魔法を放つ。魔族に言い知れぬ嫌悪感を抱いている。
セドリック・マギア・ルノワール:四十三歳
第七十九代ルノワール王国国王。国民からの人気が高く、歴代最高の国王と言われている。さらに将軍としての才能があり、歴戦の勇将として知られている。国内最強クラスの武人でもある。
ガスパール・カルリエ:七十三歳
人類で五本の指に入る魔術士。バーク山脈、ヴォーヴの森で赤ん坊だったレオナールを拾い、わが子のように育てながら魔法を教えてきた。
ジャン:年齢不詳
スラムで生まれ、強さだけを求めてきた男。天賦の才を持ち、最強の剣士を名乗る。魔族と戦い、自分よりも強いという魔王を倒すために旅に出る。何故か神器の存在を知り、集めようとしている。
魔族
マリアンへレス(マリア):十五歳
魔王として魔族を統べる最強の魔族。世界最大の魔力量があり、ほぼ全ての魔術を扱いこなせる。口数が少なく、クールな印象を受ける。自分に対して普通に話しかけてくる秀介に興味を持つ。
ネロ:三十七歳
魔王軍の幹部、《アウセクリス》のメンバー。実力などは未だ謎。
アム:十二歳
魔王軍の幹部、《アウセクリス》のメンバー。氷魔法・魔術を得意とする。愉しいことが大好きな年相応の性格だが、残忍な一面もある。
エルフ
アルフィリオン:年齢不詳
世界で初めて生まれた生命。数万年間エルフの国を統治してきた。四千年前の魔族との戦いで勝利を収めるが、マギア(後述)の予言に従い、次の船倉ののために他種族に文明を与える。祐社である秀介に、双翼の盾を託す。
アイナリンド:四十八歳
アルフィリオンの四女(現在生存している中で)。癒しと眠りの魔力を有し、催眠術とハープを得意とする。御伽噺の中の勇者の大ファン。
アリエル:九十二歳
アルフィリオンの三女(現在生存している中で)。ある日、双翼の盾を渡せと言ってきた謎の男に恋をして、ついて行ってしまう。彼女曰く『ミステリアスな男って良いわよね……』だそう。
その他
マギア
創造神。この世の全てを作り、エルフに文明を与えた。聖剣を抜いた秀介の前に現れ、勇者と魔王の関係について説明した。彼が何を考えているのかは不明。




