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光と陰  作者: 雪路よだか
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故郷/道

「故郷」


 墓場へと続く石段

 線香の香り 故郷のにおい

 ビニールハウスで実る 思春期の色の実

 苺の香り 故郷のにおい

 家族で囲む食卓 野良猫の集会

 命の香り 故郷のにおい

 無邪気な子供の声 水遊びに泥遊び

 記憶の香り 故郷のにおい

 蹲って膝を抱える 泣き声に恨み節

 忌々しい思い出 故郷のにおい


「道」


 死んだ顔の大人が

 死んだ顔の子供を教育し

 はぐれ者は鬱陶しいから

 当たり障りなく疎外する

 それが社会のレールを歩むという事なのだ

 僕のような底辺の物書きは、

 結局レールから叩き落とされた人間なのだ

 這い上がる事すらも諦めて

 それでも上を見る事だけは諦めたくなかった

 もう僕は谷底の一番下だ

 目指すべき場所は上しかない

 たとえ一生登り切れなくたって

 足掻くしかないのだ 右も左も、後ろも下も、もう無いのだから

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