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光と陰  作者: 雪路
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劣等

 僕はよく、自分が惨めになる。

 故郷の田舎町の、場違いなコンクリートの通路に場違いに咲いている、小さな花を踏んだとき。

 人に挨拶されたのに、返せなかったとき。

 人に挨拶したのに、返されなかったとき。

 テレビで偉そうな人間が、「人の為になってこそ、生きる意味がある」と語っていたとき。

 学校をさぼったとき。

 人を傷つけてしまったとき。

 人に傷つけられたとき。

 僕は傷だらけだ。僕は出来損ないだ。

 僕は劣等感を抱えて、忌々しいこの街を踏みつけている。


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